住まいの外観 時と共に変化したいか、そのままか
おはようございます、紙太材木店の田原です。今日は一日、雨模様の美濃地方。雨に濡れたケヤキの落ち葉の掃除が・・・紙太材木店では木製のガラリ戸を使うことがよくあります。日射の遮蔽や外からの視線を遮れますし、横桟に隙間がありますから閉めていても中からは外の様子がよく分かります。鍵もかけられますし横桟を太くすれば飛来物対策にもなって、一石二鳥以上の優れものです。このガラリ戸使っている木はピーラーと言う目の詰まった米松米松の松の字の前にある米はアメリカの事で輸入材です。お分かりのように円安や資材価格の高騰で、昔(20年ほど前)の価格を知っている人間にはびっくりな価格になってます。一昔前の住〇林業の和風の家の破風や鼻隠しには定番のように使われていましたし建築家の伊礼さんが設計される家でも破風や鼻隠し、戸箱などで数多く使われていますから、ご存知の方もあると思います。ピーラーの値段が高くなったのなら桧や杉など他の木ではとお考えになるかもしれませんが、ピーラーと同じような色にしようとすると桧は油分が多いので着色が難しいんですね。杉は色は付くのですが同じような色にはならない。桧や杉は経年変化で灰色や濃い茶色に変色していきますがピーラーはキシラデコールなどで着色すると杉や桧のような変化にはある程度時間がかかりますし、塗り直せば更に伸びます。建築当初の外観の配色イメージをある程度の時間持たせることができます。壁を漆喰やソトン壁のような塗り壁やガルバリウムにして、破風や戸箱をピーラーなどで仕上げると、板張りなどの家に比べ外観の経年変化による配色の変化はとても少なくなります。つまり相当な期間、建築当初と同じような外観を維持できることになります。それをどう捉えるか?ある意味それはスタイルとでも言っていいでしょうか。時と共にご自宅の外観が変化していくを楽しみたい方いやいや建てた時のイメージを出来るだけ長く保ちたい方もちろんピーラーをキシラデなどで着色せずそのままであれば、経年変化は速くなります。スタイルは人それぞれですし選択肢も色々あります。そのままがいいか自然な変化がいいか自然な変化がいいけどそれは少しゆっくりがいいかご夫婦でも違いますし今のあなたと10年後、20年後のあなたでも違います。そして板張りなどで経年変化する外観も、30年を経過すればその後は落ち着きます。自然なものに人工的な着色をすれば、紫外線の影響で必ず変色し劣化しますからそれを維持しようとすれば手間とお金が必要です。どうするかは財布とも相談する必要がありますから、設計者も含め慎重に考える必要があります。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから