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小説

2006.09.23
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テーマ:お勧めの本(4973)
カテゴリ:小説

ゼロの使い魔 第09巻「双月の舞踏会」

遂に出ました最新刊!ベタなラブコメだが王道だけに誰にでも楽しめる「ゼロの使い魔」。心待ちにしていたので早速本屋までダッシュ。残り二冊というギリギリの所で無事ゲット♪累計125万部突破というのは伊達じゃなかったようだ。あと「スクールランブル」と「絶対可憐チルドレン」の最新刊、「超超大魔法峠」も購入。いや~、結構買い忘れが多かった。で早速読破したのでレビューをば。

ティファニアの村でゆったりとした時間を過ごす一行。やっと再会できたこともあって素直に感情を出せるルイズ。昨晩Hが未遂に終わったこともあり、何とはなしにぎくしゃくする二人をアニエスがからかう。それにしてもシエスタの「むにゅったんですか?」という言い回しにはウケた。ルイズに「夜になったら体を許してもいい」発言に興奮を隠せないサイトだが、まぁ物語の都合上そう上手くはいかない。いつもの、ルイズの(胸に関する)疑心暗鬼が発動し結局何も出来ずに出発の日を迎えてしまう。それは女王・アンリエッタによる帰還命令だった。

前回のアルビオン戦役において壊走するトリステイン・ゲルマニア連合軍の殿(しんがり)を務め、一人で敵軍七万の侵攻を止めたサイトは英雄として扱われる。竜母艦による出迎えに驚くサイトだが、アンリエッタは更にシュヴァリエの称号を与え、近衛騎士隊隊長として迎えたいと言う。つまりサイトを貴族にしたいという申し出であった。しかしサイトは異世界人。いずれ地球に帰らなければならない身としては、ハルケギニアに自らを縛りつける地位に着く訳にはいかない。しかし年若く"弱い女王"であるアンリエッタを助けたいという気持ちもあり、悩むのであった。

魔法学院に帰ってくるとギーシュやマリコルヌをはじめ、戦争に参加した生徒達に感謝の言葉で出迎えられる。もしサイトがいなければ、皆敵軍に殺されていたかもしれないからだ。しばらく離れていたこともあり、皆の顔は懐かしく、本当の故郷の様に感じるサイトであった。

そして今回の最重要ポイントはやはりアンリエッタの参戦(笑)。激務の中、唯一の心の拠り所は、サイトと過ごした一夜であった。以前、スパイ狩りという極秘任務において、兵士の目をごまかす為二人は安宿にて熱烈なキスを交わしたのであった。ほとほと神経が参っていたアンリエッタはサイトを求め、学園の仮装舞踏会に赴くのであった・・・。見所は積極的にキスを迫るアンリエッタ。魔法によってルイズに「仮装」していたため、勘違いしたサイトは胸を揉みまくる。熱い吐息を漏らすだけで全く抵抗せず、さらに愛撫を求めてくるアンリエッタはもの凄くエロい。なんつーか、もう姫様の愛人になっちゃえよサイト。ルイズより絶対良いって(最近ルイズよりも他のヒロインが好きになってきてるw)!

その光景の一部始終を目撃していたルイズ。敬愛していた姫様に裏切られ、自分を好きだと言ってくれたサイトの言葉はその瞬間、嘘になってしまった。涙を拭うこともせず駆け出すルイズ。そこにミョズニトニルン・シェフィールドの魔の手が迫るのであった・・・。

アンリエッタ参戦によって俄然面白くなってきたゼロの使い魔。「私は二番で良いですから」と健気なことを言うシエスタは今後どう巻き返していくのか。自分の気持ちに気づいてしまったアンリエッタはどう出るのか。そして未だ素直になれないルイズはメインヒロインとしての立場を守れるのか(笑)。今から次巻が楽しみな一作です。


ゼロの使い魔 第09巻「双月の舞踏会」
【予約】 ゼロの使い魔(9)
絶対可憐チルドレン 第06巻
絶対可憐チルドレン(6)
超超大魔法峠
超・超・大魔法峠






Last updated  2006.09.23 19:49:12
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2006.09.15
テーマ:お勧めの本(4973)
カテゴリ:小説

