造作家具の魅力
おはようございます、紙太材木店の田原です。快晴で気持ちのいい朝なので事務所のドアは開けたままにしてます。でも、蚊が入ってくるんですね・・蚊取り線香を焚きながら書いています。花池の家の工事も佳境に入り様々な工事の職人さんが入れ替わり入っています。紙太材木店では造り付けの家具の大半は大工さんか建具屋さんが作製します。一般には造作家具と呼ばれるもので簡単な棚や手摺からTVボード、キッチンやカップボード(食器棚)洗面化粧台、ダイニングテーブルまで様々ですがこの造付け家具の製作がかなりあります。工程的には大工さんの工事が終わってから引き続き家具製作となり1週間から10日ほどかかります。造作家具は着色はせずオイル仕上げを基本にしていて色は使用する木材の樹種を変えることで出すことになります。建具や引出しであれば面材は明るいシナ、あるいは栓柾を使い引手は茶系や濃い色味を出したい場合はラワン材やアガチスチークは値段が高いのでアクセント的に(笑)オイルを塗ると色味は更に濃くなり、しっとりと落ち着いた色になります。無垢の木材はオイルを塗るか塗らないかで全くの別物手入れをすればそれに応えてくれます。木材の値段は立米単価で決まります。1立米当たり50万円とか100万円とか例えばアガチスを建具の引手で使うとそのサイズは36mmx30mmx2.0m立米単価60万円だと0.036x0.03x2x600000=1296円5cm以下のサイズだと鋸の厚み分削られて、その割合が高くなることや丁度2.0mのサイズはないケースが大半で2.2mのものを2mにカットして残りは廃材となると1296円の単価は1.3倍ほどになります。それに加工手間も加わることになりますからそれなりの値段になるわけですがじゃあ、既製品の工業製品より相当高くなるかと言うとそれほど高くなるわけではありません。ご自分の思ったような造りになって工業製品にはない質感もあるそれらを加味して多くのお客様が造作家具を選ばれますし何よりも地場の職人さんが手作りで作ることに魅力があります。造作家具のポイントであるデザインが出来ていれば既成の工業製品に負けることはありません。その辺りのことに気づいた工務店の多くが造作家具に目を向けていますし雑誌などでも特集が組まれています。工務店にとって時代は性能だけでなく家具も含めたデザインの時代に入ったと思っていいでしょう。本物の無垢の木を使った手作りの良さに目覚めた人たちが既製品に戻ることはあまりないんじゃないでしょうか。オイル仕上げのダイニングテーブル