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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2017年08月18日
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カテゴリ:断熱のこと
おはようございます、
紙太材木店の田原です。



品野町の家の地鎮祭(快晴でした)


すっきりしない天気が続いて、工事の予定が遅れがちです。
それでなくてもお盆休みが入って稼働日数が少ない8月なので
雨が続くと気持ちはブルー、今朝は土砂降りの美濃地方です。

さて、最近は堀部安嗣さんや飯塚豊さんなど有名な建築家も性能に目を向けています。
どちらかと言えばデザイン、意匠の建築家と思っていたら
時代はそこに性能を求めているということでしょうか。
ということになると
町場の工務店はデザインと性能の二つでで勝負する必要がある時代になりました。

そんな中で性能を見る一つの目安が断熱材の厚さ
少し古いですが(2011年)断熱材の出荷量(P61)から
日本中の家を集計する見えてくるものがあります。
出荷量から判断すると、壁の断熱材は半分が5cm、半分が10cm
ドイツの平均的な気候は日本の東北3県から函館あたりまでですが
(平均ですからもう少し寒い地域も、暖かい地域もあります)

あちらでは壁の断熱材の厚さはグラスウールに換算して平均30cm
日本の平均を7.5cmとすると約4倍の厚さになります。

この数字の違い(断熱材の厚さ)から何が見えてくるかと言うと
エネルギー消費量の差です。
いま住宅を新築すると
一次エネルギーに換算したエネルギー消費量が計算できます。

日本の省エネ基準住宅では暖房と給湯に使うエネルギー基準は45.000MJ(6地域)
これは換算すると、45GJ(ギガジュール)ですが
ドイツでは最低基準が決まっていて35GJ(ギガジュール)
しかもそれは全土で一律

これは国が定めた基準なのですが、
実際に建てられる家の平均は25GJです。
国の決めた基準は最低基準で当然のようにそれを上回る数値が業界目標数値となります。
あちらではそれが普通の考えですが、日本では国が決めた基準はお上が決めた絶対基準、ゆえにそれをクリアすれば万事OK、
それを上回るのはオーバースペックで無駄


日本の5.6地域以南での目指す基準が45GJ
これさえまだまだ目標基準ですが
更に寒いドイツが国の基準で35GJ、実際建てられている住宅は25GJ

彼我の差の第一は断熱に関する意識の違いで
断熱材に何を使うかも大事ですが
大事なのは何を使おうが、家から逃げていく熱が1時間当たりどれだけかを数字で判断する
という論理的な思考習慣ではないでしょうか。

一次エネルギーの消費量の少ない家が地域や日本にとっても
最終的には地球環境にも優しい家になります。





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Last updated  2018年03月21日 13時12分19秒
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