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 著・桜庭一樹

一目タイトルを見ただけで心をわし掴みにされてしまう小説がある。それは「ちぐはぐな部品(星新一)」であったり「ブギーポップは笑わない(上遠野浩平)」であったり「タイムリープ~あしたはきのう~(高畑京一郎)」であったりした。本作もその内の一つ。事前に著者の名前は知っていたが、どのような内容か確認せずに買った。

主人公は十三歳の少女、山田なぎさ。十年前に父を失い兄は引き篭もり。補助金と母のパートで何とか食いつないでいる貧乏生活から、自分はなんて不幸なんだろうと常々思っている。だから、なぎさは思う。重要なのは、生きるのに必要な「実弾」だ。それ以外の事は自分に必要ない。だが義務教育課程にある自分は働けない。早く卒業して自衛隊に入り、カネを貰うのだ、と父の保険金が尽きた三ヶ月前に決意した。話は、そんな彼女が海野藻屑のバラバラ死体を発見するというショッキングなシーンから始まり、物語は過去へと飛ぶ。

なぎさは、ある日風変わりな転校生、海野藻屑と出会う。風変わりどころではない。転校初日から「自分は人魚だ」と言い張る少女は、この世のものとは思えないほどに美しかった。常にミネラルウォーターのでっかいペットボトルを持ち、時折青白い喉を見せながらグビグビとやり、唇の端からたらたらと涎なのか水なのか分からないものを垂らすままにしている。言動は嘘にまみれ、表情は人の悪いニヤニヤ笑い、「魔女にやられた」といっては痛そうに足を引きずって歩く藻屑。なぎさは「実弾ではない」と言って全く興味を持たなかったが、何故かたいそう気に入られてしまう。

それからなぎさの周りでは様々なことがおこる。隣に座る野球部員、花名島正太に藻屑との仲立ちを頼まれて一緒に映画を見に行ったり、藻屑が「自分は人魚だから泡になって消えることが出来る」と言って家の中から見事消えて見せたり、鉈が欲しいが買う場所が分からないと言って一緒に買いに行ったり、初めて見る藻屑の父親・有名芸能人の海野雅愛が非常に暴力的で、悲しそうに俯き、付き従う藻屑(実は服で見えない部分は痣だらけだと言うことをなぎさは知っている)を見てその神秘性が崩れたり、鉈でバラバラにされた藻屑の犬(父親によって殺されたと藻屑は主張する)を蜷山(になやま)で見つけてしまったり。

なぎさは犬の死体を発見して恐ろしくなり、その場で嘔吐を繰り返す。藻屑はぽろぽろと涙を流しながらなぎさに謝り続けるのだった。

そして彼女は、心の拠り所である引き篭もりの美しい兄・友彦に泣きつく。この「引き篭もりの兄」のことをなぎさは「貴族」であると言う。自分で稼がずにやりたいことをやり、読みたいものを読み、人の生や死、価値観など「実弾」でないものについて思索する。そんな兄は、昔迷子になった自分を走り回って探してくれた「お兄ちゃん」ではなく、現世の価値観から解き放たれた「神」となってしまったという。なぎさの兄に対する矛盾した感情(恥だと思う気持ちと、貴族だと誇らしく思う気持ち)は思春期の不安定な少女を上手く表現している。

そしてある日気づく。嘘だらけの藻屑の言動には理由があったこと。虐待を続ける父を愛することでしか自己を守れず(友彦は「ストックホルム症候群」の一種である、と評した)、「人魚だから」と嘘をつくことで辛い現実を忘れようとしていたことを。藻屑が脚を引きずるのも、時々完璧に「聞こえないフリ」をするのも理由があったのである。なぎさは洗濯機に頭を突っ込み、声を殺して涙を流す。一番不幸だと思っていた自分が恥ずかしかった。金持ちはカネがあるのだから幸福なのだろうと、漠然と藻屑に嫉妬していたことを恥じた。本当に不幸なのは、同情されるべきは、「こんな人生、誰かの嘘だ。だから平気。きっと全部、悪い嘘。」「ぼくはお父さんが好きなんだ。好きって絶望だよね」、と言う藻屑の方だったのだ。

