ZEHで上がりと思ったら 更にその先がある?
LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅の実験棟おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝も寒い・・(10度以下)昨日の朝も寒かったのですが2日続くと少しだけ薪ストーブに働いてもらうことになります。昨日は名古屋でLCCM住宅の補助についての国交省の説明がありました。ZEHでさえ一般の方に浸透しているとは言い難いのですが更にその先のLCCM住宅となると多くの方が?だと思います。LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅簡単に言えば住んでる時も作る時もできるだけCO2を出さない家と言ったらいいでしょうか。積水ハウスはだけでなくトヨタホームも木造に参入してきてます。両社とも軽量鉄骨が主体のメーカーですが木を使い始めたのは時代の流れと言っていいでしょう。木と鉄の製造時の一次エネルギーを比べれば一目瞭然です。エネルギーを使えばCO2が出るのでエネルギーを減らせばCO2は出ない。住んでる時だけでなく、作る時も。ということで当然木材で作る必要があります。ZEHは住んでる時だけLCCMは加えて作る時もCO2を出さないというものと言っていいでしょう。建築研究所がつくば市でこのLCCM住宅のモデルを作ったのは2011年既に7年も前になります。当時と比べると住宅性能の進歩は著しいものがありいまその建物を見るとまだまだというところがありますがLCCMという考え自体は時代を先取りしていました。ここにきてようやく技術とコストがLCCMを可能にする時代になりましたということで国はLCCM住宅を作れば補助を出しますよと旗を振り始めたというわけです。昨日のニュースでカリフォルニア州が2020年1月以降に建てられる新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付けるとありました。エネルギーやCO2のことを考えれば太陽光パネルは時代の流れですが日本の住宅の多くはパネルを設置する前に上げておく基本的な性能があります。Ua値であればHeat20のG2レベルというのが一つの目安と考えます。加えてUa値では示されない気密や換気もUa値と並列で大切な指標です。ZEHで上がりと思ったら更にその先にLCCMがある。といったイメージでしょうか。20年後、30年後に「Heat20 G2が指標だなんて、田原さん分かってなかったんだね」なんて言われてるかもしれませんがそれほど今の住宅業界の変化は著しいものがあります。最終的な判断はご自分でする以外ありませんが広く世界を眺めてみると例えば欧州や北米、中国や韓国など諸外国ではどのような基準か時代による基準の変遷はどのようなものだったかなどを調べるとある程度の方向性はわかるはずです。インテリアやデザインはそのあと考えても遅くはありません。