カビ対策 変遷
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日からの雨も上がった美濃地方今朝は青空が見えています。前回お話ししたあすなろ建築工房の関尾さんのお風呂のCF(サーキュレーションファン)最近はXやインスタ界隈でも、よく見かけるようになりました。お風呂は家の中で一番水蒸気の発生する場所です。高性能になればなるほど、この水蒸気が悩みのタネになります。日射は利用すれば百人力になるけど、利用の仕方を間違えるとマイナス百人力にもなります。お風呂の水蒸気もプラスに働く時と、マイナスに働く時があります。冬場の家の中は乾燥します。熱交換機や加湿器を使っても、エアコンで暖房していますから油断していればあっという間に過乾燥に。冬にお風呂の水蒸気が利用できれば、加湿器の電気代や水の入れ替えを気にする必要は無くなります。お風呂の床や壁、天井の濡れた水を蒸発させ、早く乾わかすことができればカビのリスクも低減できます。水蒸気に変えれば他の部屋は加湿され、お風呂は乾きますから一石二鳥です。紙太材木店での当初のやり方は、脱衣室にエアコンを設けることから始まりました。10年ほど前に建てた粟野の家からです。2015年に新住協の全国総会が名古屋で開催された時、粟野の家は見学コースに入ってました。会員の多くが見てますが、お風呂が注目されることはありませんでした。実はエコキュートのタンクも室内設置してあったのですが、こちらも2.3質問が出た程度でした。タンクの室内設置は北海道では常識ですが、こちらでは最近ようやく認知されてきたようです。当初は脱衣室にエアコン設置だったお風呂の水蒸気利用とカビ対策次に、ユニットバスのドアの上に開口を設けるようになりその後、サーキュレーションファンを設置するようになりました。上の写真は2年ほど前の設計で、今はもう少し改良しています。さて、それでもカビが生えたらどうするかとか梅雨時はどうするんだとか疑問に思われる方もいると思いますが、その質問に納得できる説明をしてくれる設計者を探す以外ありません。家の中やお風呂のカビは手入れをしていない手入れを怠っている住まい手の責任のように思われていますが、設計者の責任の方が大きいのが本当のところでしょう。かつてサッシの結露は冬の風物詩などと言う建築士もいましたが、今ではいません。近い将来、お風呂のカビはどう言われるようになるのでしょう。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから