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☆奏っち☆ぽかぽか日記

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小児科受診の心得

*注【mixi】の医療コミュよりの転載です。

第1条 小児救急は「救命」である事をまず認識。

小児救急は、本質的には「今すぐ何とかしないと命にかかわる」人のために設けられている制度です。
不安の解消や、日中仕事で来られない人のためのものではありません。
以下の小児救急の心得を良く読んだ上で正しく利用しましょう。
小児医療は、限りある資源です。


第2条 子供の病気、慌てて受診の前に#8000。

厚生労働省が音頭を取って、小児救急医療電話相談事業というものが、各都道府県レベルで実施されています。
まずは、#8000に電話をしてみてください。
「小さなお子さんをお持ちの保護者の方が、休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができるものです。
この事業は全国同一の短縮番号(#8000)をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。」


第3条 急な発熱でも慌てない。

人間は、細菌やウイルスが体内に入ると、それを排除しようとする仕組みを持っています。白血球などがその代表ですが、「熱」も体を守るために重要な働きをしています。人間は、熱を上げることでバイ菌をやつけているのです。
ちなみに、熱だけで脳に障害が残ることはありませんし、熱だけが原因で死亡することもありません。急なお熱に驚かないでください。
ちなみに、発熱してすぐに病院に来ても対処のしようがないことが多いです。夜間よく眠っているのであれば、40℃あっても寝かせておき、翌日の一般外来を受診しましょう。41℃以上なら、救急受診を。
ただし、4か月未満の赤ちゃんは、38℃以上のお熱で重症なこともありうるので、夜間でも病院を受診しましょう。


第4条 食欲はなくても大丈夫。

人間4,5日食べなくても死にゃしません。
風邪をひいて熱があるときは、私たち大人でも食欲がなくなりますね?
子供も同じです。体調が悪いときには食欲が落ちるのは当然だと思ってください。
ただし、水分を十分に取れないと脱水になります。脱水は命に危険が及ぶことがありますので、水分補給はしっかりと。


第5条 下痢は止めない

大腸は、いろいろな細菌が共生していますが、特定のウイルスや腐敗菌などのいわゆる悪玉菌が増えると、下痢をすることで洗い流そうとします。そのため、下手に下痢を止めてしまうと体に悪さをすることがあります。下痢の際には、お尻かぶれになりやすいので、しっかり拭いてあげてください。 下痢が1週間程度続くのはよくあることです。心配しないでください。


第6条 胃腸炎では水分補給をしっかりと。

胃腸炎は怖くありません。水分さえしっかりとれていれば。
吐いた後は、1時間は飲まず食わずでお腹を休めてください。欲しがっても与えない。刺激されてまた吐きます。1時間たった後に、20~30ccくらいを飲ませてみてください。15分間待って、吐かなければもう一度与えて構いません。1時間続ければ、100~150ccは飲めます。1日に数度やれば結構飲めます。
12時間おしっこが出ていないようであれば、早めに救急外来を受診しましょう。脱水の可能性があります。

第7条 腹痛はよく観察。悪化するなら救急外来へ。

胃腸炎や便秘でお腹が痛いことはよくあります。軽い腹痛は1~2時間様子を見てみましょう。
しかし、大きな病気のサインのこともありますので、痛がり方、痛みの間隔、痛いところなどを把握しましょう。
腸重責では、尋常でなく痛がったかと思うと、ピタッと痛みが治まる、という症状を繰り返します。
虫垂炎(盲腸炎)では、時間とともに痛みが右下に移り、お熱が出ることが多いです。また、痛みは軽くならずにどんどん痛みが増します。
腹痛の見極めがつかないようであれば、受診を。

第8条 心配な咳、心配いらない咳を見極めましょう

ヒューヒューとした呼吸音がする咳で眠れないとき、オットセイや犬の遠吠えのような咳で苦しそうな時はできるだけ早く救急外来を受診しましょう。
咳で一時的に目が覚めたり、咳こんだ後に嘔吐するようなものは、翌朝まで待っても問題ありません。

第9条 頭痛は時間をおいて

熱が上がるときなどに、頭が一時的に痛むことはよくあります。
慌てて受診する前に、少し時間をおきましょう。
頻回の嘔吐を伴う場合、意識がもうろうとしている場合などは、待たずに受診してください。
生後半年以降のお子さんの転落は、多くが心配いりません。経過を見て、状態が悪化するようであれば救急受診を。生後半年まではただちに受診を。

第10条 お薬手帳は必ず持っていきましょう

同じ薬を出してしまったり、飲み合わせてはいけない薬を出してしまったりする恐れがあるため、ほかの医療機関にかかっているときには特に忘れてはいけません。

第11条 いちばん身近なお母さんの勘は大事です

お母さんの「いつもと明らかに様子がおかしい」という感は非常に重要です。重症だ、と感じたら救急外来へ。




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