物語は、藻屑の言う「十年に一度、世界中の人魚が産卵の為に集まってくる嵐の日」に向かって速度を上げて突き進んでゆく。海野雅愛の暴力はエスカレートし、藻屑は何日も学校を休む。花名島は、それまで見せたことの無い残虐性を見せ、なぎさにショックを与える。なぎさを含め周囲の人間はだんだんと変わってゆく。それは思春期を脱して大人に変化してゆく兆しなのか。そして「十年に一度の嵐」の晩。なぎさは、藻屑がついに殺されてしまったことを確信する・・・。

誰も藻屑のことを心配せず、誰もなぎさの話を信じない。だが、兄だけは信じた。友彦は妹の為と、三年間出なかった家から外へと一歩踏み出すのであった。向かうは以前犬の死体を発見した蜷山である。

この物語は、あらすじに書いてある通りの「青春暗黒ミステリー」である。思春期の不安定な少年少女の心の問題に児童虐待・引き篭もりなどを絡め、繊細なタッチで描かれる成長物語。嘘にまみれた「砂糖菓子の弾丸」をぽこぽこ撃ち続ける海野藻屑。生きるのに必要な「実弾」のみを必要とし、それ以外を排除する山田なぎさ。二人の美しい少女を取り巻く不幸はどう変化していくのか。最後まで暗い雰囲気で閉じられるこの小説は一言で言って「壮絶」。心に余裕のある方、既に思春期を脱した方にだけオススメする一作である。


砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
タイムリープ~あしたはきのう~
(超オススメ。時間旅行物に飽きた方でも衝撃を受けると思います)
上巻
タイム・リープあしたはきのう(上)
下巻
タイム・リープあしたはきのう(下)







Last updated  2006.09.15 17:50:39
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2006.09.13
テーマ:お勧めの本(4973)
カテゴリ:小説

かなり積み本をしていたので、少しずつ読むことにする。で、選んだのが「暗いところで待ち合わせ(著・乙一)」。本作では主人公が二人登場する。一人は、他者とのコミュニケーションを否定し孤立することを自ら望むものの、他者に傷つけられる事には極めて弱い会社員、大石アキヒロ。もう一人は、交通事故の後遺症で視力を失ってしまった女子大生、本間ミチル。会社で人間関係に悩むアキヒロが、先輩社員・松永トシオ殺害の容疑者として警察に追われ、ミチルの家に逃げ込んでくる所から話が始まる。

ミチルはたった一人の肉親であった父を失い、一軒家に一人暮らし。視力を失ってしまった事にあまり悲観はしていない。健常者と同様に生活できる家の中で静かに生き、静かに死んでいくことを望んでいる。「あたたかい暗闇」の中で一日中丸くなって過ごすことが自分の幸せ、外は恐いことが沢山あるから、というミチル。そんなミチルと、他者との交流を否定し群れることを軽蔑しつつもその中に入ることを望むアキヒロはどこか似ている。

全くの他人である二人だが、アキヒロの方は以前からミチルを知っていた。悪いとは思いつつ、一時の潜伏先としてミチルに気づかれないよう窓辺に座り、じっと警察の目から逃れることを考えるアキヒロ。しかし聴覚の鋭いミチルが人間の気配を察知出来ない訳がなかった。ほんの少しの体重移動によって発生する畳の軋み、聞こえるか聞こえないかの息遣い。買ってあった食糧がいつもより減るのが少しだけ早いこともあってミチルは一つの仮説を立てる。ひょっとして自分の知らない誰かが、目が見えないのをいい事に家に上がりこんでいるんじゃんないだろうか。そういえば最近、家のすぐ近くの駅でホームからの転落事故があった。確か容疑者として「オオイシ アキヒロ」という男が警察に追われているんじゃなかったか。ひょっとしてその男がウチに上がりこんで警察の目を逃れているのではないか。ならば目の見えない自分が不自然な行動をとるのは危険だ。いつも通り生活し、相手に気づいたことが知られてはならない。何かひどいことをされたら迷わず舌を噛んで死のう。この世に未練などないのだから。

