気流止めが無い壁の断熱材の効果は5分の1
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は5度ですが体が寒さに慣れてきたせいかそれほど寒さを感じません。SNS上では無暖房チャレンジという深まる秋の寒さに対していつまで暖房無しで過ごせるかの話しもあります。マンションなどを除いた一般の家ではパッシブハウスクラスの性能の家を除けば、我慢大会になる恐れもありますし家人からは非難ごうごうでしょう。パッシブハウスまで行かなくても等級6か7で日射取得や蓄熱が出来るなど工夫がしてあるとそこそこ行けそうですから試してみてもいいかもしれません。黙ってトライして家族が暖房をつけた時が終了。そうすれば我慢大会にならずに済みます。寒さの感じ方は人それぞれですから、誰かが暖房をつけても文句を言ってはいけません。さて、多くの方がペアガラスのサッシをご存知ですし、部屋が寒いとか暑いのは窓やサッシからの熱の出入りの影響が大きいという話しを聞いておられると思います。そのため国も窓からの熱の出入りを抑制するリフォームに対し、窓リノベと言う名称で補助金を出しています。今年度は4月から10月までの7か月間で約19万件の申し込みが来ていて戸数では約20万戸の家が窓リノベをしています。1か月あたり3万戸ですから12月までだと約26万戸の家が窓リノベをすることになります。一方サッシを二重にしてもそんなに変わらないんじゃないの?本当に暖かくなるか?暖かくなっても気がする程度では?そのように感じておられる方も数多くおられます。実は、半分当たってます。一昔前の在来工法の木造住宅は壁の中を気流が通るケースが大半です。気流が通るというのは床下の空気が1階の壁の中を通り天井裏に入りそこからまた2階の壁の中を通って屋根裏に回る風の通り道が出来ています。建物の断面図を見ると空気の通り道を目で見ることができます。新住協のQPEXで既存の家の断熱改修する時に、壁の断熱性能の計算をします。一昔前の家でも壁には5センチ程度の断熱材が入ってますが、気流を止めるための措置がしてありません。そのため、計算する時はその断熱材の厚さを2/10として計算します。つまり五分の一です。5センチの厚さの断熱材なら気流止めが無いと1センチの厚さで計算します。なので一昔前の家で窓リノベをするなら気流止めは必須です。今年度の補助金は年末までの設置が条件ですのでもう難しいかもしれませんが、性能向上のためのリフォームやリノベーションに対する補助金は今後も続くと思われます。そうしないと2050年既存住宅を含めたカーボンニュートラルなんて絵に描いた餅になってしまいます。性能向上のための補助金は今後も続くと思われますので、暖房しても寒いと感じておられる方は窓リノベを検討しても損はありません。その再、同時に気流止めをすることをお忘れなく。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから