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カテゴリ:家づくりのたいせつな話
![]() おはようございます、 紙太材木店の田原です。 今週一杯、晴れの模様。 屋外の工事が進んで助かります。 紙太材木店では 建設住宅性能評価 を 取得していますから、 評価機関に細かな写真提出と現場検査があります。 現場検査は、事前に日時を連絡しなければなりません。 一つの工程が済んで検査ですから 次の工程には検査がOKでなければ進めません。 なので、雨が降って工事が進まないと 検査もそれに合わせて遅れていくことになります。 現場管理者にとって 晴れはほんとにありがたいです。 先日の日経新聞に 「建築物のCO2、建設から解体まで 算出要請 国交省28年度に」 どういうことかと言うと 建物を建設する時から 解体して処分するまでに 排出する 二酸化炭素(CO2)の量 を 計算して出しなさい LCA(ライフサイクルアセスメント)と言います。 これを建築主に要請するもので、 2028年度に法制化するものです。 当面は、商業ビルやオフィスなど 住宅ではない建物を対象にするようですが、 記事によると既にEUでは 一定規模以上の建物で 2028年から義務化が予定されている。 オランダやフランスでは、 既に住宅でもCO2の排出量の上限を 規制する措置を導入しているとあります。 日本の住宅でも同様な LCCM住宅 が 既にありますが、 一般の方には ZEHやGX志向型住宅との違いが 今一つ分からない住宅では無いでしょうか。 ZEHやGX志向型が エネルギー消費だけに 重点が置かれているのに対し、 LCCM住宅はそれにプラスして 住宅の生涯を通しての 環境負荷も考慮した住宅を言います。 例えば住宅建設には コンクリートやモルタルと言った 材料が使用されますが、 それらを作る時のCO2の排出量まで 計算に入れます。 住宅素材は様々で 鉄筋 コンクリート ビニールクロス 合成樹脂 合板 etc 工業製品は全て、その製造過程で CO2を排出します。 また、それらを廃棄する時にも CO2を排出します。 つまり、エネルギー消費だけでなく 環境に負荷を与えると考えられるものは 規制していこうという流れです。 日本では断熱材と言えば グラスウールや吹付の断熱材が主流ですが、 ドイツなどではウッドファイバー (木質繊維断熱材)と言って 木材から作られる断熱材が 大きな市場を持っています。 断熱性能はGWと同等程度ですが、 価格は高め・・・ そんなこともあって 日本国内ではあまり使われませんが、 ドイツのように環境に対する意識の変化や 環境負荷の少ない住宅に対する 評価が高まれば、 住宅に使われる素材も 吟味されていくようになるでしょう。 従来あまり顧みられることのなかった LCCM住宅ですが 今回、国交省が本気で LCA(ライフサイクルアセスメント)に 乗り出してきたことは、 今後の住宅のあり方に大きな影響を与えるでしょう。 断熱材の評価もドイツのように、 ただその性能数値だけでなく 環境負荷も加味した評価に 変わる可能性があります。 いつになるかは分かりませんが、 そんなに遠くではないでしょう。 紙太材木店インスタグラムこちらから 紙太材木店HPこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2025年06月04日 10時09分30秒
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