艦長セリオのアニゲーブログ

2007/05/19(土)19:42

絶体絶命のピンチにゆかりが出した答えは「ヤマ勘」!? - ロケットガール

ロケットガール(6)

ロケットガール 第12話(最終回)「ロケットガール-rocket girls-」ジャンパースイッチが不正な位置に入ったまま軌道を逸れてしまった無人探査機オルフェウス。安全タグを抜かなければ地上からの操作も受け付けない、ということで、命を賭けたミッションに挑むゆかりと茜であった。リアルな宇宙物といえば、やっぱり相次ぐトラブルに計算ミス!髪の薄くなったおっさん達が頭を捻り、何とか宇宙飛行士を帰還させようと必死で努力する姿はカッコイイ。特に木下さんの存在感は素晴らしい。しかし、あれだけ盛り上げておいてラストはゆかりの運で切り抜けてしまったのは残念だった。これまでの努力は何だったんだよ(笑)今回の見所は、やはりノーマンの打ち出した「スキップ弾道」による大気圏突入法。大昔にアポロがやっていた、というのがまた痺れるなぁ。最新機器が役立たずになると、最後は古き良きアナログな発想(勘とか経験)が物を言う訳ですよ。「アポロ13」では複雑な軌道計算を紙と鉛筆で延々行ったり、軌道を制御するのに地球を窓の中心に入れるようにしたり。「スペースカウボーイ」では、コンピューターを全て切り、勘と経験に頼った完全手動モードで機首を上げ(元戦闘機乗りだからこそ出来た、不正規な方法)、大気圏突入後の速度を殺したりしてたなぁ。危険なミッションに反対するさつきさん。ゆかりがさつきさんの想いを汲み取りつつ、自分の決意を語るくだりは、ちょっとうるっと来てしまったよ。  ノーマンと和解し、オルフェウスの配線処理も上手くいった。NASAの面々と別れる時のゆかりの台詞は、いかにもハリウッドっぽくてちょっと笑ってしまった。「あんた達は最高のメンバーだぜ!Yahoo!」みたいな(笑)。しかし喜びも束の間、向井の計算ミスから、大気圏への突入は不可能となってしまった。唯一の方法はスキップ弾道により減速しつつ突入する方法。しかし、まさか記念品を交換したことがこの時の伏線だったとは、本当にびっくりした。ホントこういう小さい事象が積み重なって大きなトラブルに繋がるんだよなぁ。しかし、脅威の記憶力を誇る茜によってこの問題は解決。上手いことキャラ特性を使っていて感心した。コレ、相棒がマツリだったら終わってたな(笑)。まあシャーマンの力でどうにかしてしまうかもしれないが。これで万事上手くいくか…と思ったところで茜の弱点・耐G能力の低さが見事に露呈!って、えぇえええっ!?どうするんだ、オイ!もう突入始まってるし。しかし、そこはゆかりのヤマ勘で…ってここまで来てそれはないだろう。24回の軌道制御をヤマ勘ってアンタ…。現実の大気圏突入は実は非常に難しく、正に針の穴を通すような綿密な計算と正確な軌道制御が必要なんだがなぁ。バスケットボールが地球だとすると、針の太さ程の細い道(「突入回廊」という)を通らなければ、燃え尽きちゃうか弾かれるか、らしい。一応、シーンとしては熱血ロボット物のノリで盛り上がったから良しとするか。ラスト、インタビューに答える形でSSAのクルーがミッションについて語る、という締め方にしたのは上手かった思う。宇宙事業に懸ける各人の想いが分かり、非常に感慨深かった。<<総評>>宇宙から見た地球の美しさ、宇宙事業にかける男達の夢、そして少女達の成長と描きたいことはしっかり描けていたと思う。序盤のダッシュに比べ中盤はダレてしまったが、宇宙に行ってからの後半はちゃんと盛り返した。しかし結局、ゆかりの当初の目的であった父親問題は未解決のまま放り出されてしまった。物語としてはしっかり終わっているので、この点だけが実に残念であった。最終的な結論としては、とにかく仙台エリは素晴らしいということです!(笑)↓ブログアクセスランキングに参加中! OP/ICHIKO ED/佐々木美紗恵 DVD 原作小説

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