ややこしい耐震等級
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は快晴。気温も23度、湿度は85%23度で少し風がそよぐと気持ちがいいですね。虫の音や小鳥のさえずりが聞こえます。湿度は高いですが、エアコンではなく窓を開けて通風で過ごせます。ただ、事務所には網戸は無いので蚊取り線香は必需品ですが・・・今日は9月1日で関東大震災の日なので改めて耐震のお話し。佐藤先生の構造塾では様々な資料で解説されます。そして資料はどんどん使って、耐震の大切さを広めて下さいと言われます。下記の資料も構造塾での資料です。建物の耐震性を表す耐震等級一般の方には分かり難いのですが。実は種類があります。そして、その種類ごとに耐震等級があります。なんやねんそれ?そんな感じでしょうか。つまり種類ごとに等級があるんかい?更に言えば3つの種類があるのですがどれも国の基準というややこしさ3つは仕様規定の基準品確法の基準許容応力度計算(構造計算)しかも3つあるのですが上の資料のように、同じ呼称の等級でもレベルが異なるという分かり難さになっています。簡単に言えば簡易的に判断する方法から詳細に分析する方法の3つが並んでいるそんなイメージです。どの方法で計算しても等級3なら同じとはならないのがミソ。更に加えてややこしくしてるのが上の資料の右上で解説しているところ。拡大するとどういうことかと言うと建築基準法の最低基準は、①の仕様規定の計算で等級1をクリアすること。その計算で出た数値の1.5倍したら等級3と自称するケースで、「耐震等級3相当」設計者からこの家は等級1の1.5倍の耐震性で計算してますから等級3になります。確かにぎりぎりウソは言ってない。でも、何を基準に1.5倍?ある意味、これは自己適合宣言。公の評価、あるいは認定ではありません。極点に言えば設計者が言ってるだけ。営業担当者が「この家は暖かいですよ」それよりは信頼性はありますが…耐震性の評価や認定は設計者個人、あるいはHMや工務店が勝手にできるのではなく、認定機関に申請して得られるもの。ですから設計者が等級1の1.5倍で計算してありますから等級3に該当しますと言う言葉をそのまま聞き流していると地震保険に入る時に等級3で保険料が半額になると思ったら耐震等級3相当では認められませんと言われます。この認定を取る方法は一般的には2つ長期優良住宅と性能評価(設計住宅性能評価)どちらかと言うことになります。別途申請費用が掛かりますなんて言われるとどうしようなんて思うかもしれませんが、車を買う時にこの車は2年ごとに車検費用がかかりますと言われてどうしようなんて思う人はいないはずです。そんなの当たり前と考えているからですが、何十年も住む住宅の一回限りの申請費用となると躊躇する不思議…耐震等級3相当ならかかりませんよと言う担当者の言葉(悪魔の囁き)についのってしまった方も多いと思いますが、覆水盆に返らずで建ててしまった後では評価はできません。車検と同じで許容応力度計算(構造計算)で耐震等級3は当たり前。皆がそう考えれば社会はそうなっていきます。断熱についても省エネについても耐震についても、ここ数年の国の動きは目を瞠るものがありますがそれは社会的な圧力によるものです。20年後、30代半ばで家を建て50代になった時の日本の住宅基準がどうなるか?想像するのはそんなに難しい事ではありません。PS「大垣の家」で付加断熱と気密それに日射制御の見学会を開催します。ご興味のある方、自分の目で確かめたい方は是非、お越しください。会場:大垣市開催日:10月1日(日)受付時間帯 10:00~16:00 (5組様限定)「内覧お申込み要領」完全予約制です。電話:0574-53-2003 又は予約フォームからお申し込みください。予約フォームはこちらから田原義哲の Instagram その1https://www.instagram.com/quaint.private.house.life/田原義哲の Instagram その2https://www.instagram.com/yoshisatotahara/紙太材木店の Instagramhttps://www.instagram.com/kamita_zaimokuten