心地よい空間とは (3)
おはようございます、紙太材木店の田原です。なんだか怪しい雲行きの美濃地方まだ雨は降っていませんが時間の問題の様です。8月から復活した電気やガスの補助金は10月で終了しますがまたまた、与党は補助金の延長を検討中とか(与党だけではないようですが)これはある意味、建築業者や住宅業界を甘やかす構図です。過去何十年にもわたって繰り返され、結果は性能の低い家の蔓延と性能の高い家の駆逐。多少性能が低くてもお値打ちで、お安くなります。断熱性能等級4は国が定めた基準で一昨年まで最高等級でした。暖房や冷房すれば十分暖かく、涼しい家になりますから心配はいりません。こんな具合に耳元で囁かれればソレモソウダネ(2030年までに等級4は既存不適格等級5が最低基準になります)この構図をいつの時代に断ち切れるのか?家余りの時代に将来更に余る家を建てることのだけは避けたいですね。さて、心地よさとか居心地のよさを感じる空間や場所と言うのは写真でお伝えすることはなかなかできません。多くの設計者が名建築と言われる建物を訪問するのは、実際自分で行ってみてその建物の心地よさや居心地を自分で体感するためです。なぜ、そう感じるのかを自分なりに解釈したり推測し、その解と思われるものを自分の設計の中に取り入れるためです。一般のこれから住宅を建てようとする方も新築を建てた友人の家に行った時、居心地のいい空間や場所を探してみてください。場所と言うのはダイニングのこの椅子に座った時とか、リビングのこのソファーとかピンポイントの場合もあります。そしてなぜそこが居心地がいいのかその空間を心地よいと感じるのか自分なりに考えてみる。そこには、いろいろな要素があります。部屋の広さ、高さ、明るさ、窓の大きさ窓の位置や種類、壁の位置、壁の高さ照明の明るさ、配置外の見える景色、植栽家具、椅子の座り心地床の色、どんな床か、壁の仕上げ材、天井の高さや勾配、吹抜けetc数えればきりがありませんが自分なりの解釈をしてみる自分がこの空間に居心地の良さを感じるのは多分こうだからなんだな。完成見学会のようにその場に設計者がいれば心地よさについて聞いてみてもいいでしょう。感性のある設計者なら待ったましたとばかり、あれこれ説明してくれると思います。もちろん、全くそんなことには頓着しない設計者もいますから人を見て聞くしかありません。間取りや生活動線も大事ですが更にその先には居心地のいい場所や心地よさというものがあります。ネットやYou TubeなどのSNS雑誌などでも分かりません。実際にそこに行くしかありませんがそこがどこか?聴竹居をはじめ一般公開されている建物は数多くあります。故きを温ねて新しきを知るではありませんが、大抵のことは既に昔の人が考えていますから住宅展示場に行く前に名建築と言われる建物を訪問しても損はありません。実は今月末にKKBの仲間と俵屋に泊まります。前後に工事中の妙心寺の庫裏や横内敏人事務所etc訪問予定聴竹居は予約が間に合わず断念。どんなんだったか、また報告しますね。紙太材木店インスタグラムこちらから紙太材木店HPこちらから