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カテゴリ:作家
これは、中国、杭州市の肖山にて働いている、とある日本人が、中国語も 話せないのに、無謀にも、現地ツアーに参加した記録である。 行先は、世界遺産であり、中国人の心の故郷的な名山である、黄山。 美松あり、奇岩が多い黄山に、どんな出来事が待っているのでしょうか? 凍え死にそうに寒いオンボロバスに乗って杭州から黄山の麓の宿に 意識朦朧となりながら到着。酷いホテルの部屋を治して貰ってこれまた 寒いレストランで食事、その後マッサージの部屋に行った。1時間たっぷり 足を揉んで貰ったが、しかしここはマッサージ兼置屋のようで誘われたが 早々に立ち去った。部屋へ帰ると暑い。従業員が30℃に設定して、 リモコンは持ち帰ってしまったのだ。凍死よりは良いかと、そのまま 寝たのである。2日目、帰って来いと強要するガイドを振り切って黄山の 頂上を目指して出発する。 ![]() 写真はネットより借用 ================================ 第7回 2026年5月7日(木) そんな事を考えていたら、陽気な30男のガイドが帰って来た。 ロープウエーのチケットを買って来たらしい。いくらか忘れたが、結構高かったと思う。 こんな高いロープウエーに、低所得の中国人が良く乗れるものだと、 思った位であったから、マフラーと毛糸の帽子より高かったのではないか? このロープウエー、時期によっては、大変な混雑で、2時間、3時間待ちの 時もあるそうである。この日は、人は沢山いたが、混雑という程の事はない。 ガイドが、中年ご夫妻に何か話していた。その後、ガイドと別れて、中年 ご夫妻と3人でロープウエーに乗る。 ロープウエーは数十人も乗れる大きなものだ。窓からのぞくと、ずっと下の 方に見える石段を大きな荷物を背負った人達が歩いている。強力のようだ。 荷物を持たない人も歩いているので、ロープウエーのお金を支払いたくない 人達は、歩いて登るのであろう。お金に関係なく、体力と時間があれば、 歩いて登った方が、感動も大きいのであるが・・・。 ロープウエーは、約8分ほどで、頂上駅へ着いた。高低差は、770mだそうである。 この頂上駅は既に、1600mの高さである。 黄山の頂上へ着いた。 駅の裏手へ廻ると、そこには、鋭く切れ込んだ谷が見える。 う~ん、仲々の絶景である。規模が大きい。そこで、気付いた。 ずっと谷底まで見える、と言う事は、雨ではない。霧でもない。 そう! 好天なのである。 あれだけ、雨だと騒いでいた今朝までの、ガイドのお姉さんの予想は外れた。 いつも清く正しく生きている、われの誠心誠意が、中国の天気にも分かるので あろうか? 兎に角、上を見上げれば、真っ青な空だ。気持ちいい。 あれ程、寒かったロープウエーの下の雪谷寺駅よりも、800m弱、高い ここの方が寒さは和らいでいる。日当たりの良い、建屋に寄りかかり、 空を見上げて、空想に耽っていると、中年旦那の方が、携帯電話で、怒鳴って いる。頂上へついてから10分ほど過ぎていた。 陽気なガイドが仲々来ない。中年旦那は、10分置き位で、携帯電話を 取り出して、怒鳴っている。婦人は苦笑している。 どうも、ガイドに電話しているらしい。 「遅い!」、と。 かれこれ、6~7回ほど、電話した頃、即ち、頂上駅についてから、1時間 以上過ぎた頃、陽気な30男のガイドが、華やいだ声に囲まれて、陽気に やって来た。それを目ざとく見つけた中年旦那、物凄い勢いで、ガイドに 何か言っている。ガイドも負けじと何か言っている。怒鳴りあっている。 われは、関わりたくないので、関心は持ちつつも相変わらず空を見ていた。 一頻り、大きな声で怒鳴りあいをしていたが、殴り合いまで進まず、どっちが 折れたのかも不明なまま、その騒動は治まった。 横目で眺めていた限り、どちらも謝ったような言動には見えなかった。 不思議であるが、結構このような場面を見る事は多い。 ガイドがわれを呼ぶ。 ガイドの後ろに、うら若き女性、4名がついていた。 この若き女性を連れて来る為に、1時間以上、中年ご夫妻と、われは、 頂上駅で待たされた模様である。ん? と言う事は、本日と明日、二日間、 中年ご夫妻と歩き回るのか、と思っていたのに、うら若き女性、4名と、 一緒に歩くことになるのか? 天気晴朗、美しき自然、うら若き女性、それも4人も! こりゃー、天はいつもわれに味方してるわい。 「谷の方より、いとうら若き声に、はるかにながめ鳴きたり」、と言う 何とか日記の一節を思い出した。蜻蛉日記だったか? ================================== お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.05.07 06:42:01
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