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カテゴリ:高性能 省エネ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 今週も暑さが続きそうですが 朝晩は少し、気持ちだけ 涼しくなったように感じます。 本日は、 先日の佐藤先生のセミナーのご紹介です。 耐震等級3について実務者でも、 実はあまり理解してないところについてです。 耐震等級3が実は一つでは無く 複数あるんですが 何が違うのかについての話しです。 図や資料はセミナーで使用されたもので、 どんどんお使いくださいと 許可を得ているものです。 ![]() 耐震等級には 品確法の計算と 許容応力度計算(構造計算)の 二つがあります。 もう一つ 仕様規定と言うのもありますが、 これは等級1しかなく 最低基準(確認申請が通る) 図の右上を拡大します。 ![]() 許容応力度計算と 品確法の耐震等級3では 耐震性のレベルが違います。 レベルが違うのに 同じ耐震等級3という名前なので、 多くの方が混乱しますし 誤解される部分です。 実は長期優良住宅では 昨年まで耐震等級2が必須でしたが、 今年からは耐震等級3が 義務付けられています。 耐震等級3ならどちらでも申請は通ります。 低い方の品確法の計算での 耐震等級3でも大丈夫・・・ じゃあ、 許容応力度計算(構造計算)の耐震等級3と 品確法の耐震等級3は、 何が違うのかというと ![]() 計算されている項目が許容応力度計算に比べ、 圧倒的に少ないのが品確法と仕様規定です。 表の左の欄に計算項目があります。 例えば上から4番目に 筋交いの向きという計算項目があります。 柱の間にたすき掛けしていれる木材ですが、 その向きは品確法では考慮されません。 どちら向きに入れても 入っていれば大丈夫と言う計算ですが、 つっかい棒のように入れる筋交いですから その向きは当然考慮されるべきですが その計算はされません。 上から9番目には 太陽光パネルを屋根に載せた時の 偏荷重設計の項目があります。 これは南側の屋根にパネルを載せれば 一般の方が想像している耐震等級3は、 許容応力度計算(構造計算)だと思いますが 実は同じ耐震等級3でも 品確法の計算と言うのは 様々な項目を端折ってある計算です。 どちらでも 長期優良住宅の申請はできますが、 その違いを理解した上で申請してください。 設計者から 品確法の耐震等級3で十分ですよと言われたら 眉につばをつけて、 その根拠をお聞きください。 表が小さくて見にくいので 拡大しておきますね。 ![]() ![]() 紙太材木店インスタグラムこちらから 紙太材木店HPこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025年09月08日 08時40分41秒
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