昭和130年 どんな家が
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日の午前中は岐阜市で地鎮祭。風が強く、テントの紅白の幕がかなり強く旗めいていました。風の強さは事務所に帰っても同じ。30年程前に下小屋を改装した事務所は、実は隙間だらけ・・・窓やドアを閉めていても明らかに風を感じて寒い。こうなるとエアコンで暖房しても効果はありませんから、躊躇なく、薪ストーブ。部屋が暖かいというだけで何故だか幸せを感じます。さて、昨日は昭和の日でしたが我々世代は天皇誕生日がしっくりきます。令和7年は昭和で言うと100年だそうで、あと10年もすれば令和世代からすると昭和は我々世代の明治という感覚でしょうね。ひところ100年住宅という言葉がマスコミなどに出ましたが、最近はそれほどでもありません。長期優良住宅が出始めたころにHMなどが言っていたように記憶してます。100年もつ住宅なんて想像もつかないかもしれませんが、ここ20年程の間に建てられた住宅の多くは構造的には十分持つと思われます。もちろん雨漏れなどの瑕疵や地震や火災の被害を除きますが、それらが無ければ持ってしまいます。いくら断熱性が低く寒い家でも光熱費がびっくりするくらいかかる家でも耐震性が最低基準の家でも天災や人災が無ければ、建物としては100年持ちます。ただ、それでいいという人がいればの話しです。そのような家でも住みたいという人がいればですが・・・多くの場合、そのままではなく改修をしたり補強をしたりして、住むことになります。HMや工務店という最小の資本で最大の利益を追求する企業サイドからすると、古い家の改修よりも新築にしましょうということになります。中古車よりも新車の感覚でしょうか。私は長年リフォームもしているからか分かりませんが、中古という言葉にそれほど抵抗はありませんから実は中古品を結構使ってます。機能に問題がなければ、それでよしです。住宅についても改修によって断熱性や耐震性が新築住宅と同等になって問題がなければ、それでいいのではないでしょうか。長期優良住宅化リフォームと言うのがあります。中古の住宅を改修して長期優良住宅の基準にするというものです。もう10年以上前からあって、工事には補助金が出て恐らく今後も続くと思われます。ただ、この長期優良住宅化リフォーム書類審査が面倒だとかそもそも新築の長期優良住宅を建てたことがないなど何処の工務店でもOKという訳ではありません。ただ、住まい手にとっても中古住宅にとってもその中古住宅が建っている地域にとっても性能の担保された住宅がその地域に残るのはとても有意義なことです。実家の終活は後回しにして新たに土地を購入して長期優良住宅や性能表示と言った担保のない新築住宅を建てるのはそれなりのリスクのある時代になりました。アパート住まいの方はそれまでご自分で固定資産税を払ったことはあまりないはず。実家の固定資産税も両親の誰かが払ってますが土地や建物を相続したり取得すれば固定資産税は必ず付いてきます。運が悪ければ30年後、奥様の実家ご自分の実家ご自分の家3軒分の固定資産税を払うことになります。人口減少の日本で家余りの日本で30年後、性能の低い住宅を簡単に買ってくれる人がいるかどうか想像してみる必要があります。あなたも中古住宅を買わずに新築を建てているのですから紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから