水中翼船様から・ザンツナss「電話屋はどこだ……」 楽しい電話の使い方 お家で子どもたちとまったりくつろいでいた綱吉君の前にあらわれたのは、ヴァリアーのボス、ザンザスさんでした。 あわてふためきながら目を白黒させている綱吉君の横で、ザンザスさんとリボーン君は、奈々お母さんが持ってきてくれた緑茶をすすり、どらやきを食べています。 しばらくすると、リボーン君はどこかへ電話をかけました。綱吉君が一人混乱しているあいだに、話は終わったようです。 やがて、綱吉君の兄貴分であるディーノさんが、紙袋を持ってきました。綱吉君が中身を見てみると、色違いでおそろいの携帯電話が二台入っていました。 ザンザスさんのは黒に赤い色、綱吉のは白と銀色のだとリボーン君はいいました。 「ツナ、おまえが取説を読むんだぞ」 「えぇっ?! なんで俺!!」 「取説は日本語で書いてあるからな」 「家光の息子…電源はどれだ」 「えっ! あ、と……」 「早くいえ」 ザンザスさんにいわれて、綱吉君は慌てて取扱説明書のページをめくりました。 そんな調子で進んでいくうちに、綱吉君はあることに気がつきました。それは、ザンザスさんが綱吉君のことを「家光の息子」と呼ぶことでした。ヴァリアーのボスなら、綱吉君の名前も知っているはずです。でもザンザスさんは、綱吉君のことを名前では呼びません。綱吉君は、それが少し悲しいと思いました。 「電話帳の登録は、これでいいんだな?」 ザンザスさんが聞いてきたので、綱吉君は携帯電話を受け取って確認しました。そのとき、あることに気がついて、ザンザスさんにいいました。 「…ザンザスさん、ここ、間違ってます」 「…どこだ」 「俺の名前のとこ。俺は、「家光の息子」じゃないです」 そういうと、綱吉君は名前の欄を「沢田 綱吉」と直しました。 「これでいいですね」 綱吉君はにっこり笑っていいました。けれどザンザスさんは無言です。綱吉君は、ザンザスさんが怒ってしまったのかと思いました。 「ツナ……」 「え?」 ザンザスさんがいったことに、綱吉君はびっくりしました。 「これからそう呼ぶ」 「…ハイッ!」 いいだろう、と視線でいわれて、綱吉君はとても嬉しそうに答えました。 それからザンザスさん晩御飯を食べて、迎えにきたスクアーロさんと一緒に、綱吉君や奈々お母さんやリボーン君に見送られて帰りました。 綱吉君は、お風呂に入ったらザンザスさんに電話してみようと思いました。二人の携帯電話は、衛星を使ってどこからでもかけらるのです。綱吉君は早くザンザスさんに「ツナ」と呼んでもらいたくて、うきうきしながらお風呂にむかいました。 終わり。 (水中翼船様のコメント。) こんなんでもザンツナ。ツナ受けこんぷの足しにしてください。 君からもらったイラストをもとに作成。とりあえずザン様に「家光の息子」といわせたかった。 二人とも別人なのはつっこまないお約束。 (庄次郎のコメント。) 自分こそ、あんなイラストでこんなステキssがもらえるとは思いもしませんでした。本当にありがとー!! ジャンル別一覧
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