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カテゴリ:作家
これは、中国、杭州市の肖山にて働いている、とある日本人が、中国語も 話せないのに、無謀にも、現地ツアーに参加した記録である。 行先は、世界遺産であり、中国人の心の故郷的な名山である、黄山。 美松あり、奇岩が多い黄山に、どんな出来事が待っているのでしょうか? 凍え死にそうに寒いオンボロバスで黄山の麓の宿に到着。 2日目、帰って来いと強要するガイドを振り切って黄山の頂上を目指して 出発した。ロープウェイでは待たされたが頂上へ着いた。しかしガイドが 来ない。中年旦那とガイドで一悶着あったが、トレッキングを開始した。 遅れて来たのは、うら若き女性を4名連れて来たからであった。 ![]() 写真はネットより借用 ================================ 第9回 2026年5月18日(月) そうこうしていると、中年ご夫妻と、うら若き女性4名が集まり、次の 目的地へ向かって出発した。目的地とは言っても、どこへ行くか分からない、 肖山の旅行社から貰った、スケジュールとは、どうも違う。どうも違うと 言うか、まるきり違うようなのだ。大体、始信峰は3日目に行く予定の 場所であった。しかし、二日目に行っているのだ。どうも反対周りを しているようであるが、聞くのも面倒なので、皆さんの後について、 黙々と歩く。 早くホテルについて、荷物を置いて、身軽になって歩きたいなー、と 思いつつ暫く歩くと、りっぱなホテルが現れた。北海賓館と書いて あった。五つ星のホテルである。さっきのおばあさん達が泊まっていると 言ったホテルである。やれやれ、これで、荷物を置いて歩けるぞ! と 喜んだが陽気なガイドは、その前を素通り。 おかしいな? 豪華等ホテルに泊まるはずであり、と言えば、五つ星の この北海賓館ではないのか? と疑問が湧いてくる。 勇気を出して、陽気なガイドに聞いてみた。 「ここに泊まるのでは、ないの?」、と。 答えは一言、「違う。」 その後、何か言っていたが、さっぱり分からない。北海賓館に泊まらない 事だけは、分かった。 ホテルで一休み出来ると思ったのに、休まないと分かったら、どっと 疲れが出てきた。僕が疲れた顔を見せているのが分かったのか、若き 女性達の中で、一番美形でないと思われるメガネをかけた人が、黙って、 ソーセージをくれた。 時計を見れば、11時半を過ぎていたので、お腹もすいて来ていたのだ。 「謝謝」、と中国語らしい発音で、お礼を言って、そのソーセージを受け 取った。ソーセージと言っても、直径3センチもある大きなものでなく、 単3乾電池よりちょっと太め程度のソーセージだ。 ソーセージ何て、食べたことないから、その皮を剥くのに一苦労。帯状の 細い所を切れば、全体の包装物が取れるとは分かっているのではある ものの、歩きながら、且つ、所帯道具一式入った、黒い安物のバッグを 肩に担いでいるし、冷たいから手も悴んでいて、仲々思うように切れない のである。見かねた、中国女性、僕のソーセージを取って、簡単に、 包装物の一部を切り取り、にっこり笑いながら、僕に返してくれた。 やさしいなー。やさしい人は好きだ。例え美形でなくても。 直径、1センチ、長さ、12センチの、小さなソーセージであるが、 少しずつ、味わいながら食べた。うまい。やさしさのうまさが味に沁みて いるような気がした。こう言った、歩いている時など、ちょっとした食べ物を 口に入れるだけで、ずいぶん、疲れが変わる事を知った。 次の見晴らしの良い場所、確か、獅子峰と言う所だったと思うが、 そこで休んだ時、うら若き女性の一人が、英語で話しかけて来た。 それも4人の中で、一番美しい人だ。 聞けば、英文科で勉強している、女子大生だと言う。 そっか! 女子大生か! うん、良い響きだ! 女子大生。 それも、杭州大学だと言う。われの住む、肖山と同じだ。 奇遇だなー。十数億人いる中国で、しかも誰が一緒になるか分から ないツアーに、同じ杭州から来た、人達と一緒になるなんて。しかも、 且つ、コミュニケーションの取れる英語の出来る人達と一緒になるなんて。 それが又、美しくも若き、女子大生なのだ。 ソーセージを食べた時より、さらに疲れが急に取れた気がした。 現金なものである。何しろ女子大生だ。うん、そうだ。 彼女の話によれば、ご夫婦と思っていた、中年の男性と女性は、夫婦でも 何でもなく、ツアーで一緒になっただけであると言う。 中年男性は、上海から、中年女性は、台湾の台北からだと言う。 ずいぶん、仲が良いなーと、思っていたが、旦那が奥さんの写真は撮ら ないし、何かおかしい所もある、と感じていたが、これで良く理解出来た。 獅子峰から見る景色も美しい。先ほど、歩いてきた、北海賓館も見える。 仙人峰や、宝塔峰も見える。これは、地図を見ながらたぶん、そうだろう と思っていただけなので、本当に合っているか分からない。地名は信じ ないで下さい。ここから見える景色は、先ほどの始信峰と違って、 丸い岩石が連なるような所もある。尖がっていない。 これも、不思議な風景である。 ================================== お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026.05.18 07:53:53
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