冠婚・葬祭・森羅・万象

2006/05/28(日)08:30

建築家の責任

建築・デザイン・街創り(18)

建築家の責任は重大だ。 住宅のデザインブームで建築家ブームも起こっている。 ただかっこよいだけの建築なら建築家でなくてもできるだろう。 建築家 といわれるからには その住宅に住む人々の成長や家族の関わりなども建築によって大きく変わる事を理解していなければならない。 一時期、教育に良くない住宅の間取りというのが話題になった。 然りである。日本のマンションの間取りは○エルディーケー(○LDK) と表現される団地に始まっている。 一戸建てのプランも同じだ。 小さな子供を育てる環境か、それよりも大きい子供を育てる環境か、お年寄りは、ご主人や奥様の仕事は(たとえば生活の時間帯)、趣味は、将来の構想は等々、デザインする前に考えなければならない事が沢山沢山ある。 もう一つ建築家が建てる建物は街の環境も変えてしまう。 とても重要な仕事なのだ。 信州のある街でマンションの建築反対運動が起こっていた。 川沿いの有名な神社がある散策道。 数年前に統一した低層の建物でとても快適な界隈になった。 そこにあった古い建物が取り壊され、10階建てのマンションを建てようとしているのだ。 環境は変わる。景観も確実に変わる。 一つの空間を創るだけではないのだ。 生活を変え、環境を変え、景観を変え、街そのものも変えてしまう力がある。 だから 沢山沢山の事柄を常に勉強しなければならないのだ。 40歳50歳ははなたれ!なんていわれる建築家の世界。 そうなのかもしれない。 私たちの会社も住宅から商業施設、冠婚葬祭施設の企画から設計を生業にしている。 街の成長に寄与する、住宅に住まわれる人々の成長のお手伝いをする、儲かる施設を創る、 お別れの時に大切な空間を創る。 環境も含めて沢山の経験をし、勉強をし その責任を果たして行きたい。 責任は重大なのである。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る