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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

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住宅医 ぎふ木造塾

2020年01月27日
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おはようございます、
紙太材木店の田原です。

週末は大阪で久しぶりの住宅医スクール。
山辺さんの講義は既存住宅の改修方法。
山辺さんと言えば構造の大家ですから
もちろん既存住宅の構造補強の手法です。
土壁で梁まで達していない壁の土壁を残したままの補強方法などは、
日本中探しても誰も教えてくれません。
しかし、実際の耐震補強現場では誰もが遭遇しています。

今回講義の後に住宅医の検定会もありました。
どの発表者も予算制約のある中で
耐震性、劣化対策、断熱性、省エネ性、バリアフリー、火災時の安全といった
6つの項目の評点を上げなければなりません。
少しでもコストのかからない手法を検討する必要がありますので、
その手法の評価の裏付けが必要となります。
建築士の思い付きの手法では裏付け、
つまりエビデンスがありませんから評価されません。
その根拠になる授業が山辺さんの講義で、
山辺さんは住宅医協会の代表理事でもあります。

古くてもとてもいい日本建築の伝統的な住まいが
どんどん壊されていきます。
これは修繕の仕方を知らない建築士やハウスメーカーの責任もあります。
つまり、建て替えかリノベーションか悩む住まい手からの相談があっても
耐震補強をしても無理です、
とてつもなく費用が掛かります、
断熱性も耐震性も一定レベルにしか上がりません、
それより建替えて新しくした方がいいんじゃないでしょうか?

相談相手を建築の専門家だと思ってますから
そう言われれば壊して建て替えしかないかと思ってしまいます。
建築の専門家と思っているその相手は、
木造の建築の補強方法の知らない建築家
つまり何もわかっちゃいない専門家なのですから、
そもそも相談する相手として間違っています。

木造建築の直し方が分からないのですから
エビデンスのある直し方を知らないのですから
壊しましょう、建替えましょうと言うに決まってます。

大規模な住まいのリノベーションや再生をお考えの方は
相談相手がそのような経験があるかだけでなく、
どこで直し方を習ったのか、
あるいはどのように勉強したのかも確認する必要があります。
山辺さんを知らないようなら眉に唾を付けて話を聞く必要があります。


上の写真は週末のお伺いした花池の家のお風呂。
定期点検でお伺いしました。
浴室にも温湿計があるのはなんだか嬉しい気持ちになります。








Last updated  2020年01月27日 10時34分21秒
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2020年01月08日



おはようございます、
紙太材木店の田原です。

昨日からの雨でどんよりした天気ですが
予報では今日は17度まで気温が上がるとか
真冬なのに冬の寒さの感覚が薄れてきそうです。

昨日、​住宅医協会​の豊田さんから
住宅医協会のHPを昨年末にリニューアルした際
トップページの事例写真の一枚に
春明の家の写真を使わせていただいているので宜しくと連絡があった。
春明の家は住宅医検定会の公開審査の時に発表した懐かしい家である。

住宅医の検定会と言うのは
年に一度、東京と大阪で開かれる。
住宅医になろうとする者が自分が改修の設計あるいは設計施工をした家の
詳細を発表し、公開審査をするものである。
審査員の先生方や多数の学生の前で発表しなければならない。
学生と言ってももちろん皆、実務者で社会人である。
私の場合、たまたま岐阜の森林文化アカデミーで
木造建築病理学の講座が開かれていたため、
アカデミーの先生や講座の受講生の前での発表となった(なんでやね~ん)

実は岐阜で発表するとアカデミーでの発表になると事前に分かっていたので
わざわざ大阪での発表で申し込んでいたのであるが、
三澤先生が、「田原さん、あなた岐阜なんだからアカデミーでの発表に変えといたからね~」
・・・・・

