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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2019年11月11日
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カテゴリ:紙太材木店の考え
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おはようございます、
紙太材木店の田原です。




週末はMOKスクールで奈良の川上村へ。

ウォールスタットの開発者の中川先生はこの村のご出身で、
人口は1500人ほど。
500年前から植林の歴史があり、日本林業のメッカと言われています。
村の所有林には390年生の人工林もあり、
200年以上の人工林も数多く存在しています。

5年ほど前にも訪れていますが
その時の写真を見ると、
植林された木がどれほどの大きさがよくわかります。
遠近感で人が小さく見えるのではありませせん。





今回は

植林された木の枝打ちと間伐の選定と木の倒し方の実習。
指導していただいたのは、
川上村で何代にもわたって山を管理している山守りの玉井さん。
枝打ちと言うのは
木から伸びている枝は
製材した時に木の表面に節となって現れますから、
それを防ぐために木から生えた枝を切る必要があり、
節の無い木を作るために一定期間何度か行う必要があります。

間伐(かんばつ)と言うのは間引くことで
植林した木が成長するにしたがい、
病気になったり、鹿や野生動物の食害にあって弱ったり
他の木の成長を妨げるように斜めに伸びたりしたものを
選別して切り倒していくことを言います。

紙太材木店も60町歩
約18万坪ほどの山を所有しています。
既に植林して50年ほど経っていて
枝打ちなどをする期間は過ぎていますが、
今後、この木をどのように活用していくかは
大きな課題となっています。
昔と違い今では、
木の美しさを際立たせる真壁作りの家の需要はほとんどありません。

多くの新築住宅は大壁と言って
柱の表面に不燃のプラスターボードを貼ってしまいます。
美しい柱は見えないので、
節の無い柱の需要は激減しています。
つまり枝打ちや間伐と言った資金と労力を投入した木が、
それに見合う単価で取引されていないところに
戦後植林した木が収穫時期に入って、
ますます価格の低迷が予想されます。

それなのに木材自給率は36%で海外からの輸入がメインです。
今回の川上村訪問は先進的な地域で、
どのように経済状況の変化に対応しているか
末端の林業家はどう考えているか
それを取り巻く製材業者、建築家、工務店は?
実際誰もが林業の厳しい現実を認識してますが、
これだという解決策は今のところありません。
山林所有者として
また建築に携わる者として
重い課題を突き付けられています。
とは言いながら、同行者は建築家から数寄屋造りの工務店、
製材業者、川上村移住希望者など様々な人がいましたから
多くのヒントをいただきました。
具体的にこれだというものではなく霞のようなイメージですが…

PS
山は手入れをしていかないと荒れますが
それがどういうことか、
こちらの10年ほど前のブログ​をご覧いただくとお分かりいただけます。



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Last updated  2019年11月11日 08時43分50秒
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