誰もが
おはようございます、紙太材木店の田原です。快晴の美濃地方湿度は95%ですが、気温が23度を切ると気になりません。ただこのところ気になるのが、セミが鳴いていないことでしょうか。温度や湿度はまだ夏ですが昆虫の世界では既に秋と言うことでしょう。大垣の家の見学会開催の2週間以上前ですがおかげさまで満席となりました。御礼を申し上げます。m(__)m機械設備は使用しますが、設備の機能に100%頼るのではなく設計上の工夫でその機能をカバーしています。構造や機能のわかる見学会は、完成の見学会に比べると参加される方が少なくなる傾向にあります。紙太材木店でも完成見学会は2日開催ですが、構造や機能のわかる見学会は1日。今回のように、2週間以上前に申し込みが埋まってしまうのは想定外でした。行くつもりだったのに見逃してしまったという方は、メールでご連絡ください。できるだけ対応させていただきます。中国木材の鹿島工場の火事が先月末にありました。中国木材という名前は一般の方はほとんどご存じないでしょうが、国内トップシェアの製材メーカー。米松という梁や桁に使う木材では50%のシェアがありますし、その他の木材も相当程度が中国木材によるものです。鹿島工場はその半分程度を賄っているとか。復旧には相当程度時間がかかるようで、木材の供給がどう影響するか…米松が使えなければ、ところてん式にその他の材に需要が移行しますから影響が気になります。さて、様々な業界で寡占化が進んでいます。建築業界で言えば木材の中国木材サッシは大手3社(YKK、Lixil、三協立山)ガラスメーカーも(日本板硝子、旭硝子、YKK、セントラル硝子etc)合併や吸収で規模の利益を確保となると寡占化は避けられませんが、カルテルの危惧や今回の火事のように、あるいは地震で何かあった時には市場には大きな影響がでます。一昔前、経産省の政策は日本には大手のHMさえあればいい工務店や個人大工など不要と思っているのではないかとそんなフシが感じられました。(今でもそうかもしれませんが)住宅において寡占化のリスクは様々ですが、家を建てると40年、50年は住むわけです。その家を構成する材料や工法が一般化していない場合、つまりどこでも手に入る誰でも直せるのではなく、そこでしか手に入らないその会社でしか直せないというのは住まい手にとってはリスクとなります。容易に手に入る材料で職人さんなら誰でも直せる作り方、大工さんや建具屋さん板金屋さんや畳屋さんなど交換や取り換え、修理やメンテナンスが決まってところでしかできないのではなく、誰もができる直せるということが住まい手のリスクの軽減になります。その会社(いつまであるの)その人でしか直せなければ価格は言い値となるわけで神の見えざる手である本来の価格競争はそこにはありません。社会資産である住宅は、どの住宅会社が建てた家であれ次の世代も含めて誰もが維持修理できる工法、材料、設備であるべきです。