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鴎座俳句会&松田ひろむの広場

鴎座俳句会&松田ひろむの広場

青梅 200609

青梅       松田ひろむ

季語として「梅」といえば「梅の花」(春)ですが、青梅・実梅も親しいものです。
梅(うめ)はバラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。
梅は中国原産ですので、「古事記」や「日本書紀」には登場していません。白鳳(六四五―七一〇)・天平時代(七一〇―七九四)に初期の遣唐使(遣唐使は六三〇年から八九四年)によって日本に伝来したと考えられています。最初は薫蒸した「烏梅」(うばい・うめい)として薬用でした。後に観賞用となり、梅干としても利用されます。日本の花となっている桜も桃、菊もすべて中国原産(桜はネパールとも)です。
ウメの語源は中国語の「梅」(マイまたはメイ)で、つい最近の一九四〇年代までMMEと発音されていました。
鶯に問はめや梅の仮名遣ひ        来山
梅咲きぬどれがむめやらうめぢややら   蕪村
一七一六年(享保元年)、来山没、蕪村生れです。
梅雨の季節に太り始め黄熟するので、雨季自体が梅雨(ばいう)と呼ばれますことになりました。
「万葉集」でもっと多く読まれる花は萩で百四十余首、ついで梅で百余首、桜は四十余首で、花といえば梅でした。(参照『暉峻康隆の季語辞典』明治書院)
梅はしばしば「産め」と連想が重なっていることにも留意したいものです。
私の母の名はウメノですが、江戸期より戦前ごろまで、「梅」という名は女性の名として多いものでした。京都の梅宮大社に子宝のまたげ石があり梅宮が「産め」にかかっています。嵯峨天皇(七八六~八四二)の時代に皇后が井手から帰り、皇子(仁明天皇)を出産しましたが、この時に祈念された、またげ石(石をまたぐと子が授かる)があります。
鈴木美智子の「都々逸オンライン」には
いい子産め(梅)よと 思いのたけ(竹)で産れる子
供を待つ(松)ばかり
がありました。
梅(ウメ)
梅は一~三月に五枚の花弁のある花を葉に先立って咲かせます。花の色は白、またはピンク~赤。果実は二~三cmのほぼ球形の核果で実の片側に浅い溝があります。六月ごろに黄色く熟します。七十二候の芒種末候には「梅子黄」(うめのみきばむ)とあります。
平成十三年度の主産県としては和歌山県が六六、四〇〇tの収量を挙げており、続いて群馬県では一〇六〇〇t、長野県では四〇七〇t、徳島県では三二二〇t、山梨県では二二一〇tのウメが生産されています。
輸入の梅はもともと台湾産が多かったのですが、現在は中国産が多く、その量は年間約四万トンとなっています。平成十三年度より、輸入ウメを区別するため日本農林企画(JAS)協会が原産地表記を義務付けています。
梅には三百種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の三系統があります。梅の実を採るのは主に豊後系です。主な栽培品種には南高梅・白加賀・竜峡小梅・古城等が挙げられます。
梅は花を観賞するほかに、果実を梅干しや梅酒にします。
葉や未成熟の青い果の核の中の種子にはアミグダリンという青酸配糖体が含まれ、生のまま食べると胃の中で青酸を生成して、ケイレンや呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡します。
梅酒の青い実や梅干の種の核は食べる事が出来ます。酒に漬けたり、加熱した場合は毒性がなくなります。
梅干
梅干とは、ウメの実を塩漬けした後に日干しにした塩漬け。塩漬けだけで日干してないものは「梅漬け」といいます。
梅干し
梅酒が熟していない青梅を用いるのに対し、梅干は六月頃の熟した果実を用います。塩漬けにした後三日ほど日干し(これを「土用干し」という)にする。この状態のものを白干しと呼び、保存性に優れていますが、塩分が多い(塩分二〇%前後)ため塩辛いものです。
一般的には塩分を抑えて味付けを施した調味漬けの梅干しが多くなっています。調味漬けの梅干しには、紫蘇の葉とともに漬けて赤く染めた紫蘇梅、昆布とともにつけて昆布の味をつけた昆布梅、蜂蜜を加えて甘くした蜂蜜梅などがあります。
すべての梅干しに共通した大きな特徴として、非常に酸っぱく、この酸味は酢やレモンとおなじクエン酸のせいです。そのため梅干しは酢と同様に健康食品としても有名です。
特に紀州(和歌山県)の梅干しは有名。南高梅と呼ばれる品種のウメを用いた梅干しが最高級品とされます。
梅干しの表面は皺になっていますので、皺が多いお婆さんのことを俗に「梅干婆さん」といいます。
スーパーマーケットなどで売られている梅干しは酢で漬けただけの酢漬けが多いようです。
アルマイトの弁当箱では、毎日同じ場所に梅干しを乗せた場合、酸によって蓋が溶けることがありました。(これは戦後の技術が劣っていたことやアルミの純度が低かったためで、現在はそのようなことはないといいます。)
日の丸弁当もなつかしいことです。
効用
梅干は唾液の分泌を促します 。クエン酸の酸味が唾液の分泌を促して消化吸収を良くします。ただし梅干を見ただけで唾液が分泌されるのは、梅干を実際に食べてみて酸味を感じた経験をあるからで梅干を食べたことがない人が梅干を見ても唾液の分泌を促すことはありません。実際に口に入れて酸味を感じて初めて唾液が分泌されます。(参考―パブロフの犬。)
疲労回復などの薬効
クエン酸の効能のほか、各種薬効があります。そのために、病人食はおかゆと梅干が定番です。
滅菌
梅干には滅菌の効能があります。このことから、弁当やおむすびに梅干が入れられます。

季語としての梅
 『花火草』(寛永十三)『初学抄』(寛永十八)『毛吹草』(正保二)などに五月として所出。『増山の井』(寛文七)などに「もち梅」、『鼻紙袋』(延宝五)に「梅づけ・煮梅・梅むき・小梅実・梅を干す」を併出。(『角川俳句大歳時記』)
 青梅 梅の実・実梅・豊後梅
うれしさは葉がくれ梅のひとつかな   杜国
青梅に顔をしかめぬ味をしれ     鬼貫
青梅に眉あつめたる美人哉     蕪村
青梅に匂ひもあらば五月やみ     也有
青梅に手をかけて寝る蛙哉     一茶
青梅や空しき籠に雨の糸   夏目 漱石
しづくして青梅しみじみと青し 柴田白葉女
青梅の最も青き時の旅       細見 綾子
牛の顔大いなるとき青梅落つ  石田 波郷
青梅が闇にびつしり泣く嬰児  西東 三鬼
青梅びつしり女と女手をつなぎ   西東 三鬼
青梅の酸にとほくより責められて   秋元不死男
青梅の一つが見えてあまた見ゆ   岡本 圭岳
青梅のなしと思へば見えそむる   山口 誓子
青梅の記憶に長き塀のある   藤後 左右
青梅の散らばつてをる上り口   川崎 展宏
青梅の臀うつくしくそろひけり   室生 犀星
青梅やずぶ濡れの山すぐそばに  櫻井 博道
青梅や島といへども国分寺  角川 源義