一般に木造住宅の改修、再生ということになると
大工さんや設計者の経験と勘というのが日本の現状であるが、
欧米では木造建築病理学あるいは建築病理学という分野があって、
一つの学問分野として確立している。
木造を含め建物がなぜ傷むのか、その原因は何か
どのように修復するのか
人の体と同じように建物を捉えるから
建物が傷むこと=人が病気になる、と考えれば
それをどのように治すかは、住宅の医者でなければならない。

ということで、
住宅の医者であるだけの知識や経験、能力があるかどうかを
公開審査の検定会で見るわけです。
日本では建築病理学の講座は関東学院大学と岐阜の森林文化アカデミーにしかないが、
一般の実務者向けには大阪と東京で住宅医スクールが開かれている。

これからの住まいは経験と勘のリフォームや改修、再生ではなく、
木造建築病理学に基づいた既存住宅の診断と
その改修、設計、施工方法が求められます。
診断項目は
劣化対策、耐震性能、温熱・省エネルギー性能、維持管理、バリアフリー、火災時の安全性の六つ。

住まいの傷む原因が分からなければ、治す能力もない。
たとえ、新築住宅を毎年100棟建てていても
お風呂になぜカビが生えるのか
押入れの布団はなぜ湿気っているのか
玄関が寒いのはなぜか
階段の下に埃が溜まるのはなぜか
換気しているのにトイレが臭いのはなぜか
冬季、外壁に付いた霜が融けているところと融けていないところがあるのはなぜかetc
ちゃんとわかっていなければ対策も無いことになる。

一般住宅でも性能が高くなればなるほど、
従来では問題にならなかった小さなことが大きな問題を内包しているケースも出てくる。
高い断熱性があるのに、気密が取れていない
高い気密性があるのに、換気が上手くいっていない
高性能な家と言われていたのに結露がひどい

住まいが高性能になればなるほど、
論理的な思考と技術が求められるこれからのリフォームやリノベーション。
建築士や設計事務所に依頼しているから
安心、大丈夫なんてことはありません。

木造建築病理学なんて聞いたことも習ったことも無いのですから。

フロアやクロスを張り替える、
設備機器や水回りを新しいものにすると言う程度であれば
経験と勘で何とかなりますが、

断熱や気密、換気だけでなく耐震性、省エネ性、デザイン性も含めて
リフォームやリノベーションということになると
それなりの知識と技術が必要になります。

1月25日(土)に大阪で公開審査の検定会がありますので
近隣の方でご興味があればご参加ください。
一般の方でも申込みできます。








Last updated  2020年01月08日 09時36分49秒
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2016年04月15日
おはようございます、
紙太材木店の田原です。


数日前から花粉のおかげで
ティッシュが手放せません。
たかが鼻水、
薬や医者に頼るのは最後の手段と放置してます(^^♪

さて、以前お話しした住宅医の仕事
住宅医協会の事例報告に掲載されました。


2014-09-27 008.JPG

毎月、全国各地の住宅医が改修した事例を解説付きで報告しています。
雑誌などでの改修事例に比べると事例も豊富で
図面もより詳細に出ていますから
一般の方で改修をお考えの方にも参考になります。

改修をお考えの方の最初のハードルは
ご自分の想像力

つまり、この和室、この玄関、この居間
一体全体どうなるか想像がつかない
あるいはプランを考えても
結局今の場所で同じ大きさで同じ用途でとなってしまい、
堂々巡りとなるケース
最後は
想像がつかないから、
そもそも改修なんてこと無理、しても同じ
となってしまいます。

特にご自分が長年住んできた家では
この思考力や想像力が停止する傾向にあります。

かくいう私でさえ自分の家の改修プランとなると
今までの生活の延長ラインに縛られてそこからなかなか抜け出せません。
でも、
逆に人の家となると不思議なことに遥かにプランニングし易いんですね。


ある決まった生活パターンが長年習慣として身についていると
その変化には本能的に構えてしまうのかもしれません。
暑さ、寒さについても
断熱してもそれほど変わらないだろう。
あるいは期待してもこの家では無理だろう。
話半分、今よりましになればそれでいい
そんな方が実は多くいます。


古く素敵な建物が、簡単に壊されるのではなく、
残されるためにはどうしたらいいのでしょうか?

