バランス
おはようございます、紙太材木店の田原です。猛暑がつづきますが美濃地方は二日続けて夕立がありました。二日とも土砂降りでしたが1時間ほどで止みました。湿度は上がりますが地表面はぐっと冷やされますから気温も下がり、それなりに過ごし易くなります。庭先の打ち水程度では気分だけですが、夕立は効果がありますね。昨日はフルハーネスの特別教育。フルハーネスと言うのは高所で作業するときに身に着ける墜落制止用器具の名称。以前は安全帯という腰回りにつけるベルトでしたが、法令が改正され2m以上の高所作業では(作業床の無い場合)フルハーネスの着装が義務付けられました。同時に、フルハーネスを付けるには事前に特別教育と呼ばれる講習の受講も義務付けられています。学科と実技で6時間、有料で1万円。法令の改正に合わせてフルハーネスの規格も変更になっているので受講には新しい適合品が必要になります。もちろん以前の規格はNG。以前から使っている社員以外で現場に行く可能性のある社員は全員受けようということで、新しいセット44000円x4名分購入価格はネットで検索すると各種あるのですが、友人の建材店に相談すると安いのはそれなりと言うことで、長く大切に使えばと上記のものを購入しました。特別教育の講義の中の点検及び整備の方法環境により経年劣化するためフルハーネスの交換の目安は3年、付属ずる治具は2年・・・誰が決めてんねん安全第一でフルハーネスの着装は当然としても、使用環境や使用頻度は千差万別。一律に3年で廃棄、交換には無理があります。だから、目安、あくまで目安と言われても交換の目安が3年と教育されると義務化や罰則の規定が無くてもそう感じてしまいます。うちの社員の場合現場作業員ではありませんから、私も含めて年間で何日使うのと言う頻度。使用時間の累計が〇千時間とか使用時間の累計に関わらず、期間が5年を過ぎたら交換とか…コンプライアンス(法令順守)は一般の言葉として定着していますが、同時に出てきたのが過剰コンプライアンス。大きな組織になればなるほどコンプライアンスが求められますが、一方で杓子定規な法令の解釈や運用になりがちなのが日本社会。様々な規定やルールは最大公約数的にしておけば何か起こった時、誰がその規定を作ったんだと責任を追及されることはありません。法令の制定、運用や解釈は細かく規定すればするほど、社会に制約をもたらします。個人や会社の責任を明確にしそれに委ねることとのバランスが大切と考えます。PS特別教育を受けずにフルハーネスを付けて作業した者は50万以下の罰金その作業をさせた者も50万円以下の罰金か6か月以下の懲役