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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2015年08月17日
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カテゴリ:サッシの性能
おはよございます、
紙太材木店の田原です。

8月も後半がはじまりました、
ということは今年も残すところ4ヶ月半

・・・・

あっという間の一年になりそうです。


ここ数日、昼間の暑さが少し和らぎ
早朝の空気も気持ちのいいものに変わりました。

ということで
ようやく、通風の出番(^_^)

自然素材でパッシブな暮らしを提唱するHMの中には
通風、通風とやたら唱えて風配図を振りかざして
卓越風はこちらからきますからと
平面図に風の通り道なんぞを書き込むところもありますが
真夏の高湿度な熱風に対抗するには
窓を閉めてクーラーというものの方が合理的だと思います。
風は風まかせという言葉があるように
市街地や住宅地などでは風配図通りには吹いてくれません。

さて、
そんな中でも盛夏を過ぎれば
やはり風は気持ちのいいもの
できるだけ風を取り込みたいわけですが
一般的に使用されてるサッシは
引き違いサッシと縦滑り出しサッシ

引き違いサッシは皆さんよくご存知のとおり
障子や襖のように2枚のガラスサッシが左右に動いて
風を呼び込むもの

もう一つの縦滑り出しサッシは
まさにドアのように外側に開くタイプのもの

ウインドキャッチャーと呼ばれていますが
こちらのLixilのニュースリリースが出てから
なぜだか10倍の通風量があるという言葉だけが一人歩きをしています。
しかも引き違いサッシに比べてと加えられて。

記事をよく読んで頂ければわかりますが
Lixilは同じ縦滑り出しサッシで比較をしていて
「開け方の違い」で
10倍の差が出ると言っています。

この記事の実験が伝えたいのは
同じ縦滑り出しサッシでも
風の逃げ道を作る開け方でなければ
10倍の差が出てしまいます。ということで、
サッシの種類の違いで10倍の差が出るわけではありません、
どんなサッシでも大事なのは入ってきた風の逃げ道を確保すること。

以前ご紹介したHeat20には
開閉形式の違いによる
風の室内への流量の比較が出ています。
サッシの正面から風が吹く場合
サッシと平行に風が吹く場合の
それぞれの流量がサッシの種類をかえてわかるようになっています。
それを見ると
縦滑り出し窓が必ずしも他の開閉形式のサッシより優れているとはいえません。

むしろ、日射の遮蔽ということを考えた場合
縦滑り出しサッシの外に何か日差しを遮るものを取り付けようとすると
窓がドアのように外に開きますから当たってしまいます。

高い性能のある住宅では
建物の西側や東側で風を取り込めて、
同時に窓の外に何らかの日射遮蔽物を設置できるサッシが必要です。
規格物しか扱えない大手のHMでは対応は無理で
設計上の工夫で考えるしかありません、
室内にハニカムサーモスクリーンやブラインドを取り付ける程度では
合格点はもらえませんから、遊び心が大切です。

通風についてご興味のある方は
南雄三さんが「通風トレーニング」という本を出されています。
実務に携わる方にはお勧めの本ですが

私の感想は
やはり風は風・・・
こちらの思い通りにするのはなかなか難しい(^_^;)







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Last updated  2018年03月21日 20時00分02秒
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