古い民家の大規模な改修をお考えの方は
(一社)住宅医協会にご相談ください。













Last updated  2018年03月21日 20時32分06秒
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2016年03月16日
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

今朝も氷点下の美濃地方
薄氷が張って寒い朝です。

昨年、住宅医の検定試験に通りましたが
新しい認定カードが届きました。
と同時に木造建築病理学通信の住宅医の紹介欄の原稿依頼も・・・

この木造建築病理学と言うのは
岐阜森林文化アカデミーの履修講座で
学長は桶井史郎さん
岐阜県立の公立学校です。

学卒の方から社会人まで
木に興味のある方なら誰でも入学OK
もちろん、試験があります。

教員紹介の欄をご覧になれば分かりますが公立なのに異才、異能の集団?
そんなことはありません(いや確かにそうかも)
たとえひとりでも生き抜く力を得ることができます。
サラリーマン稼業なんてと思われる方は是非トライしてみて下さい。
木に関係のある事柄ですから
和傘とか和船なんて分野もあって面白いですよ(^_^)
昨年は岐阜県を訪れた皇太子殿下も訪問されたいま注目の的の学校です。
(一応、公務員の教職員、自由気ままな普段の生活に皇室のご訪問ということで
てんやわんや、桶井学長は冷や汗の連続だったとか・・)

ということで
住宅医就任を期して事例報告をしなさいとのメールがきました。
つまりあんたは住宅医として仕事してるのか公の場で発表しなさいと・・・

掲載予定は
見返り美人、春明の家

工事中の写真や図面も合わせて紹介させていただきますので
ご期待下さい。


Baidu IME_2015-11-1_19-56-46 - コピー.jpg


2015-10-28 (23).JPG

とは言うものの
お世話になっているMs建築設計事務所の三澤先生やNomad Architectsの村上洋子女史と並列は冷や汗ものです(^_^;)
検定会では鬼の村上との異名も・・

4月の中頃の発表になりますので
古い民家の改装をお考えの方はこちらの住宅医の事例集をお訪ね下さい。
気付きやきっかけになるものがあるかもしれません。

設計事務所や工務店の方が古い民家の改装方法を学ぶ場としては
森林文化アカデミーの木造建築病理学を履修するか
住宅医スクールに通うのがお勧め
経験や勘だけに頼る改装では限界があります。
興味のある方は通うべし








Last updated  2018年03月21日 20時31分45秒
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2015年05月29日
おはようございます、
紙太材木店の田原です。


雨が降るか降らないか
微妙な空模様で
屋根工事の最中の身としてはとても気になるところです。



さて、
昨日は美濃市の森林文化アカデミーで住宅医の検定会
大阪や東京からの発表者もいて
他の設計事務所の発表はとても参考になります。

私が発表した事案は昨年工事をした折立の家
規定の発表形式があり、どの発表者も
劣化対策、耐震性、維持管理・更新、
省エネルギー、バリアフリー、防耐火性など
6つの項目について改修前と改修後の比較をしなければなりませんし
実績報告書の提出も義務付けられています。

詳しい発表内容は一般の方にはつまらないので(^_^)
写真でビフォア、アフター

外観
2013.11.29 003.JPG

2014-08-26 (15).JPG


2013 5 1 (10).JPG

2014-08-05 003.JPG


住宅医協会の理事はアカデミーの教授を兼ねてる方が多く
10名ほどの審査員の先生と木造建築病理学の受講生の前で発表するのは
いささか気後れしますね(^_^;)
(受講生と言ってもみなさん建築士で全国から来ています)
小原先生や辻先生からは鋭い突っ込みの質問もあり
冷や汗の流れる30分でした。
検定結果の発表は7月末
さて、どうなることやら、
生板の上の鯉の心境であります。







