南面のガラスが大事
おはようございます、紙太材木店の田原です。漸くケヤキの葉が色づき、落ち葉となり始めました。これから毎日落ち葉そうじが始まります。昨日の美濃地方は30度週末の土曜日を過ぎると、一挙に寒くなるとかようやく秋が来たでしょうか。寒くなればなったで日差しが恋しくなるわけです。サッシのガラスは大きく分けて二種類あります。日射取得型のガラスと日射遮蔽型のガラス日射熱取得率が違うんですね。日射熱取得率なんて言うと???ですが簡単に言うとガラスを透過して入ってくる日射の熱がどれだけあるか?遮蔽型のガラスだと日射の熱が入ってくるのをカットします。取得率32%のガラスであれば68%の熱をカットすることを意味します。取得型のガラスだと日射の熱ができるだけ入ってくるように取得率が高くなっています。取得率58%のガラスだと取得率32%のガラスに比べ、約1.8倍の日射の熱が入ってきます。細かい計算は省きますが一般の方にも知っておいて頂たいのは、ガラスの選び方次第で冬の室内の暖かさが異なること。特に日射の豊富な太平洋側に住んでいる方は、お金をかけずに住まいの暖房が出来ることになります。でも以前の家では南面に縁側があって日差しが当たるところはそれなりに暖かいけど、日差しがあっ当たってなければそんなに暖かいなんて実感がない・・・多くの方の実感だと思いますが、それはその家の断熱材が不足していたから。ソーラーパワーメーターとか日射熱計で計ると1m2当たり何KWの熱が入っているか計測できます。例えば日射熱を計測して0.7kw/m2であれば0.7kw/m2x5m2(南面の窓の面積)x0.58(日射熱取得率)計算すると2.03kwになります。これって、6畳用の2.2kwのエアコンで暖房してるのとほぼ同じなんですね。断熱性能等級4程度の家(Ua値0.87)ではまだ、全然寒いと感じますが等級が6(同0.46)を越えてくると30坪程度の家であれば暖かさを実感できます。0.46w/m2・Kx250m2(外皮)x20度(温度差)計算すると2.3kwつまり日射だけでその家で必要な熱量(暖房負荷)の88%を補うことが出ます。室内と外気の温度差を20度としましたが、太平洋側で日射が豊富な地域で日中日差しがあれば外気は10度程度でしょう。そうなると温度差は10度必要な熱量は1.15kwつまり、昼間は無暖房でも過ごせます。(暑くて窓を少し開けてる)どんなガラスを選択するか断熱性をどれだけにするかで、冬の過ごし方が変わってきます。一昔前は冬は炬燵から出たくないでしたがきちんと設計された住まいでは冬は家から出たくない、です。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから