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カテゴリ:遠い目
夕ごはんのメニューに行き詰まると、母の料理を思い出します。
たとえばこんなもの。 ◆ゆですぎて黄緑色をしたブロッコリ ◆まっくろに焦げたカボチャ ◆わかめがぐだぐだに煮えきり、みそがダマになったぬるいお味噌汁 ◆やけに元気のなさそうな焼き魚(皮のパリパリ感ゼロ) ◆穴だらけの餃子(同上) ってめちゃめちゃまずそうですね。 そうなんです。母は料理があまり得意じゃありませんでした。 本人が食べものにあまり執着がないのにもかかわらず、姑との同居という事情もあり「毎日料理しなければ」という義務感で作っていたということもあるのでしょう。うるさい姑にせがまれ毎日何品も作ったので、「熱いものはすっかり冷め、冷たいものは生ぬるく」というのが普通でした。 ってこれじゃあ、あんまりなんで、もう少し記憶をたどってみます。 そうだ、もっと私が小さい頃(中学ぐらいまで)は、もう少し母も余裕があったみたいで、いろいろ手の込んだおいしいものを作ってくれていたじゃないか。 ◆えびグラタン(ほうれん草・えび・マッシュルーム入り。茶色のグラタン皿にいつも入ってました) ◆ロールキャベツ(クリームシチュー風。キャベツの中のひき肉がいつも流れ出てたけど、おいしかった) ◆中華風肉団子(甘酢あん付き) ◆小川軒だか中村屋だかのレシピによる(本人談)インドカレー(1日以上煮込んでいた。去年帰国したときにリクエストしたら、「めんどくさいからやだ」と断られました) ◆鳥のささみ肉をエバミルクに浸して、パン粉と粉チーズとパセリをまぶして揚げたもの(これおいしかった) ◆春巻き(けっこう絶品) ◆おでん(ちくわぶがおいしかった) って、けっこういけるじゃん。 そういえば、小さい頃はプリンもよくつくってくれたなあ。いつも微妙にスがたっていたけれど。ピンクやブルーのアルミのプリン型に入っていて、スプーンがアルミにあたる感覚がいやだったんだけれど、食べたかったので我慢したんだっけ。 ふわふわしたレモンシフォンパイも、おいしかったなあ。これはあとで自分でも何度か作ったんだけれど、レシピがどこかに行っちゃって以来、作ってません。残念。(探せよ自分) 何だかホームシックになってきました。6月に日本に帰るんだけれどね。飛行機のチケット、そろそろ取らなきゃ。 皆さんのおふくろの味も、ぜひ教えてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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