2024/10/30(水)13:14
玄関やトイレ 、お風呂を暖かくするには暖房負荷の計算が必要
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は16度の川辺町
10月も末ですが朝が寒いとは感じません。
10年前の2014年
10月29日のブログを見てみたら、
朝の気温は3.5度とありました。
過去の気象データから
当時のお隣の美濃加茂市の10月の気温を見ると
朝の最低気温は
28日は7.6度
29日は4.7度
30日は7.3度
寒波が来ていたようですね。
暑いのも難儀ですが、
エアコンがあれば
自分のいるところに対しては
それなりに涼しくすることができます。
寒いに対して
家中ちゃんと暖かくして
家の中では何処でも
寒さ、冷たさのストレスを
感じないようにするというのは、
意外に難しいものです。
エアコンは空気を温める装置ですから
暖かくなった空気は
部屋の天井近くに溜まり
くるぶしから下となると、
暖かい空気はなかなかそこまで
降りてくれません。
そんなに簡単に
横のお隣の部屋にも動いてくれません。
玄関やトイレ、お風呂の中もそうです。
特に玄関は
大きなドアを閉開しますから、
出入りのたびに
中の暖かい空気が出ていき
外の冷たい空気が入ってきます。
更に玄関の床は
コンクリートの上に
タイルが張ってある家が大半。
しかもそのタイル面は、
玄関ホールのフローリングの床より
20センチほど下がって段差が出来ています。
家中の冷たい空気は重いので
下へ下へと下がっていきます。
家の中で一番下の床が
コンクリートとタイルでできた玄関の床。
比重のとても小さな空気で
比重のとても大きな
コンクリートとタイルを温める?
玄関なんて一瞬通り過ぎるだけだから
寒くてもいい?
玄関ホールを扉で仕切って、
冷気がリビング側に
入ってこないようにする?
断熱や気密が
きちんとできている家になればなるほど、
家の中で寒い区域を作るのは
結露のリスクが高まります。
冬の結露は
暖かくないところ
冷たいところ
寒い所で発生します。
一種の全熱交換器で換気をしてるから大丈夫
ではありません。
お風呂やトイレ、玄関を寒くしない設計は
全熱交換器を使ってる家でも
設計者には求められます。
お風呂やトイレ、玄関は
建物の角にあることが比較的多くなります。
建物の角にあるということは
4つの壁の内、二つの面が
外気に接しているということ。
平屋であれば、天井も外気に接します。
室内側にある壁の向こうは
同じ室内で気温も20度くらい。
でもこれからの季節
外気に接している壁の向こうは
3.5度とか0度・・・
お風呂は1坪の大きさとすると
真四角の形をしています。
お風呂が角にあれば
2つの壁面が外気に接しますし、
角でなければ1つの壁面しか
外気に接しません。
熱は暖かい方から
寒い方に移動しますから、
建物の角にあるお風呂の
外気に逃げていく熱の量は
1面しか外気に接していないお風呂の
2倍と言うことになります。
お風呂や玄関、トイレを寒くしないために
1時間当たり何wの空気が
何m3必要か?
それには、それぞれの部屋の
暖房負荷を計算する必要があります。
これから
冬に向かって寒くなっていきますが、
新築を検討される方は
設計者と相談しながら
暖かい家をお建てください。
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