言葉に対する説明は要らないのでは?
田植えをしてみてください。泥の中に裸足で入り、腰をかがめて手で植える。
草取りをする。水を見る。
鎌を持って稲刈りをする。木を組んで干す。
一粒の種籾が、私たちの口に入るまでに八十八の手間をかけるといいます。
だから、お米。
美しさをご覧下さい。
これは、赤米、黄米、黒米、紫米、緑米という古代米です。
コシヒカリやキヌヒカリなど、ブランドで作る米でないと売れない時代ですから
他の米と花粉が一緒になってはいけないので
少しずつ、他の田とは離れて作られています。
何故今作られていないかと言うと、粒の大きさであったり、実入りであったり、
対病性であったり、生産性というものもあるでしょうし
先に書いたように、現在好まれている食感や食味の、他の米と混ざってはいけないからです。
原種が改良されて、今の品種が主流になったのですから、逆行していくことになります。
でも、美味しいですよ。お赤飯のような色がつきます。
普通に炊くより、柔らかめに蒸して黄な粉をかけるとお菓子みたいです。
ちょっと柔らかめに炊かないともち米のように固いですね。
普通のお米に混ぜて炊くのが食べやすいかも。
言葉の意味は、作ってみればわかります。
お米って、作る人と同じじゃないですか。
私たちの主食が、こんな手間をかけているのだと、知っていなくてはいけないはずなんですが。
しのじまさんへ 海のあを
麦、ススキ、エノコログサ、シバ、あと萱(かや)と称される植物達は、みんなイネ科ですよ~。
ひえや粟なども、みんなそうなので、穂が出たら素人の私でも判断がつくのですが
夏の草とりで田に入っても、区別のつかないことはよくあります。
ほっておくと稲より一段高くなって穂が出てくるのですが、それを抜くのも大変なんですよ。
根っこがみっしりでしょ。
赤米を使ったお酒はあります。
酒どころでは幾つか出されているのではなかったかな。
私がメルマガ取ってる酒造でも出していましたが。
ピンクのお酒だったと思います。
私もすぐ酔っ払うほうだし、ただいま体調不良で断酒中なので飲んだことないんですけど。
(5月31日23時34分)
サイバー粘土さんへ 海のあを
【お米の中には八十八の神様が宿る】
八十八の手間をかけたお米には八十八の神様が宿るそうです。
バチが当たるから一粒もこぼさずに残さずに食べなさい。
って、おばあちゃんの時代には言っていたと思いますが
物の大事を教えるには、いい言葉だったかもしれません。
手間暇かけたものにはかけた数だけの神様が宿る。
食べることは物の命を自分に移し変えることですから
自分の中に神様を取り込んじゃおうっていうことですよね。
美味しく残さず戴きましょう。
(6月4日22時19分)
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