かんきがママになっちゃった！

みかごんを学童にお迎えに行くと、みかごんと同じクラスの男の子K君が近づいてきた。

「あのね、さっきぼくね、みかごんちゃんに唾吐いたよ」
いきなりで、かんきは面食らってしまう。
「・・・あ、そう・・・唾吐いたのね・・・」
それ以上、言葉が続かない。
みかごんの母親として、何て言えば良いのだ！？

近くにいて、たまたまK君の発言を聞いた学童の先生が、怒り出す。
「何で唾なんか吐くの！？みかごんちゃんに謝りなさい！」
「だって、みかごんちゃんが、わざとぶつかってくるんだもん」
ひぇ～

みかごんとK君の話を、突き合せていくと・・・
みかごんがお花を摘んでいるところへ、K君、H君、Y君が、
「俺達は１年〇組のスーパーヒーロー３人組だ！」
と、やってきて、みかごんのお花摘みの邪魔をし始めたそう。
そこで、みかごんは、
「止めてっ！！」
って言ったけど、止めてくれなかったので、ランドセルでぶつかって行った。
（みかごんはくるって回っただけ。回った時にぶつかったかもね～と主張）
それに腹を立てたK君がみかごんに、唾を吐いた。

というのが、ことの真相らしい。
後で、みかごんが、
「〇〇ちゃんが一緒に戦ってくれた」
とか言っていたから、結構激しいバトルだったのかも・・・

結局、かんきや学童の先生の前で、
「唾吐いてごめんなさい」
「ぶつかっていってごめんなさい」
って、お互いに謝っていたけどね～

はー、何でやられたらやりかえそうとするんだろ・・・
お花摘みを邪魔された時点で、無視して学童に行けば良いのに。

どうやって言い聞かせたら、分かってくれるんだろう・・・と、かんきが悩んでいたら、みかごんが、
「あっ、そう言えばこの前お母さんに『誰のおばあちゃん？』って言った隣のクラスの男の子、T君っていうんだ。『わたしのお母さんに失礼なこと言わないで！』って言っておいたから。そう言ったら向こうは無言だったよ」
と、更に爆弾発言。

どうして、みかごんは、こんなに気が強いんだろうか・・・？

「負けるが勝ち」ってことを、どうやってみかごんに教えていけば良いのか、このところかんきはずっと悩み中。