気ままな人生（韓国の達人）

金があれば、ほしいものが手に入る。時には人の意思さえ変えることができる。

確かに便利なものだが、金は人間生活が複雑になって物々交換が上手くゆかなくなったため、生活便宜上、人間が作り出した道具に過ぎない。

人間は、生まれてきた以上、食わなければならないし、食うために働くことが必要となる。機械が幾年か幾十年か動けば、いかにそれが精巧な機械でも、どこかに油のカスがたまる。人間も倦まずたゆまず働き続けていれば、機械同様にカスがたまってくる。

この働きのカスが金なのだ。
世の中にはこの働きのカスや、生活の道具である金を目当てに働いているばか者が多いが諸君はけっしてこんな人間に成り下がってはならない。勲章は自らの手で、自らの心の中に飾るべきで人類社会のために尽くし、国と人民のたまに尽くしたという誇りが大切であり尊い勲章である。

著者畠山清行氏秘録陸軍中野学校より。














私はここまで～