青梅とあそぶおもひの梅漬くる  朝倉 和江
青梅を落としし後も屋根に居る   相生垣瓜人
青梅の青の非情や緘口妻   橋本 夢道
青梅粒々土にこなれし語を遺す  赤城さかえ
鈍き詩人青梅あをきまま醸す   中村 苑子
箱いつぱい青梅小僧母より来  有働  亨
あたまをそつて帰る青梅たくさん落ちてる 尾崎 放哉
青梅や母にいろいろ塩の味  小檜山繁子
青梅よ湖よ胎内にいるようだ   山本仁太郎
男来て青梅を買う簡単なり  森下草城子
青梅の家出て熊野へ流れ着く  中村 苑子
青梅落ち貴種流離譚はじまれり  成瀬櫻桃子
青梅が真つ暗がりの虚に落つ   廣瀬 直人
青梅落つ駈込寺に音立てて   斉藤 夏風
青梅拾ふモーゼの十戒知らず老け   齋藤 愼爾
青梅もためらひ傷の七つや八つ   櫂 未知子
青梅を噛めばひとりの秋津島   田中 信克
青梅にぱちぱちと火のおこりけり   岸本 尚毅
青梅大福あります「俳句募集中」   松田ひろむ
青梅をかむ時牙を感じけり     松根東洋城
言われてみると、なるほどと思うことはよくある。歯に関する知識はないが、青梅のような固いものを噛むときには、なるほど口腔に牙のような歯があることを感じさせられる。昔の人が俗に言った「糸切り歯」あたりの歯のことだろうか。ところで、私が子供だったころには、たいていの子供は青梅を食べることを親から禁じられていた。「お腹が痛くなる」という理由からだった。戦後の飢えがあったけれども、親に隠れて僕らはよく食べたものだ。仮名草紙『竹斎』に「御悪阻(つわり)の癖としてあをうめをぞ好かれけり」とあるそうで(『大歳時記』集英社)、言われてみると妊婦には、牙をむき出して青梅など酸っぱいものに立ち向かう勢いがあり、それが実に頼母しいのである。(清水哲男)
―実梅
実梅は「落つ」「落ちる」に付きます。
我鬼窟の実梅落つべき小雨かな   芥川龍之介
書屋あり実梅落つ音筆擱く音    松本たかし
人の顔にぎやかとなり実梅落つ   長谷川双魚
実梅落つ言葉にならぬほどの音   加倉井秋を
牛の顔大いなるとき実梅落つ    石田 波郷
実梅落ちいちにち寒き髪膚かな   古沢 太穂
ぶちまけし如く落ちたる実梅かな  行方 克己
弾みつゝ夜の深さへ実梅落つ    馬場移公子
木曽に来ぬ実梅もつとも青き時   井上  雪
実梅仰ぎて心で犯す罪かぞふ    田川飛旅子
昼かまど燃えゐて雨の実梅かな   西島 麦南
歯に当てゝいよいよ青き実梅かな  野村 喜舟
実梅もぐ最も高き枝にのり     杉田 久女
よろこびて撰果機くぐる実梅かな  西岡 一郎
鞠拾ふ千代尼の塚の実梅かげ    佐藤美恵子
にぎやかに静かに実梅草の中    鷲谷七菜子
捧げ来しは実梅を叩き落とす棒   辻  桃子
*原罪の股ぐら熱し実梅採り     熊谷 愛子
原罪とは、キリスト教の多くの宗派において共有される考えで、アダムとイブがエデンの園で蛇(悪魔とも)に惑わされて神に従わなかったことをいいます。その罪によって人間の本性が変ってしまったため、人は神の助けなしには克服し得ない罪を負うことになったといいます。この句は梅の実を叩き落しながら、あるいは落果した実を採りながら原罪に繋がる「股座」を熱くしていますのです。股座は「産め」に重なりますが、いろいろに解釈できる句です。
―梅熟れる・太る
金色仏実梅は太ること止めず    鍵和田釉子
梅熟るる畑三町網を張る 大野こまさ
時の日の時の空白梅太る      鷲谷七菜子
梅の実の太る空いろ矢切村     松田ひろむ
―豊後梅
さくわけや難波について豊後梅      西鶴
小梅
交りを紫蘇の染めたる小梅かな      秋色
煮梅
  青かつし色としもなき煮梅哉       几董
梅干 干梅・梅干す・梅漬・梅漬ける・梅筵
 梅干は保存食のため他の季語があればそれが優先されます。季節感が薄い季語です。海外旅行の必需品で、それを詠んだ句もあります。
梅干と皺くらべせんはつ時雨      一茶
塩噴きしひね梅干を珍重す  富安 風生
梅干 病めば長い長い旅 種田山頭火
梅干にすでに日蔭や一むしろ 河東碧梧桐
大粒の梅干ひとつ暑気払ひ   福田甲子雄
大塊の紀州梅干二度童子    関口比良男
滝壺に梅干の種子千沈む   飴山  實
梅干の種の真紅と蟻地獄 近藤 一鴻
梅干ひとつぶ 骨壷を掻きまはし   三橋 鷹女
臘八の粥の梅干種大き       羽田 岳水
梅干の瓶あらひけり雪解川 会津 八一
性格の不一致のままの梅干   福井ちゑ子
死後もまた梅干入りのにぎりめし   坂本卑彌呼
!梅干は海外旅行が好きらしい   新井 富江
梅干の種捨つエーゲ海の燦   八木三日女
エーゲ海梅干一つ浸すべし   三橋たまき
海外旅行の機会も増えました。女性にとってエーゲ海(地中海東部、ギリシャとトルコに挟まれた海域)は、人気ナンバーワンのようです。私には梅干はエーゲ海よりもアドリア海がふさわしいようにも思えます。カリブ海ともなれば、やや明るすぎるでしょうか。アドリア海といえばベネチアです。リッチオーネから見たアドリア海も印象的でした。
梅干やベネチアグラス蒼ざめて   松田ひろむ
―梅漬
図柄さながら機屋真青の梅漬は 古沢 太穂
梅漬や見ているだけの足濡らし   寺田 京子
梅漬て夜は佛にちかく在り     保住 敬子
梅漬けの桶を揺らすという仕事   小高 沙羅
―梅酢
  薑(はじかみ)に梅酢色づく一夜かな     松瀬 青々
―梅を干す・土用干し
梅干すや庭にしたたる紫蘇の汁 正岡 子規
小遣銭の可愛さ梅干すにほひあり   中村草田男
梅干すや銀河も薄埃がちか   志摩  聰
梅干すや熊野御幸の道狭め   田守としを
梅干すや三日三晩の息づかひ   久常多喜子
梅干せば鬼百合色を失へり   相生垣瓜人
蝉のこゑ梅干せば又梅のこゑ   相生垣瓜人
梅干せば一つ一つの祖母の顔   平井 照敏
梅干すといふことひとつひとつかな 石田 郷子
太陽に無数の目あり梅干さる    櫛原希伊子
幸というか土用の梅をわずかに干し 古沢 太穂
梅干す夜酸ゆくしすぐに不死男の忌 古沢 太穂
きっちりと梅並べ干す軒の幅    松田ひろむ
―梅筵
低きにも星見えそめし梅筵 藺草 慶子
*梅筵来世かならず子を産まむ   岡本  眸
聖域と教へし筈の梅筵       櫂 未知子
―干梅
 香り・匂い・夜がセットになる句が多くあります。
干梅に塩噴き山のとほのけり  松村 蒼石
干梅のやはらかさ指触れねども  山口 誓子
動くたび干梅匂う夜の家  鈴木六林男
干梅の香のそふ夜風ことのほか   亀井 糸游
干梅の香の緑蔭になごむなり  松村 蒼石
干梅の匂へる数日間を病む  加倉井秋を
干梅の上を念仏流れけり  田川飛旅子
干梅の皺たのもしく夕焼くる 竹下しづの女
干梅や家居にもある影法師  山本 洋子
干梅を壷中に阿鼻の炎上ぐ  櫛原希伊子
禅林の干梅の朱のあらあらし  井沢 正江
干梅に身をただよはす二夜三夜  岡田 和子
干梅のほどよき皺となりにけり  野上 一枝
干し梅の縄文人の顔それぞれ  石口  榮
?干梅のにほひ立つ夜の波がしら  久保 文子
?干梅の匂ひて夜目の白怒濤  伊藤 京子
―夜干の梅・夜干梅
金婚の近づく梅の夜干かな  村岡  悠
光年の星がささやく夜干梅  西川みさを
稿にゐて夜干の梅のにほひくる  森  澄雄
夜干梅空にまたたく星の出て  山田 和子
梅酒(うめしゅ・うめざけ) 梅焼酎
 梅酒「古り」は多い。「醸す」「湧く」という句がありますが、梅酒は醗酵しない。また、させてはいけない。浸出させるだけです。梅酒はリキュールの一種です。家庭で作る場合、混和前の酒類は、アルコール分二〇度以上であることと酒税法で決められています。
梅酒とは、一般的に六月頃に収穫される青梅を三五~四〇度程度のアルコール(ホワイトリカー・焼酎)で漬け込んだ酒。梅一kgに対して砂糖0.4~一kg、酒1.8リットルが一般的な割合です。
梅酒に使われる梅には、最高級とされる南高梅の他、古城、白加賀、鶯宿、豊後、竜峽小梅、林州、玉英、梅郷など、果肉が厚く種の小さい酸味の高い品種が使われます。
砂糖は一般的に氷砂糖が使用されますが、蜂蜜、黒糖、果糖なども使用されます。溶解が比較的おだやかな糖類が好ましい。アルコールはホワイトリカー(甲類焼酎)、ブランデー、ジン、ウォッカのスピリッツや、日本酒、みりん、ワインなどの低アルコール度の酒でも漬け込むことができますが、低アルコール度数の酒を使う場合は腐敗に注意を払う必要があります。一年程度漬ければ飲めますが、長く漬ければ漬けるほどコクが出るため、十年を超えるものも存在します。梅は早めに取り出しても、入れたままでもよい。取り出した梅もおいしい。
其中に梅酒てふもの古りし壺  高濱 虚子
貯へておのずと古りし梅酒かな   松本たかし
歳月も梅酒の甕も古りしかな  安住  敦
古梅酒開くや母の墨の文字  武藤 勝代
とろとろと梅酒の琥珀澄み来る   石塚 友二
吾が漬けて吾が嗜まむ梅酒かな  大橋 敦子
*わが死後へわが飲む梅酒遺したし   石田 波郷
梅酒飲む波郷を思ひ更に飲む   相馬 遷子
梅酒の酔髪の先まで導かる   長谷川秋子
梅酒わくや台風速度増しにつつ   吉野 義子
梅酒をかもすと妻は実をおとす   山口 青邨
梅酒一口義理人情に責めらるる   村山 古郷
梅酒飲む地獄の沙汰に背を向けて   森田 幸子
忘年や醸(う)れて梅酒の真紅 辻  桃子
命惜しむ梅酒を徐々に飲み減らし   白石 蒼羽
梅酒ふふめば捨てし妻の座翳るなり 山田みづえ
 女性が酒を飲むのは、かつては悪でした。しかし梅酒は例外、そんな梅酒を含んで、捨てなければならなかった妻の座、子のことを思い出しているのです。この場合の「翳る」には人生にかさなる複雑な思いが籠められています。物語的な構成で動詞が重ねられています。
山田みづえは「木語」を主宰していましたが二〇〇四年八月号で廃刊。国文学者の山田孝雄(よしお)の次女。仙台市生れ。結婚して滋賀県今津町に住みました。二児をもうけましたが、それを婚家に残して離婚。その後、波郷の「鶴」に入会。反俗・批判精神が根底にあります。代表句に「悪女たらむ氷ことごとく割り歩む」など。
―梅焼酎
 梅酒でなく梅焼酎といえば、本格焼酎(乙類)を使うこだわりがあります。
夫婦てふ歳月刻む梅焼酎      三木 節子


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