Last updated  2018年03月21日 20時32分32秒
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2015年04月27日
お早うございます、
紙太材木店の田原です。


週末はMOKスクールで大阪

講義は
近大の村上雅英さん
東京都市大学の大橋好光さん
筑波大学名誉教授の安藤邦廣さん
(村上さんはパネルディスカッション)

皆さん木造建築の泰斗

講義後のMOKスクール20周年を記念した
パネルディスカッションでは
三澤文子さん、康彦さんも加わり
MOKスクールのきっかけになった阪神淡路大震災以後の
木造建築の耐震性の基準の変遷の話など
興味深い話が次々にでてきました。

講義後の懇親会や2次会では
村上さんや大橋さんから
伝統的な木造建築の耐震性の向上方法について
具体的なお話が聞けたのは大きな収穫でした。

というのも
来月、岐阜森林アカデミーで
住宅医の検定会があるのですが
大勢の学生や教授の前で事例発表をして検定を受けねばならず
実はその発表の骨子がまだ定まっていなかったからです。
発表時間と同じだけの質問時間が取ってあって
温熱、構造の各専門分野の方、
住宅医理事等の検定委員が質疑をするという方式。

新築住宅とは全く異なり、様々な制約を受ける中で
住まい手の構造や温熱環境を最大限向上させることになるのですが
手法は様々、住まい手の要望も多岐にわたるわけで
なぜ、その方法をとったのか、
なぜ、そこを優先したのかなど
事前準備が周到に必要です。
今回は昨年再生した折立の家
事例発表しますのでご興味のある方はアカデミーにお問合せ下さい。
くれぐれも質問などはご容赦でありますm(_ _)m


さて、本日はちょっとしたPR
紙太材木店では新築住宅の見学会やオープンハウス、
雑誌PRなど普段しないのですが
(打合せ中のお客様に限った現場案内が主)

本日発売の「住まいの提案、岐阜」で
紙太材木店の事例紹介として「粟野の家」を載せました。
2015-04-23 002.JPG

2020年の省エネ基準の義務化
その先には2030年の新築住宅の平均でゼロエネ住宅を実現
このような工程表ができているのですが
現在建てられている住宅の9割以上が、もっと言えば恐らく95%以上が
その性能を有してはいません。
2030年といえばあとわずか15年後ですが
現状はそのような状況です。

建築予定の一般の方がご存知ないとか
実務者が知らないとか
いろいろ理由はありますが

根本的にはそのことが
一般消費者に周知されていないことに付きます。

サッシもようやく世界レベル(と言っても低い方ですが)のものが出てきましたし
断熱材、熱交換式の換気装置といったハードな部分でも
既に2030年に向けた用意は整っています。
(気密はまだダメですが)
後は消費者がこの工程表の存在を知り
2030年に向けてスタートを切るのを待つばかりです。

より多くの建築予定の方が
既にドイツのパッシブハウスレベルの性能の住宅を
日本のHMや地方の工務店でも建てられる状況にあることを知らなければ
日本の住宅はいつまで経っても低レベルな性能のままです。

現在の25年省エネレベルの家では15年後には
一昔前のガソリンをがぶ飲みするアメ車と同じ評価しか得られないことは
上の工程表からもわかります。

新築住宅をご検討の方は
じっくりこの工程表の持つ意味を考える必要があります。


というようなわけで
紙太材木店の粟野の家が掲載されますので
住まいの温熱環境や住宅の性能といったことにご興味のある方は
「住まいの提案、岐阜」をご覧ください(^_^)
もちろん自然素材の家です。






Last updated  2018年03月21日 20時33分34秒
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2014年02月26日
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

川辺町はまだ氷点下
池に氷が張っていました。

さて、
先週ようやく終了した住宅医スクール
今回は最終回で
既存住宅の改修方法1.2 基礎 軸組構造は
三澤文子さん、河本和義さんが講師
3コマ目の左官を活かす土壁改修事例は
豊田保之さん
2014.2.26 001.JPG

