Ua値や断熱性能等級より冷暖房費を意識すべき
おはようございます、紙太材木店の田原です。週末は名古屋で完成見学会でした。見学に来られた方と話していて気になることがありました。これは以前から危惧していたことですが、ほとんどの方がUa値や断熱性能等級を意識されています。最近では旭化成ホームズのへーベルハウスが断熱性能等級6(Ua値0.46)を標準化という報道や他の大手のHMも断熱性能等級の上位のシリーズを出してきてますから尚更かもしれません。でも住まいの温熱環境でUa値が0.26とか断熱性能等級7で双六でいうアガリかと言うと、そうではありません。新住協でもパッシブハウスでも重視するのは暖房費がいくらかかるのか?冷房費がいくらかかるのか?その家で生活するとどれくらいエネルギーが必要なのか?住まい手にとっては等級や数値よりも実生活ではそちらの方が意味を持つはずです。一般の方は等級が上がれば数値が良くなればそれと連動するように暖房費や冷房費が下がると思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。なぜなら等級やUa値に、日当たりのよさやによる暖かさや換気の熱交換の効果などは考慮されないからです。住まいの立地条件は様々で日当たりが良ければ等級やUa値を上げるより、日射の有効利用や制御する設計の方が建築コストを抑えたり冷暖房費を下げることができるからです。Ua値や等級は冷暖房費を下げる上でのベースとしては必要ですが、QOL(生活の質)の向上を考えるとそれだけでは十分ではありません。これから新築を検討される方は断熱性能等級やUa値だけを見るのではなく1年間その家で生活したら冷暖房費はいくらかかるか?調理や家電まで含めたエネルギーコストがどれくらいかかるか?そちらも同じように意識していただけるとHM選び工務店選びのひとつの武器になります。同じ土地で同じUa値、同じ断熱性能等級でも住まいの設計次第で冷暖房費は大きく変わってきます。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから