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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

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2015年04月13日
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カテゴリ:リフォーム
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

昨日は年に一度の春祭り
朝の7時から熱燗です(^_^)
と言っても飲んだくれてるのではなく
立派なご接待でありますから
ある意味仕事?かもしれません。
接待したのは
こちらのは沛王(はいおう)や獅子

2015-04-10 016.JPG

左甚五郎作の面をかぶっているのは小学校からの同級生でした。


さて、
可児市の断熱改修現場
解体工事が始まってます。

一般の方は壁体内結露と言われてもピンと来ない方がほとんど
どんなものかというと
言葉で説明するよりも
写真をご覧いただくとわかります。

2015-04-10 027.JPG

もう少しアップで見ると
2015-04-10 026.JPG

解体する前はこのような押入れです。
DSC_0030.JPG

居間に続いた6畳の和室の押入れで
普段は閉めたままです。

黒くなっているのは
表面が結露したことによるカビ

壁の中のことなので・・・と
気にしない方も中にはいますが
12mmの石膏ボード1枚裏はカビだらけ
しかも年月が経てばカビは壁合板から養分を吸収しますから
合板はぼろぼろで
合板で耐震耐力をとっていれば
もちろん耐震耐力はなくなります。
当然、外壁側の合板がこんな状況なら
間にある繊維系断熱材はまさにカビのかたまり・・・

この建物は2x4ですが
在来の木造であれば
胴縁で石膏ボードと柱の間に隙間がありますから
押入れのある和室の他の壁に
コンセントやスイッチがあれば
そこからカビの胞子が室内に入っています。
もちろん、台所で換気扇を回せば
大量に胞子が室内にあふれることになります。

壁の中で結露するメカニズムは
建築士であれば資格の更新講習で習っていますから
誰でも知っています。


このカビを防ぐには
残念ながら気密シートしかありません。
なぜ残念ながらかというと
自然派の工務店の中には
気密シートを目の敵にされてる方がまだ多くいるからです。
合板だから結露してるんだ、
土壁ならそんなことは無い!
土壁ならカビなんて生えない
と主張される方もいますが

土壁カビ写真
9.19.2011 008.jpg
正面は外壁側で黒くカビの生えた壁
両サイドは室内の壁で綺麗
上の2x4の壁と瓜二つですね(^_^)
しかもこちらのほうが
ずっと年季が入ってます。

気密シート
いつも言ってるように空気の気ではありません、
気は水蒸気の気、
英語ではVapor Barrierと言います。

この建物は30年近く前に建てられていますから
気密シートが無いのは致し方ありませんが
未だに
つまり、今現在建てられている住宅でも気密シートをしない家が多くあります。
多くあります、
という言葉のニュアンスが少し緩いかも
というのも
断熱材がビニールのシートに覆われて入っているので
それを壁の中に入れれば
シート表面が室内側に現れるので
これが気密シートです!
と強弁する会社もあるからです。
確かにそうなのですが
つなぎ目にしっかり気密テープを貼ればある程度効果があるでしょうが
そんな現場はあまり見たことがありません。

気密や断熱に熱心に取り組んでいる実務者からすれば
それじゃ、世界に通用しないんじゃないの?

つまり
そもそもそれで
気密検査に耐えられるの?

いや、気密検査をしたことがあるのか?
というレベルの話で
まったくもって
断熱材を包んでいるシートで気密が取れるという主張は
日本のガラパゴスルールに他なりません。

室内環境を向上させ
同時に健康的で暮らし易い家に住むには
科学的な思考が求められる時代にとなりました。

それは実務者にもそして
残念ながらこれから家を建てようとするあなたにも求められます。
なぜなら実務者の中にはまだまだ、
そんなの関係ない
と考える人も多くいるからです。











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Last updated  2018年03月21日 20時16分05秒
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