水中翼船様から・正ツナss※翼船さんからもらった正ツナ。ボンゴレ10代目のデスクの中に、古びた機械の部品がこっそりと、しかし大切にしまわれていることを知っているのは、10代目本人綱吉と、その部品をあげた張本人――入江正一だけである。 「まだ持ってたんですか?そんなもの……」 「そんなものとは失礼だなぁ。俺の大切なものなのに」 手のなかでころころ部品を転がしながら、綱吉は笑う。 「正一が10年前の俺にくれたから、俺にはこれが何よりも変えがたい宝物になったんだよ」 ミルフィオーレに“処刑”されるときも、こっそりと忍ばせていた。 「…それは10年前のあなたにあげたものですから、」 今のあなたには、これを。 そう言ってデスクの上に置いた小箱のなかには、「永遠の絆」を意味する石がはまった指輪がおさまっていた。 「これ……」 「“現在(いま)”のあなたに……綱吉さんに、どうしても贈りたかったんです」 「給料3か月分?ランクは?」 「なっ…、綱吉さん!」 「冗談だよ」 部品を引きだしにしまい、指輪をまじまじと見つめながら、綱吉はうっすらとほおを染めた。 恋人になっても奥手だった正一の思いきった行動に、うれしさをとおりこして感動してしまったのである。 「正一…これ、はめてくれる?」 指輪と左手をいっしょにつき出すと、正一は真っ赤になりながらもうなずいて、小箱から指輪を取り出し、綱吉の手をとった。 「愛しています…ぼ、僕の、綱吉さん……」 しどろもどろになりながらも、綱吉の手にキスをする正一が愛しくて、綱吉はデスクごしに正一をだきしめた。 「俺もだよ、正一」 ただ一人、永遠を誓った人。 ※ボスツナと10年後正ちゃんでした。 部品はあれだ、間にあわせだけど、大事なものだから、とか、僕らしいし、ていう理由で、渡したんだと思います。ツナはうれしくて持ちつづけてたと。 水中翼船 愛をこめてv ※↑おねだりしましたvv庄次郎です。これだけで妄想おかわりが10杯ぐらいできそうですvv ※コンセプトが「指輪交換」。夏休み一緒に遊びに行った時、お土産(日本酒詰め合わせ)をもらったお礼に指輪をあげたので…その帰りの電車の中で、お互いの手帳に書いたssです。 ※ちなみに翼船さんの手帳には、自分がDFFのライバツ・指輪交換ネタを書かせてもらいました。ライバツは…本当にBLのカップルに最近見えてきました(爆) |