皆さん実務者で実際にご自分が設計、監理した事例の報告や
改修に当たっての注意点など詳細な講義でした。

古い民家を改修する場合
もっとも頭を悩ませるのが玉石
古くは降旗さんの古民家再生事例から始まり
様々な補強方法がありますが
問題はその手順

玉石基礎を補強したあとの出来型はいろいろありますが
どのような手順でその補強工事を行ったかということについてはでてません。
工事を実際に行う側としては非常に興味深いところです。
また、その補強方法が本当に正しいのかという部分
実は設計者も含め施工者、住まい手側も気になるところです。

欧米には建築病理学という学問分野があり
きちんとどのように補強するかということが確立されてますが
日本ではそれがありませんから
実際のところは担当した設計士や工務店、大工さんの経験次第
さらに言えば設計士も知ってる方はごく少数で
ほとんどが大工さんや地元の工務店が頼みというのが実態です。

今年から
住宅医ネットワークが社団法人化します。
これは木造分野の建築病理学を確立し
古くから残る日本の家を後世に伝えていくことが目的
社団法人住宅医協会となりますので
これからの活躍が期待されます。

というわけで
1年間の必須講義が終了しましたので
今年は住宅医の検定を受けなければなりません。
劣化対策、耐震補強、昼光利用、通風、日射遮蔽、断熱改修etc
実際自分が担当した実例物件での報告
検定合格にはかなりのハードルがありますから
(何十人もの実務者相手に報告&質疑・・)
手や声が震えてる人なんていっぱいいるわよ
途中で詰まっちゃう人も
などと三澤先生に脅されてますから
どうなることやら。
試験の時はまた報告しますね。






Last updated  2018年03月21日 22時14分00秒
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2013年12月08日
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

先週の住宅医スクール
防火性能の改善と対策は桜設計集団の安井昇さん
古い民家や商家の場合、外壁は防火構造にできても
軒裏の防火対策は頭の痛い問題です。

特に商家の場合
美濃や高山、古川と言った古い町並みが残るところだと
準防火地域、防火地域といった指定が行政からかけられている場合がほとんどです。
そのような場合、軒裏はセメントや防火版といった
サイディングのような不燃材で覆わなければなりません。
ですから、屋根の裏板や垂木と言った木材は全く覆われてしまいます。
美濃市の様な卯建のある街並みの軒裏がサイディング・・・
高山の古い町並みの軒裏がサイディング・・・
(NTTはようやく高山の古い町並みにある鉄塔を移転するとか
日本一醜悪な建物が古い町並みから移転しますが、
鉄筋コンクリートの本体はまだ残るようです)

防火も考えながら
街並みの景観を維持することができる。
木の垂木や杉の裏板がそのまま見えて使える
今回の安井さんの講義、建設省の告示にもなってますから
興味のある方はお調べになってください。
古い街中での改装や景観に合わせた家など
応用範囲はかなりあります。
ただ、一般の設計事務所には知られていませんから
古い民家の改装を手がける工務店や設計事務所にご相談ください。


さて、松井郁夫さんの「伝統民家の見方、直し方」
二コマ、3時間の講義ですが面白い。
ご本人のキャラクターもありますが
今回の授業、満席でありました。
出席者は設計事務所関係が多かったのか
質問は私も含め限られた人たちに集中
設計と実務(現場管理)をこなせる人材で
同時に限界耐力計算の考え方を理解しなければ
古い民家の現状再生は難しく
壁の強さと量だけで耐震を考えれば伝統的な日本家屋は絶滅必須です。
同時に壁量だけを考える学校で知識を詰め込んだ設計者では
松井先生の話を理解するのは時間がかかりそうです。
でも、多くの方が出席してましたから
そこにひとつの光明がありそうです。

文化としての日本建築
四角に斜めに筋交を入れれば強くなるのは子供でもわかります。
世界一優れた日本の大工さんが知らないはずはありません。
でも彼らは伝統的な木造建築に筋交いを使っていません。
なぜ使わなかったのか?
それは筋交いに限界を見たからに他なりません。

