冠婚・葬祭・森羅・万象

2006/11/09(木)12:21

新しい流れ

葬祭会館(174)

葬祭会館の建設やリニューアル、 建物用途をかえるリノベーションやコンバージョン。 手法はさておき、葬祭会館の使われ方の変化が急速になってきた。 以前よく私たちがクライアントに問いかけていた 「どのようなお葬式をどのようにされたいと考えられていますか?」に 現在は明確にお答えいただけるクライアントが増えてきた。 「家族葬」 というキーワードが会館のあり方を変化させてきたのだ。 リビング葬とかファミリー葬とか家族葬とか、 呼び方はいろいろ千差万別。 「遺族、ごく親しい人々で故人を送る。大切な思いを抱いて。」 がコンセプトになることが多くなっている。 ただその送り方やオペレーションに不安を感じているクライアントも多い。 くくりが 「家族だけだし人数が少ないから 小さなホールで」 では 消費者の指示を得ることはできないだろう。 また「洋風や住宅風がはやっているから そんな感じに」 でも その中の売り物(お葬式オペレーション)がわからない。 クライアントから「このような葬儀をしたい」「こんな商売をしたい」 「こんな事を考えているんだけれど」など 考えを明確にしていただくと、弊社のデザイナー達の血が騒ぐのである。 もちろん私も情報をかき集め、知恵を絞り脳みそに汗をいっぱいかきながら ご提案できるのである。 「コンセプトを明確に」 は 「お客様にわかりやすく」と理解していただくと その敷居は低くなるように思う。 お葬式のあり方が急激に変化しようとしている今 建物を建てるならば少し先を見込んで計画しなければならない。 先見の明がある人のみが消費者に指示され、葬儀というビジネスで 勝ち残っていくのだろう。 今は「わかりやすさ」が一番の大切なコンセプトだ。

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