やむを得ない場合 ダクトレス
おはようございます、紙太材木店の田原です。気持ちのいい朝です。日中は37度が予報されてますから暑さに慣れていない体にはかなりの負担になりそうです。工務店は現場が基本ですから暑さには要注意の日になりそうです。最近のみはりん坊(温湿度計)には、WBGTアラームついてますから現場では重宝します。昨日会社に帰ると机の上に、ダクトレス全熱交換機のカタログと名刺が置いてありました。ダクトレス全熱交換機と言うのは壁付けの換気扇ですからダクトの配管が不要です。工事がお手軽に済むということでそれなりの需要があります。2台がワンセットで一方の換気扇が60~70秒くらい給気をして室内に外気を入れ、同時にもう一方の換気扇は同じ時間排気をするというものです。それを交互に繰り返して換気をします。空気はその換気扇の中を行ったり来たりするのですが、ハニカム状(蜂の巣)になったセラミックの中を空気が通ります。その空気が通る時に空気の水蒸気と熱をセラミックに付着させます。例えば夏60秒の間に室内のエアコンで除湿され冷やされた空気の水蒸気と熱が、セラミックの中を通ってセラミックを除湿、冷却します。そこに60秒後水蒸気と熱を帯びた外の空気が入ってくるのです。セラミックは既に60秒の間に冷やされ、除湿されています。外の空気はセラミックの中で、熱と水蒸気を奪われて室内に入ってくるという訳です。それを60秒の間隔で交互に繰り返すという換気方式です。2台ワンセットで30坪程度の家であれば3~4セット設置でしょうか。機能を聞くと良さげに感じますが、以前から言われているのは60秒間で出入りする空気は換気扇の周囲だけで出入りしているのではないか?空気に色は付いていませんから入ってきた空気が室内にどれだけ広がっているのか見えるわけではありません。出ていく空気もどれだけ出ていったかは分かりません。カタログにはセットで1時間に72.6m3給気とあります。1時間に72.6m3なので60秒(1分)に 1.21m3です。トイレの換気扇排気量は55m3/h前後1分間に0.91m3排気します。1畳のトイレの気積は約3.16m33.16÷0.91=3.47計算上は約4分でトイレの中は匂いのない空気になるはずですが、多くの家庭ではそうではないのではないでしょうか。空気に色は付いていませんから見ることはできませんが、臭いはある程度分かります。家の中で焼肉やカレーあるいはコンビニ弁当を食べた時、どれだけの時間で匂いが無くなっているか?ダクトレス全熱交換機を設置されている方にお聞きすると、どれくらい時間がかかるか教えていただけます。もともと欧州が発祥ですが、ダクトが通せない場合などリフォームが主体の製品と言うのが仲間内の認識。計算上はちゃんと換気が出来ていて確認申請も何の問題なく通ります。でも、知り合いのなかで新築で使っている工務店や設計事務所を私は知りません。リフォームでダクトが通らず、やむを得ない場合が大半です。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから