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国民と天皇と大日本帝国

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2016.01.10
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カテゴリ:大日本帝国興亡史
 「砕かれた神―ある復員兵の手記―/渡辺清」は岩波現代文庫・評論社・朝日選書で出版されている。

 日記形式で1945年9月2日~1946年4月20日が記されている。

 「砕かれた神/渡辺清」記載の経歴によると
 渡辺清は1925年静岡県生まれ。1941年高小卒後海軍に志願(5月1日)。1942年戦艦武蔵に乗り組む。・・・1945年復員(8月30日)。・・・1981年7月23日死去。

 16歳の年に海軍に志願し翌年には武蔵に乗っている、天皇の為に米英と戦いたいとの考えての行動、軍人勅諭の精神を体し、忠実に大日本帝国兵士の本分を全う。
 しかし敗戦の翌年1946年4月20日の記述では戦後の天皇の言動に、「アナタの何もかもが信じられなくなりました。・・・服役中アナタから受けた金品をお返ししたいと思います」


 天皇の意志の表明としての詔書、開戦・終戦の詔書。

 対米・英戦に対する宣戦と終結の詔書

・米國及英國に對する宣戰の詔書(抜粋)
 朕茲に米國及英國に對して戰を宣す朕か陸海將兵は全力を奮て交戰に從事し朕か百僚有司は勵精職務を奉行し朕か衆庶は各々其の本分を盡し億兆一心國家の總力を擧けて征戰の目的を逹成するに遺算なからむことを期せよ
 ・・・
 皇祖皇宗の神靈上に在り朕は汝有衆の忠誠勇武に信倚し祖宗の遺業を恢弘し速に禍根を芟除して東亞永遠の平和を確立し以て帝國の光榮を保全せむことを期す
──ウィキソースより

・大東亞戰爭終結の詔書(抜粋)
 朕は帝國政府をして米英支蘇四國に對し其の共同宣言を受諾する旨通告せしめたり
 ・・・
 朕は茲に國體を護持し得て忠良なる爾臣民の赤誠に信倚し常に爾臣民と共に在り若し夫れ情の激する所濫に事端を滋くし或は同胞排擠互に時局を亂り爲に大道を誤り信義を世界に失ふか如きは朕最も之を戒む宜しく擧國一家子孫相傳へ確く神州の不滅を信し任重くして道遠きを念ひ總力を將來の建設に傾け道義を篤くし志操を鞏くし誓て國體の精華を發揚し世界の進運に後れさらむことを期すへし爾臣民其れ克く朕か意を體せよ
──ウィキソースより


〓勝手に独断と偏見〓

 渡辺清は大日本帝国の統治者ある昭和天皇が現人神であることを信じ続けていたかったと思う。

 また、渡辺清は戦争に生き残った事に関して亡くなった人々に対し罪悪感を感じている。

 このような感情は誰しも持っていたのではないかと思う、人に責任を押し付けられない人は特に罪悪感が強く残ったのではないか、表舞台から去った人もいる。
 また、一人で自殺した人や部下を引き連れて死んだ人。


 昭和天皇は科学者の一面もあり進化論を信じていただろうし、自分が現人神では無い事も判っていたはず、自分の先祖が神でない事を認めていたかは知らない。
 天皇制の存続の為には必要と考えていたのかもしれない。

・終戦後の占領下での「昭和二十一年一月一日詔書」では(抜粋)
 朕と爾等國民との間の紐帶は、終始相互の信頼と敬愛とに依りて結ばれ、單なる神話と傳説とに依りて生ぜるものに非ず。天皇を以て現御神とし、且日本國民を以て他の民族に優越せる民族にして、延て世界を支配すべき運命を有すとの架空なる觀念に基くものにも非ず。
──ウィキソースより

 詔書で戦中・戦前の天皇や選民思想を全否定、これを信じて(建前であっても)亡くなった人々に対して天皇や皇族達は大日本帝国国民にどのように懺悔したのか。

 もし昭和天皇が、対米英開戦に反対することが正しいの認識であれば、靖国神社に祭られるのは戦争に反対し殺された人々だろう。

 必ずしも、共産主義者を肯定しているのではない。

 チャーチルが著書「第二次世界大戦3」p12にて共産主義者が『「資本主義的、帝国主義的戦争」を非難していたのが「今こそ第二戦線を」のスローガンを書きなぐり始めた。』、ソ連はドイツよりだったが独ソ戦が始まった為。
 ソ連以外の共産主義者はイデオロギー優先の感がある、米国の核兵器は悪い核兵器だがソ連・中国の核兵器はそうでもないの感覚か。

 「産経ニュース」によると、日本共産党の志位和夫委員長は2015年11月7日に核・ミサイル開発を進める北朝鮮と南シナ海で軍事的挑発を続ける中国について
 「北朝鮮、中国にリアルの危険があるのではなく、実際の危険は中東・アフリカにまで自衛隊が出て行き一緒に戦争をやることだ」
 と述べている。

 国民の判断がイデオロギーや宗教やエリート主義に偏るのはよくない。





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最終更新日  2016.01.10 09:14:32
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