ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

2018/03/21(水)20:01

サッシの断面模型を比較してみる

サッシの性能(51)

おはようございます、 紙太材木店の田原です。 土曜日は川辺町の花火 年々人気が高まって 県内の人気ランキングは 周辺の美濃加茂、可児を押さえて人口1万人の川辺町が10位と 大健闘しています。 何しろ、渋滞や人ごみをあまり気にする必要がありませんから アクセスが楽 美濃加茂ICからなら5分ですし 飛騨川に筏を浮かべて打ち上げますから見る場所を選びません。 花火見学は楽しいけれど 行き帰りの渋滞には辟易という方には特にオススメの穴場 今年を逃した方は是非、来年チャレンジしてください。 さて、 いつも家の断熱性を向上させるのに最も効果的で コストパフォーマンスがいいのはサッシの性能を上げること と言ってきました。 同じ断熱材の厚さなら羊毛やセルローズにするより 先ず第一にサッシの性能のいいものを使うことが肝心です。 ということで それが目に見える形でわかれば一般の方も理解し易いので YKKにサッシのカットサンプルをお願いしていたのですが ようやく届きました(^_^) APWの330と430の二種類 パッと見ただけでは違いがわかりませんね。 断面を見てみましょう。 APW330 樹脂サッシでLOW-Eペアガラスです。 サッシの枠の中が仕切られて 空気の房ができているのがわかります。 サッシの外枠とガラスを囲っている枠の中が いくつにも仕切られています。 実はサッシから逃げていく暖かさの約半分は ガラスの周囲にある枠から逃げていきます。 ガラスの面積に比べれば15%程しかありませんが 半分も枠から熱が逃げていきます。 LOW-Eのペアガラスだから私の家のサッシはOKと思っている方 実は今ではガラスの進歩に枠の進歩が追いついていないというのが現状、 枠の外がアルミであれば美濃地方の気候では結露します。 次は APW430、 当社が標準で採用しているサッシで 樹脂のトリプルガラスです。 枠の房の数や形状が違うのがお分かりでしょうか。 このAPW430、Lixilのエルスター、三協のスマージュと同様 ようやく世界に追いついた世界標準の製品です。 これら以外のサッシはLOW-Eペアガラスでも 残念ながら先進国はもとより中国や韓国でさえ相手にされません。 ようやく、追いついたと言いました。 つまり追いつかれたところは実はもっと先を進んでいます。 こちらの鵜野日出男さんのブログにはドイツのサッシの断面がでていますのでご覧下さい。 注目すべきは 枠の中の空気の房の数 ご覧になればようやく追いついたと言った意味がお分かりいただけたでしょうか。 というより、これを見るとどこが追いついたの?でしょうか(^_^;) ブラインド内蔵のトリプルサッシ等 魅了的なサッシも数多くあります。 残念ながら日本製のサッシの断面は 今のところあれで精一杯、 サッシメーカーには技術的にも価格的にも更に努力してもらわなければなりません。 日本のサッシはまだまだ発展途上 今年最高のものでも 数年後にはまた新たな製品が出ています。 大手サッシメーカー3社に集約されましたから 性能競争も激しくなっています。 アルミ樹脂のLOW-EガラスでUw値が2.7を越えるサッシは 時代遅れでガソリンをがぶ飲みするアメ車とどっこいどっこいなのですが 残念ながら一般の方の認識はほとんどありません。 住宅の暖かさとご自身の健康に寄与するサッシの役割と割合 長い目で見た時のランニングコスト 検討すべきことが多くありますから これから家を建てられる方はご自身でも勉強する必要があります。 デザインやインテリアだけ考えればいい時代は とっくに過ぎてしまいました。

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