初めはそのように警戒していたミチルだが、だんだんと勝手に上がりこまれた怒りもわき始める。そもそも本当に「オオイシ アキヒロ」が存在するのか、いるのならばどのような人物か見極めてみよう、とあることを試してみる。それをきっかけにミチルの警戒はふっと解け、アキヒロに親近感を持つようになり、二人の物言わぬ奇妙な同棲生活が始まる。

「本当に事件の犯人ならば自首を勧めなければならない。でも、もうしばらくはここにいて欲しい」と考えるミチル。そこに、ミチルを心配し外に連れ出そうと頑張る親友や、飛んでしまった洗濯物を拾ってくれたご近所の女性などが加わり、静かに物語は進行する。どうしても外の世界が恐くて一人では外出できないミチル。自分はこの家で静かに生き、穏やかな死を迎えられればそれでいい、一生一人で生きていくから他人など必要ない、と思っていたはずの彼女がアキヒロの存在によって少しずつ変わっていく。それはほんの少しの思いやりや心遣いによって人はこれほど幸せな気持ちになれる、ということ。この辺の描写は非常に感動的で、僕も涙ぐんでしまった。

「死にぞこないの青」の時もそうだったが、主人公がリアルにいじめられるのが読んでいて辛い。しかしアキヒロもミチルの存在によって心が救われる。他者を否定し続けてきたアキヒロであったが、一人の女性によって自分の本当の気持ちを認識する。他者を嫌い、孤独を望んだのは傷つきたくないから。それが事態をさらに悪化させる、ということに今まで気づかなかった。本当は自分も他者と交わり、暖かい世界にいたかったのだ、と。

この様に、ちょっと不思議な雰囲気で物語が進行する「暗いところで待ち合わせ」。乙一らしくミステリ要素もあり、それがミチルとアキヒロの心の変化と共にラストに向かって一点に収束していく様は実に見事。読後感はすっきり。とても温かい気持ちになれる一作です。


暗いところで待ち合わせ
暗いところで待ち合わせ






Last updated  2006.09.13 19:08:56
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2006.08.29
テーマ:お勧めの本(4973)
カテゴリ:小説

大好きな「ゼロの使い魔」だというのに、色々と忙しくて七巻の中盤で止まっていた原作小説。後半は怒涛の展開だったのでびっくりした。シェフィールドが何かやるとは思っていたが、まさかあそこまで劇的な効果をもたらすとは思わなかった。短期決戦を考え、シティオブサウスゴータをなんなく陥落させ、士気も上がっているトリステイン・ゲルマニア連合軍が、あんなにあっさり崩壊、敗走するとは。やっぱり頭がやられると指揮系統が混乱して大変なことになる、ってのは本当なんだな。

総司令官・ポワチエ将軍とゲルマニアのハルデンベルグ侯爵があっさり銃殺されるシーンもすごい。戦争中とはいえ、小説というフィクションの世界で、ここまでバタバタ重要人物が殺されていく作品は久しぶりだ。結果、あれだけの大儀を掲げて侵攻してきたにも関わらずあっさりとシティオブサウスゴータを放棄、慰問団も民間人も見捨てて一目散に退却。サイトが知らせなかったらシエスタもジェシカもスカロンもどうなっていたか・・・。想像するだに恐ろしい。

で、全軍退却の時間を稼ぐため、シェフィールドに操られた連合軍兵士二万とアルビオン軍(レコン=キスタ)五万、計七万を一日足止めしなければならなくなり、それを全部「切り札」ルイズに押し付ける参謀長ウィンプフェン。つまりは「死ぬまで敵を足止めしろ」という命令を下してしまう。ルイズの悲壮感漂う描写、止めるサイトを振り切り「祖国と女王陛下」のためにと作戦予定地に向かおうとするシーンは本当にハラハラする。また、夕焼けに染まる中、「最後に結婚式をしたい」とルイズが言い出すシーンは本当に感動した。

そしてまさかシエスタがくれた薬がここで使われるとは思わなかった。ルイズをジュリオに預け、単身七万の軍勢に突撃するサイトの描写にもはや諦観や悲壮感は無く、そこには、ただ純粋に「大切な人を守る」という意志で恐怖を押し込めた勇敢な少年の姿があった。突撃前のデルフリンガーとの対話も泣ける。そして敵将の、勇者に対する敬意の表し方にも感動させられた。教導仕官のボーウッドもそうだったけど、アルビオンにも立派な貴族がいるんだなぁ。むしろ、トリステインの方がこういう人材には困っていそうだ。ポワチエ将軍も微妙だったし(笑)。

