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テーマ:アニメ!!(3877)
カテゴリ:くじびきアンバランス
くじびきアンバランス いつもお気楽極楽な時乃が他人との接し方や人間関係の構築について悩む話と、親子関係で微妙な問題を抱えている蓮子の話を上手く絡ませた回だった。とにかく蓮子の表情変化が細かく、その場その場の内面が視聴者に分かるように描写していたのが秀逸。いつも気弱な千尋や小雪が「大切な仲間」である蓮子の為に奮闘し、強情だった蓮子が最終的にほだされてしまう、という展開は感動的だった。 前半の名シーン、蕎麦屋で修羅場。時乃の無神経な詮索(と他人は感じる)に対して段々と怒りのボルテージが上がっていき、怒りの余り言葉が上手く出てこない蓮子、という描写がリアル。それを無邪気に繰り返して言われるのだから、蓮子でなくても「馬鹿にされている」と思うだろうなぁ。 蓮子の「悪気が無かったら何でも許されると思ってるの!?」という台詞に喝采。以前から時乃に対して持っていた、何だかもやもやとした不満をはっきりと言ってくれたのですっとした。強運だけで何でも上手くやっていける人間と上手に折り合いをつけて付き合っている千尋は凄いと思う。いや、心の奥底では劣等感を抱いているのかもしれないが。 突然激昂した友人が別の友人に手をあげてしまい、残された人間が気まずくなり、何とかその内の一人が場を収拾しようとしてさらに悪化する、という描写が非常に上手く、痛々しい。また西原久美子の高い演技力も去ることながら、「最っ低!」「大っ嫌い!」という台詞から、これがいつもの癇癪ではなく「蓮子は今、真剣に怒っているのだ」と分かるのが凄い。 自分が他人に好かれているのか不信感を持ってしまう時乃。気弱な時乃も新鮮でイイなぁ。好きか嫌いか言わせようとする時乃対する千尋の切りかえしが上手くて感心した。よっぽど人間関係で苦労してきたんだろうなぁ。 海で再会した蓮子と時乃が追いかけっこをするシーン。「誰もがあんたの事好きだと思ったら大間違いよ!」という台詞に思わずサディスト的な快感を感じてしまった。やっぱり僕は時乃が嫌いらしい(笑)。心をざっくり抉るようなひどい台詞だけど、時乃はコレ位言わないと分かってくれないんじゃないだろうか。これを受けて時乃が「分かってるもん」と涙ぐむシーンはちょっとぐっと来た。ハッとして振り返る蓮子。島でチョコを叩き落とした時もそうだけど、この人、感情に任せて言ってしまってから盛大に自己嫌悪に陥るタイプですな。 小雪の力により無人島に飛ばされてしまう一行。どうしても素直になれない蓮子の為に頑張るが拒絶されてしまう小雪が切ない。この辺りも蓮子の表情変化が細かく、一時も見逃せない。特にチョコを叩き落としてしまったことに思わず後悔し、でも素直に謝るのも癪でさらにひどい事を言ってしまい、海で一人落ち込む・・・という流れが声優の演技とキャラの表情で理解できるのが凄い。 小雪に対するせめてもの罪滅ぼしに果物を集める蓮子。スカートを破って果物を入れる袋にしていた所に蓮子の罪の意識と優しさが伺える。探しにやってきた山田に対して初めて表情を緩める蓮子。何だかんだ言っても山田にだけは心を許しているんだなぁ。しかし前からうすうす思ってたけど、山田って人間じゃなかったんだね。いや、ひょっとしたら人体改造されているだけで体のパーツは人間、という恐いオチかもしれないが。それにしても山田の生首は恐すぎるのでやめて下さい(笑)。 ラストで時乃が触れたNGワードの意味が分かる。あー、あんな親だったらそりゃ歪むよなぁ。それにしても千尋と小雪があそこまで蓮子に対して仲間意識を持っていたのには驚いた。あまり仲良くしてる印象がないんだけど(笑)。 学生時代の友人関係、というネタをシリアスにやってくれたのは良かった。蓮子と山田の信頼関係にも感動。今後も俄然目が離せない!と思う艦長セリオでした。 (それにしても蓮子は相変わらずパンツ要員なのかw) くじびきアンバランスDVD-BOX(げんしけんのOVAなど10大特典が付いています) くじびきアンバランス通常版DVD OP/アツミサオリ ED/野中藍(時乃役)・小清水亜美(律子役) ドラマCD(注:アニメ版ではなく、げんしけん内版「くじアン」のドラマCDです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.07 04:31:17
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