2006/11/09(木)12:21
新しい流れ
葬祭会館の建設やリニューアル、
建物用途をかえるリノベーションやコンバージョン。
手法はさておき、葬祭会館の使われ方の変化が急速になってきた。
以前よく私たちがクライアントに問いかけていた
「どのようなお葬式をどのようにされたいと考えられていますか?」に
現在は明確にお答えいただけるクライアントが増えてきた。
「家族葬」
というキーワードが会館のあり方を変化させてきたのだ。
リビング葬とかファミリー葬とか家族葬とか、
呼び方はいろいろ千差万別。
「遺族、ごく親しい人々で故人を送る。大切な思いを抱いて。」
がコンセプトになることが多くなっている。
ただその送り方やオペレーションに不安を感じているクライアントも多い。
くくりが
「家族だけだし人数が少ないから 小さなホールで」
では 消費者の指示を得ることはできないだろう。
また「洋風や住宅風がはやっているから そんな感じに」
でも その中の売り物(お葬式オペレーション)がわからない。
クライアントから「このような葬儀をしたい」「こんな商売をしたい」
「こんな事を考えているんだけれど」など
考えを明確にしていただくと、弊社のデザイナー達の血が騒ぐのである。
もちろん私も情報をかき集め、知恵を絞り脳みそに汗をいっぱいかきながら
ご提案できるのである。
「コンセプトを明確に」
は
「お客様にわかりやすく」と理解していただくと
その敷居は低くなるように思う。
お葬式のあり方が急激に変化しようとしている今
建物を建てるならば少し先を見込んで計画しなければならない。
先見の明がある人のみが消費者に指示され、葬儀というビジネスで
勝ち残っていくのだろう。
今は「わかりやすさ」が一番の大切なコンセプトだ。