で、サイトは瀕死の重傷だった所をハーフエルフのティファニアに助けられる訳だが、左手のルーン(=ルイズとの絆)が消えてしまう。もはやガンダールヴの力は使えず、ただの傭兵相手に手も足もでない。ここで物語の今後を決める、「虚無の担い手」の話やガリア王の真の狙い、シェフィールドの正体など重要な伏線が張られる。そして新たなヒロイン候補はもの凄い巨乳のハーフエルフ(笑)。

アニエスが再登場してくれたのは嬉しかった。この人、格好よくて好きなので。剣一本でシュヴァリエにまでなったし。サイトとの交流も良かった。年長の女性らしく、悩むサイトに的確なアドバイスをくれる。また、ルイズやアンリエッタの描写も「戦後」を上手く表現していた。ルイズは元々(決して表には出さないが)優しく、繊細で甘えん坊なので、「サイトが死んだ」ことを受け入れられず、「夢の中でならサイトに会える」と一日中寝たり起きたりを繰り替えす病的な生活を続けている。ここまで深くサイトの事を愛している、という描写は読者としては嬉しくもあり、哀しくもあり。「ねぇ、サイト。私もう耐えられないの・・・。私もそっちに行っていい?」という台詞はもはや彼女の精神が限界に達していることを表現していて怖い。予想通り自殺をしようとするのだが、それを止めたのは何とシエスタ。彼女は本当に正直で「良い女」だと思う。それこそルイズよりも。恋敵が死ぬと、生きているかもしれないサイトが悲しむから、と説得するシエスタは本当に強い。でも初めから彼女に勝ち目はないんだよなぁ。何だか可哀想だ。

とにもかくにも色々あって元の鞘に戻った二人。いや、ルイズが素直に自分の気持ちを吐露した事で(全部ではないが)、より一層二人の絆は強くなった。このままエッチになだれ込まない所はまぁ、構成上仕方の無いことなのであろうが・・・残念。二人には既成事実を作って欲しかった(笑)。

再契約の際にデルフリンガーの抱いていた危惧、始祖ブリミルを守った四人の従者の存在、ジュリオ・チェザーレは、ガリア王はどう動くのか、ワルドと関係があると思われるティファニアはどう物語に絡んでくるのか、聖地とは果たして何なのか、などなど今後が非常に楽しみな「ゼロの使い魔」。早く次巻が読みたいです。


ゼロの使い魔 第07巻「銀の降臨祭」
ゼロの使い魔(7)
ゼロの使い魔 第08巻「望郷の小夜曲」
ゼロの使い魔(8)
ゼロの使い魔 第01~08巻セット
ゼロの使い魔 1~8巻セット






Last updated  2006.08.29 18:02:28
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2006.08.23
テーマ:お勧めの本(4973)
カテゴリ:小説

以前、小説をタイトル買いするのが自分の中で流行った時に購入した一冊。これが意外に面白かった。主人公も時代も違う短編が5つ収められており、それらが巧妙に絡み合い、時空とパラレルワールドを越えつつ一点に収束していき、ストーリー冒頭に話が戻って全ての謎が解ける、という構成は実に見事。その中で唯一共通するのは千両箱とアロハシャツ・スキンヘッドの大男という存在。この要素を軸に、物語は全く違う姿を見せつつも少しずつ読者にヒントを与えていく。

スピード感のある文章と共に、現在進行形で文章を止めるのがこの作者の特徴。それによって、登場人物の悲壮感や諦観を表現し、さらには読者を舞台に引き込んでしまうという力をも付与される。例えば、『そして突然男も笑いはじめる。全身を揺すり涙を流しながら、甲高い声を張り上げて狂った家畜のようにいつまでも笑いつづける。』で章が終わったりする。これが映画なら、カメラが「男」からどんどん引いていく画面を想像するだろう。「イリヤの空、UFOの夏」で卓越した描写力を見せた秋山瑞人もそうだが、まるで本当に映像を見たかのような現実感を与えてくれる著者・田中哲弥は本当に凄い。

