2024/02/12(月)11:36
伊吹おろしだと
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今週は暖かくなるとの予報が出てます。
週末に見学会を開催しますが
実は寒ければ寒いほど、
住まいの断熱性能を実感できますから
できるだけ寒い方がいいのです。
暖かいなんて聞くと、
なんだか残念に思ってしまいます。
ただ、大垣市
実は伊吹おろしで風がとても強い地域です。
縦滑り出しの小さな窓を
一つ開けておくだけで、
ビュービューと風が入ってきます。
もちろん風が抜けていく、別の窓を開けてます。
隣家がすぐ近くで接するように建っていると、
空気(風)広い所から狭い所に通り抜ければ
ビル風ではありませんが、
風速が増します。
以前もお話ししましたが
換気の種別と風速、内外の温度差、
それに気密の違いが
建物の漏気に及ぼす影響について
北海道住宅新聞の記事が参考になります。
データは北欧住宅研究所の
川本さんによるものです。
袋入りのグラスウールで気密を意識してなければ、
C値(相当隙間面積)は恐らく2くらいでしょうか。
法定の換気回数は2時間に1回
つまり、
1時間に0.5回の割合で
家中の空気を換気します。
その換気量に加えて
上記の表でC値2、風速6m
内外の温度差30度の漏気量を見ると
0.805回
0.5+0.805=1.305回/時間
北海道で温度差が30度の時ですから、
こちらでは20度程度でしょうから
そこを少し差し引いて
1.2回/hとすると
0.5回で済むところ1.2回ですから
2.4倍も換気されてしまうことになります。
ただでさえ寒い家が
風が強いと更に寒い家になる・・・
桶屋が儲かるなんていう複雑な話しではなく、
単純に寒くなります。
うちは3種の換気システムだから大丈夫?
隙間相当面積2だと
0.5回+0.579回
温度差を少し差し引いて、
1回/時間ですから約2倍ですね。
気密が悪ければ
熱交換式の換気装置を使っていても、
そこを通らない空気(漏気)が
あることがわかります。
どんな家でも
できるだけ気密を高めておけば、
冷暖房費を余分に消費することはありません。
気密は設計者ではなく施工者
つまり、大工さんや設備屋さん
現場監督で決まります。
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