暮らしやすさと耐震性、安全性のバランス
大震災に直面するたびに先人の知恵の深さに刮目させられます。

古い住宅の改修では新規の足固めの取り付けをどのようにするかは頭の痛いところ。
設計者は鉛筆で線を引くだけでその取付方法まで考える方は稀
この足固めでは松井先生からいいアドバイスを頂きました、
千金に値すると言ったら大げさでしょうか。
さっそくいま打ち合わせ中の物件から使えそうです。






Last updated  2018年03月21日 22時32分06秒
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2013年12月06日
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

今日は東京で住宅医スクール、
先週も大阪で講義を受けてきましたが
年間で受講しなければならない講義が決まっていて
10月にドイツのパッシブハウスに行ったため出席できなかったコマの埋め合わせです。
安井昇さんの 防火性能の改善と対策
清水基之さんと豊田保之さんの 設備の劣化診断と対策
松井郁夫さんの 構造的不具合の原因と対策
特別講義もあって、松井郁夫さんが住宅改修事例を講義してくれます。

今回の講義の本命は松井郁夫さん
「構造的不具合の原因と対策」なんて題だと?ですが
伝統民家の見方・直し方という副題がついていれば
古い木造住宅の改修だということが分かります。

実は松井先生には先月のぎふ木造塾でもお会いしていて
私が今取り組んでいる伝統民家の補修についてもアドバイスを頂いています。
耐震性をどう確保するか、
土壁の補修方法や、玉石基礎の補強、伝統民家のデザイン、
また、暮らしやすさに直結する冬の寒さ対策など、
古い木造住宅を改修しようとすれば幾つもの問題に直面します。
ヨーロッパでは大学に建築病理学という講座があって、
住宅の補修方法や劣化の原因や対策に付いて総合的な研究がされてますが、
残念ながら日本ではそのようなものはありません。
全て補修を計画する人の経験と勘で
大学ではそのようなことは一切教えていません。
(構造、意匠デザイン、設備が主)
ですから一級建築士よりも大工さんの方が実務的に優れているケースが多々あります。

住宅の温熱環境についても大学では教えませんから、
新築では寒い住宅がまだまだ増えていくという負の連鎖が続きます。
自動車では燃費がすぐにわかりますし、
販売する人の誰もがガソリン1リッターあたり何キロ走る車か教えてくれますが、
住宅では一冬過ごすのに何リッターの灯油が必要な家か
答えてくれる営業マンや建築士はほとんどいません。

世代が変わる毎に家を建てていては
GDPには貢献するかもしれませんが、
資産はいつまで経っても増えていきません。
新築で建てるなら資産として次の世代に残せる家、
次の世代が引き継いでくれる家でなければなりませんし、
改修についても経験と勘だけでなく科学的な裏付けのある改修でなければなりません。

住宅医スクール、
古い民家の改修のみならず建築病理学という見地からも
工務店や設計事務所の担当者の方には受講していただきたい講座です。






Last updated  2018年03月21日 22時32分26秒
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2013年12月02日
おはようございます、
紙太材木店の田原です。

週末、土曜日は住宅医スクール
桃李舎の枡田洋子さん
名古屋大学大学院准教授の山崎真理子さん
高齢者住環境研究所の溝口千恵子さん
大学の授業以上の内容を一日で詰め込みますから
事前に調べての予習と講義を受けた後の復習が必須

枡田さんは構造設計が本業で、
限界耐力計算のさわりを教えて頂きました。

一般の方は限界耐力計算と言ってもピンときませんが
簡単に言うと
昔ながらの木造住宅(伝統木構造)を建てるための手法
「石の上に柱がのってるだけの家」と言えばご理解頂けるでしょうか。
建築基準法では
土台又は柱は基礎と緊結(ボルトで固定)されていなければならない
とされています。
ということは
コンクリートの基礎をがっちり作って
そこに土台を置いてアンカーボルトという金具で締め付けて固定し
その上に柱を立ててなおかつその柱も
地震が来た時抜けないように全て金具で土台に固定しなければ
中間検査が通りませんし
そもそも確認申請を出した時に受け付けてもらえません。

