木は傷むからと言ってアルミにすればいいわけではない
おはようございます、紙太材木店の田原です。今朝は4度、朝はまだ薪ストーブのお世話になります。昨年話題になった隈研吾さん設計の栃木県にある 那珂川町馬頭広重美術館屋根の上に地元産の杉を並べていたため、雨にあたって腐食しその補修に3億円必要ということで論争がありました。完成して25年経過してますが、5年ほどで傷みが出てきたとか。一部では腐食して抜け落ちているところもあり、そのまま放置しておくには限界ということでしょう。昨日のyahooニュースにその補修が完成し、新しくオープンしたとありました。耐久性の高いアルミ製の部品に特砂な加工が施してあるから、以前との違いは判らないだろうと町の担当者は自信を見せていると報じています。一般的にアルミ製品に木目調のようなデザイン的な模様を施す場合、塩ビシートに木目を印刷したものを貼り付けます。木目調の和風のアルミ製玄関引き戸などはそのようになっていますから目にした方も多いでしょう。建物というものは、時間とともに変化していきます。ある意味劣化していきますからメンテナンスは必須ですが、その費用が極力掛からないような設計をすることが求められます。部材として耐久性のあるものを選ぶことも大切ですが、やはり高価になりがちです。設計の工夫でできるものは設計者が考える必要があります。デザインや意匠、見た目を優先すると今回のようなことが起こります。本来なら屋根の上に杉の垂木を並べるようなことはすべきではなかった。そんなことをすれば早晩傷んで交換になるのは自然の摂理。大方の実務者の意見でしょう。今回はアルミに特殊な加工を施した?とありますが、屋根の上で強烈な紫外線があたり高温になりますから、それでさえ何年かすればメンテナンスが必要になるでしょう。本来なら屋根の上の飾りの垂木なんてこの際撤去してしまえば、少なくても40年や50年は何もしなくてもいいはずです。住まいにはメンテナンスが必要ですが、住まい手にとってはその期間は出来るだけ長くできるだけ低コストであるべきはずです。設計者の不勉強や勘違い、見た目重視となるとその期間は短く、コストは高くなりがちです。新築やリフォームを検討される方は、設計者任せにせずご自分でも耐久性について考えておく必要があります。紙太材木店HPこちらから家づくりのコンパス コラムです >>紙太材木店インスタグラムこちらから