畳の下で
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は全館空調講座の3回目0.83m3/Kgやら3600kJ/kWh4.2kJ/kcalなど、基本的な定数や空気線図を使っていろんな計算をします。脳みそが普段慣れていないことを要求されるわけで、慣れるのに時間がかかります。次回は滋賀で実測(パッシブハウス)、楽しみです。さて、上の講座で除湿や結露のことを学ぶわけですが、普段の仕事でも意識することになります。現在建っている家の多くの床はフローリングその下はほぼ100%合板です。和室のある家は少なくなりましたが、30年ほど前は洋風の家でも和室は定番のようにありました。もちろん畳の下は合板です。設計者からすると畳が断熱材の替わりになるから床下に断熱材は不要と言うことになります。じゃあ、その和室の畳の上に布団を引いて寝るとどうなるかというと体から出た水蒸気は敷布団を通って畳を通って合板に達します。合板の下に断熱材はありません。(畳が断熱材の替わりだと設計者思っているので)冬の床下は寒いです。床下が湿気らないように通風口がいたるところに在って、外気と同じほどの気温です。子供の頃、サッシのガラスに息を吹きかけるとガラスの表面で吹きかけた息の水蒸気が結露して白くなり、そこに絵などを描いた覚えのある方も多いと思います。冷たいガラスに息を吹きかけると息に含まれる水蒸気が、ガラスの表面で結露する。このことを多くの方が経験しますが、和室の畳の上に布団を敷いて寝るということは体から出る水蒸気を冷たい合板に吹きかけるのと同じことになります。毎日8時間ほど寝ますからかなりの量の水蒸気を吹きかけていることになります。万年床なら更に…一昔前の日本の家は床合板ではなく、松や杉の板が床に敷いてありその上に畳でした。それでも、畳は定期的に干していました。床下に断熱材が無いあっても薄い床板は合板でその上の畳に布団を敷いて寝ている方は一度畳をあげて裏を見てください。5年ほど前に書いたブログですがリフォームをしていると、畳の下に断熱材の無い家が多くあることが分かります。現在ではベッドでの生活が主流で畳に布団は少ないと思いますが、お子さんが小さいうちは布団で川の字、あるいは高齢での寝ている時間が多い場合、畳の下で結露しているかもしれません。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから