住み継がれていく住まいのためには一般的な技術が必要
おはようございます、紙太材木店の田原です。東京23区の新築マンションの平均価格が、1億5千万を超えたと今朝のニュースで報じてました。首都圏(1都3県)では9800万とか…23区が突出してますが、平均的なサラリーマンでは23区はとても無理な価格になってしまいました。実際の需要は中古のマンションに移っているとも報じてましたが、戸建ての住宅も資材は次々と上がっています。加えて建材屋さんからの見積には、今では運賃が別項目で入ってくるのが普通になっています。職人さんの手間賃も上がってますからこの先戸建ての住宅でも、新築戸建てよりも実需は中古住宅の改装やリノベーションが増えていくでしょう。戸建て住宅とマンションのリノベーションの違いは、戸建て住宅では基礎や耐力壁といった構造まで変えることができますが、マンションでは構造は変えられません。もちろん窓の大きさや窓自体も変えることもできません。窓の性能を上げるには内窓の設置ということになります。戸建て住宅は構造まで変えられるとお話ししましたが、一般的にはそれは木造住宅に限られます。一般的というのは、近所の工務店や設計事務所で建築士なりの資格を有していれば誰でもということです。HMの軽量鉄鋼の家の構造の変更を伴うリノベーションとなるとハードルは格段に高くなります。最近はどうかわかりませんが、以前は大手のHMは構造図面は住まい手に渡していませんでした。なのでリノベーションの為に構造を知ろうとすると、スケルトン状態にする以外ありません。そのうえで詳細な構造計算をしてプランを考えることになります。近所の工務店や設計事務所で建築士の資格を持っていれば、誰もが容易にリノベーションプランを設計できるという訳ではありません。それと最近の建物の多くは長期優良住宅を取得しています。大手HMの場合標準仕様で長期優良住宅が多いのですが、多くの場合それは型式認定を取得して認定を得ています。型式で長期優良住宅の認定を受けていますから、その構造を勝手に変更すると認定は取り消されます。長期優良住宅は税金の優遇措置も受けていますから行政の対応も厳しいものになります。住宅はある意味、個人の資産であると同時に長期にわたって存在することから社会資産でもあります。なので税の優遇ということも行われます。建物完成後の長期優良住宅のリフォームなどは、着手前にリフォーム後でも長期優良住宅の基準に適合している適合証を発行してもらう必要があります。これらのことから大手HMの軽量鉄骨の家の構造を伴うリノベーションとなると、大半の工務店や設計事務所は二の足を踏むことになります。となると手を出せるのは、建てたHMだけということになりますから金額的にはお任せということでしょうか。これからの住宅は従前の住宅と違い、ある程度の耐震性や断熱性が確保されていますから住まいの寿命は優に50年を超えます。つまり、世代を超えて住み継がれることになります。それは同時にリノベーションの機会も増えるわけで、社会資産である住宅は技術者であれば誰もが容易にリノベーションできる構造であるべきと考えます。公正な競争環境の確保という意味においても。紙太材木店HPこちらから家づくりのコンパス コラムです紙太材木店インスタグラムこちらから