タイムパラドックス、時間旅行、という使い古されたネタを使っているにも関わらず、構成の上手さによって、全く新しいモノに昇華させている点も見逃せない。この辺は「タイム・リープ~あしたはきのう~」(著・高畑京一郎)を彷彿とさせた。この手のSF時間旅行ものが好きな人なら読んで損はないと思う。コメディ、時代劇、ラブコメ、ブラックユーモア、と種々雑多な短編が一つに収束していく様は、爽快感すら感じる隠れた名作。艦長セリオ、オススメの一冊です。


やみなべの陰謀
やみなべの陰謀






Last updated  2006.08.23 15:45:42
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2006.08.11
カテゴリ:小説

元々推理小説は大好きなのでちょくちょく読んでいるんだけども、仕事が忙しいと長編は読むのに時間がかかる。でも、さすがに法月倫太郎の小説は凄い。かなり厚いのに一気に読ませてくれた今回の小説、「誰彼(たそがれ)」。何か同名のエロゲがあった様な気がしますが間違えない様に(笑)。

登場人物が割りと多めで、ちょっと混乱するけど基本は「三兄弟の誰が誰に入れ替わっているのか?」というのがポイントで、「結局誰が殺されたのか?」「首を切り落として持ち去った動機は?」という計三点が事件解決の重要案件になる。この作品の凄い所は、主人公・法月倫太郎が理路整然と提示する推理が何度もひっくり返され、更に全く新しい視点から推理を始め、「これが事件の真相だ!」と断言した所で再びそれを覆す証拠が発見されたり・・・と幾つもの「事件の真相」が提示されるところ。どれ一つとっても非常に腑に落ちる推理なので、「なるほど、そうだったのか!」という快感が何度も味わえるのは法月作品の特徴であり、「これ一つ一つ別の作品に使えばいいのに・・・」と思わされるトリックの大盤振る舞いは凄いと思う。前作「頼子のために」も最後の最後でもう一度ひっくり返された時は身震いしたし。予想だにしない展開をするので、未読の方は是非読んで欲しい作品です。

一応シリーズ中、時間は経過しており、法月自身の出生の秘密やら父との関係やら色々と細かい設定もあるので順番に読んでいくのがオススメだと思う。ただ僕的に「雪密室」は微妙だった(でも法月自身の重要な設定が提示されるので読むべきかな?)。短編「法月倫太郎の功績」なども面白いがやはり『新本格』の法月倫太郎を読むなら長編が良い。文章も平易なので読みやすいこと間違いなし。推理小説をクーラーの効いた部屋で読みたい、という方は是非読んでみて下さい。


誰彼
誰彼(たそがれ)
頼子のために
頼子のために






Last updated  2006.08.11 15:10:00
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2006.07.29
カテゴリ:小説

最近読んだ小説。前々から話題になっていて、アニメ版は「ナースウィッチ小麦ちゃん」とか「大魔法峠」を作ったスタッフらしいと聞いて読んでみた。

うーん。確かにノリは良くて漫画をそのまま小説にした感じなんだけど内容がなぁ・・・はっきり言って無いに等しい(笑)。基本はドラえもんのパロディ。ある日未来からやってきた美少女天使ドクロちゃんが、成績優秀、品行方正な桜くんを『馬鹿』にする為に学校生活であらゆる邪魔をする、という話。ドクロちゃんは、トゲ付き鋼鉄バット「エスカリボルグ」で桜くんを事あるごとに殴るんだけど、その際ギャグ漫画では「あいたたた・・・」で済ます所を本当に撲殺してしまうのがこの作品の味噌。その描写がグロイグロイ。「頭皮と髪が窓に張り付き、天井は僕の血で真っ赤にそまり・・・」とか「脳髄は飛び散り眼球は飛び出し・・・」とか。そして「あっ、つい殺っちゃった!てへ♪」とか言いながらバットを一振りすればぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪で無事解決。飛び散った臓器は全て元通り。こんな感じで話は進むんだけど、実は桜くんは将来女性の外見年齢を十二歳で止めてしまう不老不死の薬を開発してしまうらしい。神の領域に踏み込むその所業は許せない、という訳で天使の刺客、サバトちゃんが送られてきたりする。で、ドクロちゃんは桜くんを『阿呆』にすることで未来を変えようとやってきた、という訳。

