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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2020年09月21日
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カテゴリ:室内環境



おはようございます、
紙太材木店の田原です。

快晴の美濃地方、気持ちのいい朝です。
日中も30度になると天気予報で出てましたから、
気持ちのいい汗がかけそうです。

先日、仲間内の自邸が完成したということで
シークレットな見学会に滋賀まで行ってきました。
集まったのは高性能な家を建てている工務店や設計事務所ですが、
そのうちの何人かも自邸を高性能な仕様で建てています。

そこで話に出たのが屋根の断熱材の厚さ

今回見学した家の屋根の断熱材の厚さはHGW16Kで40センチですが、
既に建てていて実際に自分達が住んでいる高性能住宅の多くは、20センチ。5年~7年前に建てられています。

当時でも今でも
20センチ以上の断熱材を屋根に設置しようとすると、

210のツーバイ材を使うのがコスト的にも材の熱貫流率からも、最もCPの良いものでした。

でも屋根断熱20センチ組から出たのは、
自分の家は2階が1階に比べると明らかに暑い、
この家程涼しくない…早く建てすぎた。
今から30センチにしようとしても、
結露計算しないかんし
2階の天井全体に下地を組んで
吹抜けにも足場をかけて
大工さんに入ってもらって
仕上げのクロスもあるし
その前に二階の荷物や家具の移動…
吹抜け下の1階の家具も

それに加えて家族の説得
何故、最初から30センチにしなかったの
なんて言われたりしたら…

とても家族はこの家には連れてこれん

屋根が高性能グラスウール20センチの場合の熱貫流率は0.225w/m2K
30センチで0.14
40センチで0.104

単純に20センチの断熱材は30センチの断熱材に比べて、
1.64倍の熱を通します。
40センチだと2.16倍
(下地の構成で熱橋比率が異なるため単純な暑さ比較にはなりません)

体感温度は気温だけでなく、天井の表面温度にも影響を受けます。
ガルバリウムの屋根の表面温度は70度くらいになります。
2階の部屋の天井の表面温度を28度くらいにしようとすると、
その差は40度以上あります。

20センチで40度の温度差の暑さは防げないな、という感覚が
Q値やUa値という数字だけに頼っていると分かりませんし身の付きません。

今回見学した仲間も
今ではその感覚が分かっても、
当時普通だったGW16K10センチ(熱貫流率0.469)
少し進んで同14センチ(同0.349)に比べれば、
HGW16Kで20センチなら0.225なんだから
数字で見れば倍以上だから大丈夫と…

数字は一つの根拠になりますが
万能ではありませんから、
その意味するところまで理解する必要があります。
Ua値にしてもQ値にしても、
あくまで平均と言うことを覚えておく必要があります。







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Last updated  2020年09月21日 09時48分50秒
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