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神田メンタルつれづれ日記

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2013.06.19
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テーマ:心の病(7503)
カテゴリ:カテゴリ未分類
統合失調症を病み始めると、周囲の世界の感じられ方が、そしてその中での自分自身の有り様が、以前とは微妙に、しかし確かに、異なるものへと変化していきます。

それを言葉で表すのは容易ではありませんが、例えば精神病理学者の故宮本忠雄先生は、その以前とは異なってしまった状態について「周囲の現実との生き生きとした接触は完全に失われ、そればかりでなく、周囲の現実はそれまでの自然さを失って、異様な、不気味な、奇態な、見知らぬ相貌を身につける」(『精神分裂病の世界~心理的反世界の構造』1977)と記しておられます。※統合失調症は、かつて精神分裂病と訳されていました。

初めて経験する事態の只中に在って、患者さんの内面では名状しがたい不安緊張感のようなものが高まっており、一見静かに見えるときでも、様々な症状(幻覚妄想など)が活発に生起していたりします。

ですから、単に落ち込んで元気をなくしているのとは根本的に異なります。

周囲の人にとっては理解しがたい言動(脈絡の無い独り言、筋道の通っていない会話、妄想的な発言など)や行動(幻覚妄想に影響された行為など)が、しばしば見られます。

ところが、患者さん自身には、「これは何か精神的な病気なのかも知れない?」という認識が乏しいことが多いのです。それは、統合失調症の本質を考えると無理からぬ事と言えます。患者さんは、これまで全く経験したことの無い状況の只中に居て、症状を症状として捉えることが出来ない、いつの間にか症状に圧倒されていて、症状を対象化して思考することができないのです。

ですから、統合失調症が疑われる場合は、受診へ向けて周囲のご家族らが働きかけてあげることが大切です。ご本人が感じている不調感を手がかりに、「調子が悪いようだから、病院へ行ってみたら?」と、柔らかく説得するのが一番です。

以下は、HPにも記載している内容ですが、改めて;

統合失調症は、確率的におおよそ100人に1人の人が発症する病気で、決して珍しいものではありません。脳内の情報伝達システムの変調に因るものと考えられています。急に発症することも、いつの間にか緩やかに発症していることもあります。多くの場合は、思春期~青年期に発症し、慢性経過をたどるので、ある程度長期的な治療と、社会復帰へ向けたリハビリテーションを要します。初めの時期は、思考の混乱・情緒不安定・幻覚妄想などの謂わば《神経過敏的な症状》が目立ち、落ち着いてこられると、それらの症状はかなり収まります。その代わり、その後は、やる気が出ない、外に出ると不安になったり疲れたりするのでお家にこもって居たい、生き生きとした感情が湧いてこないなどの《神経衰弱的な症状》がある程度の期間続きます。ときに過敏症状が再燃することもあります。その後、徐々に社会的な活動に復帰していけるようになられることが多いですが、回復のペース・度合いには個人差があります。

DSM(アメリカ式の診断基準)における統合失調症
1.妄想 
2.幻覚 
3.解体した(まとまらない)会話 
4.ひどく解体した、または緊張病性の行動 
5.陰性症状:感情の平板化、思考の貧困、意欲の欠如

※上記のうち2つ以上が、1ヶ月以上続いていることで統合失調症と診断しますが、1または2の症状が著しいときは、それだけで診断できるとされています。

なお、最近は、伝統的な精神医学の教科書や家庭医学書に典型例として描かれているような統合失調症の患者さんが減少してきているようだと言われています。それが何を意味するのかは、議論のあるところですが、(あくまでも相対的にですが)軽症の患者さんが増えていることは確かなようです。ごく軽症の患者さんは、一見うつ病のように見えたりしますが、内面的な症状と経過をよく観察すると、統合失調症の要素が認められます。










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最終更新日  2013.06.20 22:45:06
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