そんなこんなでどうでもいいドタバタが繰り広げられるんだけど、確かに文体は独特で面白いし、ギャグもなかなか良いセンスをしている。今まで見たことも無い凄まじく頭の悪い情景描写(褒め言葉)は一読に値する。そこにドクロちゃんの美少女エロ描写とグロ描写が良いスパイスになっている。身長が137センチで巨乳のドクロちゃんは胸が敏感だったり、天使の輪を取られると激しい下痢を起こしたり(その際、顔を真っ赤にして腹痛を我慢する美少女の姿は、スカトロ趣味が無くても妙にエロくはある)。ドクロちゃんもイイ性格をしていて桜くんは毎日撲殺されまくり、ロリコンのレッテルを貼られ(ドクロちゃんはわざと誤解を招く発言をしまくる)、男子生徒からは嫉妬からボコ殴りにされ女子生徒からは軽蔑され・・・と踏んだり蹴ったりの毎日。でもそんな目に遭っていても、桜君は(黙っていれば美少女の)ドクロちゃんを好ましく思っている。しかしやがて訪れる別れの時・・・と話は続く。

結論として、この作品は内容ではなく文章で笑わせる小説だと思う。芸人の顔芸みたいなモノだ。その点に関しては保証出来るので、それを踏まえて読んでみたい、何も考えずに美少女とのドタバタスプラッタ(笑)コメディが読みたい、という方にはオススメ。

ちなみに僕の一番好きな所は、「ドクロちゃんの背中には昇り龍をバックに『死ぬまで天使』という見事な入れ墨が彫ってある」って文章です。・・・なんだ、結局この作品好きなんじゃん僕。


小説 撲殺天使ドクロちゃん 第01巻
撲殺天使ドクロちゃん(1)
OVA 撲殺天使ドクロちゃん 第01巻
撲殺天使ドクロちゃん1
OVA 撲殺天使ドクロちゃん 第02巻
撲殺天使ドクロちゃん 2
OVA 撲殺天使ドクロちゃん 第03巻
撲殺天使ドクロちゃん 3<初回限定生産>
OVA 撲殺天使ドクロちゃん 第04巻
撲殺天使ドクロちゃん 4〈初回限定版〉






Last updated  2006.07.29 04:40:06
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2006.07.28
カテゴリ:小説

小説「ゼロの使い魔」一括購入


届きましたー!!

イエー!遂に届きましたよ、今一番面白い小説「ゼロの使い魔」!前にもレビューしたけど、これマジで面白いです。アニメから入った僕ですが、先が気になって気になって仕方無かったので友人に借りて読んだら「どうやらこれはタダのラブコメじゃないぞ」と感じ、一括購入することを大決定。

まぁ第一巻は普通かな、とか思ってたら、才人がハルケギニアに召喚されてきた手掛かりが提示されたりしてびっくり。そして二巻ではウェールズ皇太子の台詞に大感動。ラブコメではきっちり笑わせ、シリアスではハラハラドキドキ、時にはホロリとさせてくれる。軽い文体とは裏腹にしっかりと読ませてくれます。どこぞのブレイブストーリーとは大違いだ(苦笑)。

アニメを見る限り、いきなりオリジナルエピソード持ってきたりして大丈夫なのかちと心配。OPを見る限り結構先の方まで突っ込むみたいだけど、ちゃんと終わらせられるのだろうか?多分全13話だろうし。26話やるんだったらシリアスな戦争部分や各キャラも掘り下げてしっかり描けるだろうけど、ないだろうなぁ。後半はコルベール先生大活躍なので、そこまでやってくれると嬉しいんだけど。あと原作では凄まじい、シエスタのアプローチをどこまで描いてくれるのかってことだろうか。セーラー服は着てくれるみたいだけど『あの台詞』を堀江由衣に言わせるのか!?大丈夫なのか?一緒にお風呂とか、押し倒されたりするのか!?まぁそれは冗談としても、割と緻密な外交関係とか各国の思惑とか重臣の裏切りとか何やかんや含めてしっかりやって欲しいな。好きな作品だけに。