でも
この限界耐力計算をすれば石の上に柱がのってるだけでもOK
更に土壁と貫で昔ながらの家を建てることも可能になります。

なぜ限界耐力計算が必要かというと
古い木造住宅を耐震補強する場合
現在の基準法に従って補強すると
土壁はほとんど耐力を認められません。
従って筋交いや構造用合板でできた壁をこれでもか!
というぐらい入れる必要があります。

和室が4部屋集まっている昔ながらの家だと
それぞれの仕切り壁は襖の建具が大半ですから
そこに筋交い入の壁をそこら中に付けることになります。
伝統的な和室の面影は・・・・なくなります。
またそこだけでなく家中でそんな壁を入れることになりますから
戦前に建てられた家は
ほぼスケルトン(骨組みだけ)状態にして補強をすることになります。
もちろん、そんな工事をすれば補強工事だけで1000万を超えますから
補強したくても補強できないというのが実態

さらにこの限界耐力計算
名前は知っててもよくわからないという設計事務所が大半ですから
一般にはほとんど普及していません。
しかし、古い家の耐震補強にはとても有効な手法です。
私も知ってはいたのですが
いざ、自分でというと二の足を踏んでいたのですが
今回の講義でとっかかりができました。
合板や筋交いで固めるだけが補強ではないようで
来年、早々にこの限界耐力計算の講義を受けてきます。

山崎真理子先生、
目から鼻へ抜けていくようなと言ったら語弊があるでしょうか
さっぱりした頭の回転の早い方で
講義を聞いていてもわかり易い
但し、早い!
ボリュ-ムがかなりありますから
早口は仕方がありませんが
容赦なく知識を叩き込んで来るタイプ
岐阜高専でも教えて見えたそうで
誰か知り合いがいるかもしれません。
木材強度学のなかの古材が専門で
古い木の強度が専門と言えばいいでしょうか、
お寺や古い家の屋根裏が住処(笑)

木材の強度は一般にヤング係数がどれだけかで測られています。
出荷前の柱や梁を計測してこの数字を材料に書き込みます。
するとこの材料がどの程度の強度があるかわかるわけですが
既に建っている建物もいろんな手法を使って調べることができるわけで
100年以上経った建物のあるところで使われている梁の強度が
十分かどうかといったことが調査によってわかります。
それがわかれば、その材料は交換しなければならないのか
補修する程度で良いのかといったこともわかるわけです。
一般には古材は新材より強いと思われていますが
数値で見る限り変わりません。
木材は生物ですから
学校のクラスと同じで
強い奴もいれば弱いのもいる
最も多いのは弱くも強くもないやつ
グラフは中間の山が高く
両サイドが低くなっています。

強いのが荷重のかかるところに使われているかというと
そんなことはなく平均的に使われているようです。
但し、今までに一件だけ
ヤング係数の高い材料だけで作られていた建物があったそうです。
皇族の方が降嫁された家
恐らく昔の大工さんの中には木配りのできる
見る目があった人もいるようですが
それは極々稀で普通の大工さんが見てもわからなかったというのが
今までの調査結果とか。
でも、わかる人はいたんですね。
ちなみに
山の北側、南側、上の方、下の方
みな関係なく、平均的な強度が出るようです。


最後は溝口先生
「定年前リフォーム」の著者で
毎月200件もの介護リフォームをされているとか
高齢者に快適な住環境を提供することを使命とされいて
ご自身も脳梗塞を克服されてますから
提案もかなり深読みされているもの。
とても足元には及びませんが
実践と事例を教えて頂き
少しは近づけたかと・・

と今回もハードで脳みそに汗をかいた1日でした。







Last updated  2018年03月21日 20時34分06秒
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