2006/08/18(金)05:39
【猫夢物語 -2-】
「夢は続いている限り現実である。そして、
我々は夢の中で生きているのではないか。」
(アルフレッド・テニソン)
ここは黄泉の世界にある猫の国。
死んだ猫の魂が集る所。
ペットだった猫や野良猫もいる。
俺の記憶にある猫たちも仲良く暮らしていた――。
黒猫クロエと子猫のナナが歩いている。
クロエはカズの恋猫である。
朝からクロエはカズを探していた。
子猫のナナも心配そうである。
クロ「カズさん、どこに行ってしまったのかしら?」
ナナ「お父さん、急にいなくなっちゃったもんねぇ」
クロ「なにも言わずに出かけるなんて・・・。
猫仙人様のところかもしれないから、行ってみる?」
ナナ「うん! ナナも行くぅ~♪」
クロ「ナナちゃん、嬉しそうねえ」
ナナ「だって、ニャンコ先生、おもしろいんだもん」
クロ「ほんと、思い出しただけで笑っちゃう。フフッ。
久しぶりだわー、猫仙人様に会うの」
ナナ「先生、元気だといいなぁ」
クロ「ナナちゃん、お土産にあれ持ってきて」
ナナ「はーい! 先生の好物のスルメねっ」
クロ「ナナも大きくなったから、先生驚くわよー」
ナナ「ニャニャー☆ 楽しみぃ♪」
親子は猫仙人がいる王宮に向かいました――。
つづく・・・
猫物語作家 kane
過去の猫物語はこちら⇒猫物語総集編