とりあえず原作は超オススメなので未読の方は是非この機会に読んで頂きたいです。様々な所に伏線が張られているのでやはり一気に読んで欲しい。という訳で一括購入をお薦めしますよ。早く新刊出ないかなー(出たばっかりだ)。


 


ゼロの使い魔 1~8巻セット
ゼロの使い魔 第01巻
ゼロの使い魔 第02巻<風のアルビオン>
ゼロの使い魔 第03巻<始祖の祈祷書>
ゼロの使い魔 第04巻<誓約の水精霊>
ゼロの使い魔 第05巻<トリスタニアの休日>
ゼロの使い魔 第06巻<贖罪の炎赤石(ルビー)>
ゼロの使い魔 第07巻<銀の降臨祭>
ゼロの使い魔 第08巻<望郷の小夜曲(セレナーデ)>






Last updated  2006.07.28 13:34:56
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2006.07.25
カテゴリ:小説

最近一番ハマってるアニメ、「ゼロの使い魔」。先が気になって仕様が無いので『アニメ終わるまで原作は読まないルール』を破り、つい友人に借りてしまった。すると、これが面白い面白い。文章が軽いので読みやすく、すいすい読めてしまう。元々ルイズのツンデレ部分が注目されていたので、ただのラブコメと思いきや、さにあらず。お気楽な学園生活の裏でしっかりと進み続ける世界情勢がだんだんと二人に絡み始め、一大戦争叙事詩へと突入していく様はすごい。しかもこの作者、伏線の張り方が非常に上手く、それが印象的な形で挿入されるために巻数を越えても覚えていられる。特に『あの人』の台詞は『あの経験』に基づいて発せられていたんだ、って所は本当に驚かされた。

ただ惜しむらくは、読者にとってルイズと才人の関係の方が世界情勢よりも気になるので、場面がそっちの方になると途端につまらなく感じてしまう所。苦渋の決断で政治の世界に姫が飛び込み、他国との関係が悪化し始め、裏では各国の外交官達が調整に追われ、遂には絶望的な戦争に突入、魔法学院の男子生徒も学徒動員され・・・とストーリー自体は非常に面白いんだけども、ルイズが才人とツンデレしてる所にシエスタが加わって三角関係・・・・って方を読みたいのが読者の本音。アニメと違って意外にエロエロなシーンや台詞が多いし(特にシエスタのアプローチがすごい)まぁ仕方ないんだけど。

僕的には戦争部分もオススメ。単に魔法連打や奇跡の偶然で大勝利、とかではなく「銀河英雄伝説」みたいにしっかりと頭を使って艦隊戦を行ったり、外交戦略、謀略を駆使して戦争してる所は面白く、また学徒動員されたギーシュやマリコルヌ、スティックスといった「個」にも焦点が当てられて戦争の恐ろしさ、愚かさを身近に、迫力ある文章で書ききっている。そして平和な日本からやってきた才人の持つ「現代人の感覚」を持ち込む事で読者にその感覚のギャップを感じさせることに成功している様は実に上手い。

それぞれの脇役キャラクターにも焦点が当てられ、回を追うごとに魅力的になっていく(特にギーシュ、キュルケ、タバサ)。番外編に見えてもちゃんと最後はルイズと才人にストーリーが収束していく様は絶妙。コメディではしっかりと笑わせ、シリアス部分ではホロリと感動させることも忘れない。是非通して一気に読んで欲しい良作です。僕も「これは持っておきたい」と思い、全巻一括注文してしまったし。

その内一巻ずつレビューでもしようかな。今度はネタバレ有りで。


ゼロの使い魔 1~8巻セット

ゼロの使い魔 第01巻

ゼロの使い魔 第02巻<風のアルビオン>

ゼロの使い魔 第03巻<始祖の祈祷書>

ゼロの使い魔 第04巻<誓約の水精霊>

ゼロの使い魔 第05巻<トリスタニアの休日>

ゼロの使い魔 第06巻<贖罪の炎赤玉>

ゼロの使い魔 第07巻<銀の降臨祭>

ゼロの使い魔 第08巻<望郷の小夜曲>






Last updated  2006.07.25 19:54:13
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