おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日から富山に来てます。
途中のひるがの高原は吹雪で、車載温度計の外気温は0度
幸い、路面に積雪はありませんでしたから
安全に来ることが出来ました。
積もるような雪だったら
サービスエリアで足止めでした。
富山に来たのはYKKの
黒部萩生製造所PSスタジオと
パッシブタウン
それに、黒部製造所の見学です。
紙太材木店では
標準的なサッシは
エクセルシャノンとYKKです。
APW430やNS50を使っていますが、
サッシも年々進化しています。
特にサッシに使われるガラスについては、
サンゴバンの優れたガラスが
使われるようになりました。
木製サッシでは
佐藤の窓のスマートウィンや
シャノンのNS50でも使われていますし、
YKKでも同様です。
サッシのガラスの種類と聞くと
ペアガラスやトリプルガラスが
思い出されますが、
実は住宅で使われるサッシのガラスは
何十種類もあります。
QPEXやホームズ君などの計算ソフトで、
選択できるガラスのリストを見ると
多くの方は驚かれます。
主に、
Ug値と言われるガラスの熱還流率と
日射取得率のηg値で分けられます。
Ug値は熱還流率なんて言うと
分かり難いですが、断熱性の事です。
最近はUa値で
住まいの断熱性を数値化しますし、
サッシから逃げていく暖房エネルギーは
壁よりも多いと言うところが強調され、
Ua値をよくするため
サッシを小さくしたり、
出来るだけサッシの数を少なくする
設計者やHMもあります。
新住協でもPHJでも日射取得による
暖房エネルギーの削減効果を見ています。
なので、簡単に言うと
南面のサッシは
出来るだけ大きく
出来るだけ多くと言うところを
意識しています。
そこで関係してくるのがサッシのガラスの
Ug値(熱貫流率=断熱性)と
ηg値(日射取得率)
今までの日本のサッシのガラスは
Ug値(熱貫流率=断熱性)が良ければ
ηg値(日射取得率)が悪い
ηg値(日射取得率)が良ければ
Ug値(熱貫流率=断熱性)が悪い
二つの値は
相反する関係にあったんですね。
しかし
サンゴバンのガラスは
二つが両立してるガラスです。
この二つが両立すると
南面にこのガラスを使うことで、
暖房エネルギーを大きく削減することができます。
日射を取得するタイプのガラスと
取得しないタイプのガラスの
ηg値は0.6前後と0.3前後で
約2倍の違いがあります。
現在建設中の可児の家で
どれくらい暖房費が違ってくるか計算すると、
ガラス取得しないタイプに変えただけで
暖房費は約30%アップ
自然温度差は2度低下します。
でも逆に取得しないタイプは
断熱性が少し上がるので、
Ua値が0.01良くなります。
Ua値がいくら良くなっても
暖房費が上がるようでは意味がありません。
サッシは、どんなガラスを使うかによって
暖房費は大きく異なります。
デザインや性能、予算のバランスを見て
設計者と相談しながらお決めください。
紙太材木店インスタグラムこちらから
紙太材木店HPこちらから