Netflix『パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件~』
Netflix『パレートの誤算 ~ケースワーカー殺人事件~』を観ました。ケースワーカーが殺害された事件をきっかけに、生活保護制度や貧困ビジネスの実態に迫っていく社会派ミステリー。犯人探しだけでなく、ケースワーカーとして働く人たちの葛藤や、支援を必要とする人たちの背景も丁寧に描かれていて、とても見応えがありました。最初は、殺されたケースワーカーにも何か裏があるのでは…と思わせる演出が続きます。高級時計や前職など、気になる伏線もありましたが、最後まで見ると、利用者に真摯に向き合うケースワーカーだったことがわかりほっとしました。「貧困ビジネス」は決してドラマだけの話ではないと感じます。福祉事業への参入は増え、同じグループ内でさまざまなサービスを提供する法人も多くあります。本来は利用者のための仕組みですが、利益が優先されてしまう危険性を考えることがあります。タイトルの「パレートの誤算」も印象的でした。パレートの法則は「成果の8割は2割から生まれる」という考え方ですが、福祉は効率だけでは成り立たない仕事です。時間がかかる人、支援が難しい人、一人ひとりに事情があります。数字や効率だけでは測れない人がいる。そんなメッセージが込められているように感じました。ミステリーとしても面白く、社会の仕組みについても考えさせられる作品でした。