今夜の夕食の主役は、一昨日の買い出しの際に3割引でゲットした国産牛のサーロインステーキでした。予算の関係で1枚を妻と二人でシェアしたのですが、妻のバター醤油の味付けが肉質にマッチして中々の美味でしたので、冷蔵庫で眠っていた赤ワインの残りを調子に乗ってグビグビと。お陰様で全身真っ赤になりながらPCに向かっております。
身も心もぐでんぐでんになったところで、今宵のBGMはショーケンのライブ盤にしてみました。柳ジョージ&レイニーウッドをバックに従えた、1978~79年の日本縦断コンサート・ツアーからベストトラックを抽出した2枚組の名作ですね。
当時の私はゴダイゴの「銀河鉄道999」やジュリー・秀樹・ひろみ・五郎etcに夢中になっていた小学校高学年。当然テンプターズもPYGも知らないお子様で、勿論「傷だらけの天使」もリアルタイムでは観ていない完全な後追い世代ですが、今ではこの破天荒な天才を心から畏怖し敬愛しています。正しくワン&オンリーとしか言いようのない時代の寵児でしたねえ。
さて本盤ですが、いきなりレイニーウッドのビッグヒット「雨に泣いてる」で幕開け。エリック・クラプトンを模した柳ジョージの流麗なギターに絡みつくショーケンのアドリブヴォーカルは、どう考えても酔っ払っているorラリっているとしか思えない有様で、この時点で拒否反応を示す聴き手は、おそらく相当数に達することでしょう。
しかし、これこそがロック!徹頭徹尾テンション全開で聴衆を煽り躍動するショーケンのプリミティブ(原始的)な歌声は、果てしなくワイセツ且つ叙情的です。とりわけ河島英五の「酒と泪と男と女」、BOROの「大阪で生まれた女」における説得力はオリジナルを完全に凌駕しており、その迸る激情を聴き手は容易に体感できることでしょう。PYG時代の「自由に歩いて愛して」も、素晴らしい完成度で嬉しい限りですね。
音楽活動&俳優稼業から足を洗ったかの如く近況が途絶えて久しいショーケンですが、生涯のライバルであるジュリーが還暦ライブで見事に存在感を示してくれた訳ですから、何としてでも復活を遂げて欲しいところ。その日を待ちながら、在りし日の雄姿をyoutubeで追体験することとしましょう。テンプターズ時代の映像が少なくて残念ですが。
しかしまあ「傷だらけの天使」のオープニングシーンほど格好良い映像はありませんね。私も何時か一度でいいからビギの皮ジャンを羽織って、トマト、コンビーフ&魚肉ソーセージを齧りながら牛乳をガブ飲みしたいものです。それではここらで、おやすみなさい。