かんきがママになっちゃった！

浜ちゃんが自宅にいる、とある朝。

かんきはいつものように朝４時起きで、片づけやらＰＣ遊びやら仕事へ行く準備をした。
７時になったので、浜ちゃんを起こす。

みかこをご機嫌よく登園させるには、１時間前には起こすのが良策。
その前には、浜ちゃんも起きていてくれなくては困るのだ。

浜ちゃんは、朝の支度に時間がかかる。
特に、乏しくなった後頭部の髪をふ～んわりさせるのに、手間暇を惜しまない。

そのうち、みかこが起きてくる。
着替えさせ、洗濯機を回し、布団を上げてしまっても、浜ちゃんはまだ自分の世話で手一杯の様子。
　
仕方がない。ご飯を食べさせるのもかんきがやるか～。
おかずを電子レンジに入れて、ちょっと洗濯物を取りに行った。
丁度、浜ちゃんも台所に入ってきたし。

洗濯物を洗濯籠に入れていると、台所から、
「ピーピー」
と電子レンジの「温め終了！」の音がする。
中身を取り出さないから、何度も繰り返される。

「何で取り出して、みかこに食べさせないのよっ！」
怒りながら駆けつけてみると、
「ん？」
と、コーヒーミルを手にしながら振り向く浜ちゃん。

こんなに忙しい朝の時間、自分が飲むためだけのために、コーヒー豆を引いているの？
みかこにおかずを差し出すのが、先じゃないの？
・・・理解不能。

時間がないからティーバッグのお茶しか飲まず、しかもそれすらも置きっぱなしで飲めない日が続く。
髪だってホットカーラーで巻きたいけれど、みかこの爪を切るのが先。
ご飯は毎日、みかこの残り物。
親なら、それが普通だと思うんですけど？

今度、きっちり同じことをしてお返しするからね～。
ふんっ！