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カテゴリ:翻訳バンザイ
海外に住んで長いと、どうしても日本語の感覚が薄れてきてしまいます。
漢字を忘れてしまうなどは序の口で、慣用句や表現が出てこなかったり、誤用してしまったり。実際私、「野次馬根性」を「じゃじゃ馬根性」と言った人間を知っています。って人のことばかり言えないんだけどね。 それから言葉は生き物なので、どんどん流行り言葉や新しい単語が出てくる中で、うっかりすると海外組は置いてきぼりをくらいます。翻訳者の端くれとしてはそういう新しい言葉もきちんと理解し、現在日本で使われているのと同じレベルの日本語を使えるよう、これでもいちおう努力しているわけです。 じゃあどういう努力をしているのかというと、まあ日本のテレビドラマを見たり(笑)、雑誌や本を読んだり、など、はっきり言って好きなことだけやっていればいいわけなので、何の自慢にもならないのがつらいところなのですが。 最近出てきた日本語としてはやっぱり2ちゃんねる用語が不思議ですね。2ちゃんねる用語を理解することがいったい翻訳に必要なのだろうかというのは疑問ですが、いちおう『電車男』を熟読して勉強いたしました。(笑) あとはね、「萌え」の世界。これは、よくわかりません。なので、まだ研究中です。 よく目を通す日本の雑誌としては、文芸春秋、週刊朝日、アエラ、ニューズウィーク日本語版、そして私の大好きな週刊文春があります。 さて、ちょっと前の週刊文春(7月21日号)に今巷で話題の女性誌「ニ◎ータ」について記事が載っていました。実は今日は、どうしてもこの「ニ◎ータ」について書きたかったのよ。 この「ニ◎ータ」では、わけのわからない造語やら不思議な見出しが盛りだくさん。週刊文春の記事を抜粋して、ここで紹介しちゃいます。 ◎シャイな艶男はバックシャンがお好き 肌もろ見せより実は艶度大!な「背中美人3種の神器」 ◎ボン、キュッ、ボン!でインスタント7頭身 ◎モモンガ効果で逆三バディ!なドルマンスリーブ ◎チラ見せを艶っぽく!4つのキメ技「チラ腹ジュエリー」「乳間見せ水着」「チラ肌コスメ」「天女がけストール」 ◎イタリアマダムはいま、「艶(アデ)スポ」! ◎いま、イタリア女は「乳間ポロ」 …「乳間」って、あなた。(爆笑) ちなみに、上記「艶男」は「アデオス」、「艶度」は「アデード」と読むそうです。 以下は今月号の「ニ◎ータ」目次からの抜粋です。 ◎上っ面のデニム選びはもうたくさん! とどのつまり、30オンナのデニムは4つの効果で選びます ◎「お肉詰め込みました!」感を回避する、忍びの技!? 4本目黒ピタッ 「くのいち」デニム ◎ムチもガリもどちらもキマる オンナ度アップの逆転発想! 5本目ちょい太 「男前」デニム …いったいどういう言語感覚の人がこれを書いているんでしょうか。 随所に垣間見られる微妙に古くさい言葉づかい(例:「バックシャン」って死語だと思ってた)や妙に時代劇調な雰囲気(例:「くのいち」「ちょい」「上っ面」など)からして、かなりインテリなオヤジ的女性、あるいは40過ぎの男性が一緒になって「こういうのが受けるぜー、ウッシッシ」とかいいながら書いていらっしゃるのでは。あとね、ぜったい時代劇か時代小説ファンだな(きっぱり)。と、いうのが私の推理ですが、真相はどうなんでしょうか。 ちなみに私が一番気に入ったのは、 ◎上げて下げてのじらしテク 乳間ジップで「チッチッチッ」 です。(悶絶) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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