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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

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2013年12月08日
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おはようございます、
紙太材木店の田原です。

先週の住宅医スクール
防火性能の改善と対策は桜設計集団の安井昇さん
古い民家や商家の場合、外壁は防火構造にできても
軒裏の防火対策は頭の痛い問題です。

特に商家の場合
美濃や高山、古川と言った古い町並みが残るところだと
準防火地域、防火地域といった指定が行政からかけられている場合がほとんどです。
そのような場合、軒裏はセメントや防火版といった
サイディングのような不燃材で覆わなければなりません。
ですから、屋根の裏板や垂木と言った木材は全く覆われてしまいます。
美濃市の様な卯建のある街並みの軒裏がサイディング・・・
高山の古い町並みの軒裏がサイディング・・・
(NTTはようやく高山の古い町並みにある鉄塔を移転するとか
日本一醜悪な建物が古い町並みから移転しますが、
鉄筋コンクリートの本体はまだ残るようです)

防火も考えながら
街並みの景観を維持することができる。
木の垂木や杉の裏板がそのまま見えて使える
今回の安井さんの講義、建設省の告示にもなってますから
興味のある方はお調べになってください。
古い街中での改装や景観に合わせた家など
応用範囲はかなりあります。
ただ、一般の設計事務所には知られていませんから
古い民家の改装を手がける工務店や設計事務所にご相談ください。


さて、松井郁夫さんの「伝統民家の見方、直し方」
二コマ、3時間の講義ですが面白い。
ご本人のキャラクターもありますが
今回の授業、満席でありました。
出席者は設計事務所関係が多かったのか
質問は私も含め限られた人たちに集中
設計と実務(現場管理)をこなせる人材で
同時に限界耐力計算の考え方を理解しなければ
古い民家の現状再生は難しく
壁の強さと量だけで耐震を考えれば伝統的な日本家屋は絶滅必須です。
同時に壁量だけを考える学校で知識を詰め込んだ設計者では
松井先生の話を理解するのは時間がかかりそうです。
でも、多くの方が出席してましたから
そこにひとつの光明がありそうです。

文化としての日本建築
四角に斜めに筋交を入れれば強くなるのは子供でもわかります。
世界一優れた日本の大工さんが知らないはずはありません。
でも彼らは伝統的な木造建築に筋交いを使っていません。
なぜ使わなかったのか?
それは筋交いに限界を見たからに他なりません。

暮らしやすさと耐震性、安全性のバランス
大震災に直面するたびに先人の知恵の深さに刮目させられます。

古い住宅の改修では新規の足固めの取り付けをどのようにするかは頭の痛いところ。
設計者は鉛筆で線を引くだけでその取付方法まで考える方は稀
この足固めでは松井先生からいいアドバイスを頂きました、
千金に値すると言ったら大げさでしょうか。
さっそくいま打ち合わせ中の物件から使えそうです。





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Last updated  2018年03月21日 22時32分06秒
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